望月 雅継の麻雀コラム
2011年10月17日(月)
| 望月 雅継
A1リーグ第7節
ど~も。こんにちは。望月です。
今回は、A1リーグ第7節の模様をお伝えしたいと思います。
前節のプラスによって、降級ポジションを抜けた私。
これからの展開によっては、決定戦進出も視野に入るところです。
しかも、上位陣のポイントが伸び悩み、ボーダーも下がってきました。全体が混沌としてきた中、今節の結果と内容はどうだったのでしょうか?
今節の対戦相手は、首位の板川プロ、伊藤プロ、右田プロの三名。
今回の目標としては、まずはトータルポイントをプラスにすること。そして余裕があるようなら、ボーダーにつけている右田プロとのポイント差を少しでも詰めることを意識して対局に臨みました。
前節の立ち上がりと同様、展開も自分に利する形で推移します。
前回と違ったのは、大きなポイント移動ではなく小場で局が進んだこと。しかも、勝負所でのツモアガリが効き、初戦を一人浮きのトップで終えます。
これで、ここまでのマイナスポイントをほぼ完済し、一気にプラスへ…と転じるはずでした。
しかし、続く二回戦は右田プロの猛攻に合い今度は大きめのラス。一回戦の貯金を吐き出します。
このラスは、想定内のものでした。
もちろん、プラスを狙っているところでのマイナスは痛いモノ。それもラスを引くということは誰が考えてもダメージを受けると考えてもおかしくないでしょう。
しかし、私の思考は違っていました。
出だしで加点を狙ったところでの放銃。それを受けての局の進め方が悪くなかったことに手ごたえを感じていたのです。
焦って踏み込みが深くなり失点が続くこと。
それが一番いけないと考えていました。長いリーグ戦で大事なことは、リーグ戦を終えた瞬間に一番上に立っていることです。もちろん今節も大事な一戦であることは間違いありませんが、勝負所はまだ先にあると考えていたのです。
以前このコラムでも書きましたが、リーグ戦でもタイトル戦の決勝戦でも、それぞれの戦いにおけるゲームプランが大事なファクターとなってきます。
今置かれているポジションが苦しい位置であることは十分に承知していますが、それでもまだまだ逆転は十分に可能な所につけているわけですから、大雑把な戦い方はできないのですからね。
ここできちんとラスを受け入れたことが功を奏したか、続く三回戦は一変して自分の時間が訪れます。
理想とするツモアガリが続き、首位の板川プロをラスにした上での特大トップは一人浮きのおまけつき。これで伊藤プロを捲り、右田プロにも肉薄、首位の板川プロも視界に入る位置まで浮上したのです。
三回戦を終了し、プラスは40Pオーバー。当初の目標はクリアです。
ここから加点することが決定戦進出の為のカギとなるはずです。
最終戦、起家の板川プロのリーチを掻い潜り、何とも大きな2000,3900をツモったところからスタートしました。
このアガリを順位点込みでトータルポイントに換算すると、+40Pほどのプラスになります。
しかも、板川プロが沈んでいますから、首位の座も見えてきたかも…
と思ったