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『ハネマンベース』その2

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皆さんこんにちは。望月です。
更新頻度が少なくって申し訳ありません。
これからはペースアップして執筆予定ですので、皆さん楽しみにしてくださいね!


少し前の話になるのですが、A1リーグ第5節でハネマンを4回アガりました!
自分の話をするのはちょっと抵抗があるんですけど…たまにはいいかなってことで。

今回はその4回のハネマンについての構想から道中の思考、手作りについて説明してみようかなって思っています。


まずは一回目のハネマンについて。
対戦相手は、荒プロ、伊藤プロ、仁平プロの三名。
東3局親番での牌姿なのですが…

ここに至るまでの点棒移動がちょっと特殊なのです。

東1局、伊藤3900オール
東1局1本場、伊藤一人テンパイ
東1局2本場、荒→望月1000+600
東2局、仁平3000・6000

と、超荒場の様相なのです。
現在23700点持ちの三着目。まだ東3局だっていうのに、大幅な点棒の移動。
こうなると高打点が決めやすい試合展開になるのではないかと、かなりのプラス思考で臨んだ親番の配牌は、


一三七九九①③③④23TTN ドラ四


この配牌をもらって考えること。
失点が続いたとはいえ、ここまではツモられての失点だけに、点数に関してはそれほど意識する必要がないということと、軽い仕掛けは厳禁だということです。

配牌を見ると、ダブ東が対子。このダブ東をどう生かすかということに目が行きがちなのですが…

A1リーグという場所は、かなり特殊な舞台です。
アガリの精度が高く、打点が高い。さらにはディフエンス力も高い選手がそろっています。
つまりは、甘い牌はそうそう場に放たれないってこと。

麻雀の戦術書を読む機会が職業柄多いのですが、現在の麻雀は鳴くことが主体のゲームになりつつあります。欲しい牌が河に放たれる前提の話で手を進める傾向にあるってことですね。

もちろんね、アガリに向かう時にいらない牌は切ればいいんです。
でもね、欲しい牌が全部鳴けるなんてことって滅多にないんですよ。

鳴く(仕掛ける)ってことは、手の内を相手にさらすって事。
少なくとも見えている部分だけは、相手に情報として伝わるって事です。
普段のフリー対局なら簡単に二つ目、三つ目が鳴けるような場合でも、A1リーグだとそうはいかないんですよね。しかも、自分が鳴きたいダブ東が場に放たれるということは、相手もそれ相当の牌姿になっていると考えた方がいいのです。


つまり、この手はアガりたい手ではあるものの、仕掛けてしまっては簡単にはアガれないってこと。更には、一番鳴きたい東は簡単には場に出てこないと考えるという事なのです。A1リーグの戦いにおいてはね。


ですから、Tを鳴く場合は出来るだけテンパイに近い形になってからじゃないと仕掛けられないんじゃないかって考えていました。出来れば門前で手牌を進めていくつもりでね。


かなりの好配牌をもらったわけですから、ここは大胆に…と思いがちなのですが、やはり最初は丁寧に打N。


次のツモが二。ここが最初のポイントになります。


一二三七九九①③③④23TT ドラ四


ここから何を切るか?

打牌候補は七、九、①、③、④かな?

この中で、私が真っ先に除外するのが①。受け入れはもちろん一番広いのですが、①を切ってしまうと2,000点のリーチや、2,900点の仕掛けが軸になってしまいますよね。だから私のスタイルでは当然の却下。

さらに、九も切りづらいところですよね。
ここでツモTでの一手遅れは致命傷になりかねないばかりか、アガリ逃しの危険性が大。

すると、打七、打③、打④の比較になるのですけど…

まずは打④。これはMAXの手牌進行が狙えるとはいえ、この瞬間では234の三色だってありますよね。ちょっとここではまだ早いって思えるのかな。ドラを引いてのハネマンだってあるしね。

それじゃあってことで打七…といきそうなのですが、やっぱりツモ八も取りこぼせない。
チャンタはやっぱり魅力的だってことで、ここは消去法で打③を選びました。

打③のロスは③だけですからね。ちょっと考えればここは自然に③になるのかな。みなさんはどうでしょうか?


4巡目北、5巡目⑦とツモ切って、6巡目ツモ六。


ここは意見の分かれるところですよね。


一二三六七九九①③④23TT


六ツモ切り、打①、打④、打九…ちょっとひねると打Tって人もいるかもしれないですね。


手広さなら打①、123と234、そしてチャンタを意識すれば打六、ダブTは消えるけど、それ以外は取りこぼさない打九。そして最高目を追及の打④。


ここで私が選んだのは、打④
先程の話と矛盾するように思えるけど、ここはあえて④を切りました。

なんで④を切ったのかって?

まず、大前提の理由として、役無しの2,000点のリーチは打ちたくないということです。
プロ連盟Aルールというのは、一発、裏ドラがないルールなのです。
つまり、リーチの価値が一発、裏ドラありの麻雀よりも若干低くなるということと、打点向上がリーチの1翻分しかないとないということです。

ですから、リーチを打つことのメリットがあまり少なく、逆にリーチを打つことによって、テンパイを相手に伝えてしまう事と、ディフェンス力が下がってしまうといったデメリットがあるのです。


話は少し横道に逸れますが、私はリーチという役が麻雀の役の中で一番難しい役だと考えています。現在の麻雀では、リーチというのはかなり強力な武器になっているのは間違いありません。リーチを打つことのメリットがあまりにも大きすぎて、アガることを目的にするのではなく、リーチを打つことが目的なんじゃないか?と思わせるほどに、リーチを打つことが正当化されている風潮があります。

でもね、自分はそんな状況に警鐘を鳴らしたいんですよね。
リーチを打つことは、アガる事や勝つための手段の一つであって、決してリーチを打つことが目的なんじゃないのですよ。

リーチを打つべき状況なのか?リーチを打つことによって生まれるメリットは何なのか?リーチを受けた相手が何を感じ、何を考えるのか?そして、リーチが成功し、手を開けた時、相手が何を感じ、何を考えるのか?流局し手牌を開けた時、相手が何を感じ、何を考えるのか?

全てを総合的に考え、リーチを打つことが大きくプラスに働くのならば、それはリーチを打つべき状況と牌姿ってことなんですよね。なんでもかんでも、闇雲にテンパイを目指しリーチをかけることは、自らの勝つ可能性を減らしている場合だってあるのですよ。


つまりね、上記の手を役無しテンパイを組んでリーチすることによって、連荘率は僅かにアガるかもしれないけど、それによって発生するリスクや失うものだってあるってことなんですよ。自分にドラがないってことは、相手に入っている可能性は限りなく高いのだし、相手が高い手が入っているのなら、間違いなく押し返してきますからね。

ですから、ここで打④としてテンパイスピードより三色の可能性を優先したという事です。
六を切らなかった理由としては、ツモ⑤とツモ五の比較ですね。

ツモ五はチャンタが消える代わりに、ダブ東と三色の天秤にかけられますが、打①ツモ⑤では、ダブ東かリーチか?という選択しか残らなくなります。

リーチの2,000は少し抵抗がありますが、ダブ東をポンしてからの2900からドラを引いての5,800は現実味のある手牌進行ですよね。


さらに④切りを選択させたのにはもう一つ大きな理由があります。


南家 仁平 N白白R⑨
西家 伊藤 9九①北④
北家 荒  ①1N一⑤


5巡目までの捨て牌です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、若干ですがピンズの下目が手の中に残っていないような捨て牌ですね。つまり、⑤はわからないけど②は山にいる可能性が高いと踏んだのも理由の一つです。(実際に②はこの時点で山に三枚残り)


手牌進行に話を戻します。
次巡のツモは八。こうなると前巡に④を切った価値が出ますよね。しかしここは少考。

ここは打六と打③の比較。
④を切った以上当然打六を選ぶのですが、それでも念には念を入れてシャンポンとの比較を考えた上での一打でした。

6巡目仁平プロが手出し②。8巡目私がツモ⑤。
最速のテンパイを逃した形になりましたが、今回は形を追ったので全く気にせずツモ切り。

次巡ツモ②でテンパイを果たした私は、迷わずリーチを宣言します。
ここでのリーチ判断は当然ですよね。

高目ツモ6000オールですし、出アガリでも十分。
もし仮に、安めでのアガリとなったとしても、望月はこの牌姿でリーチを宣言したという事が他家の三名に伝わるのですからね。それはこの後のリーチにも影響してきますから。


結果、1を一発ツモ。(もちろん一発はありませんが)
狙い通りの最終形となったこの局は、今期一番のアガリだったかもしれません。

このように上手くいくことはそうそうありませんが、自分の思い描いた通りの麻雀をご覧になっている皆様にお伝え出来るのは本当に嬉しいことです。

自分の選択や判断基準はなかなか解説ではお伝えしきれませんからね、このような形で思考をお伝えできることは本当にありがたいと思っています。

引き続きこの後も私の牌姿を使って、どのような思考で手を作っていくのかをお伝えしていこうと思っています。皆さんお楽しみに♪

それじゃまた。望月でした~!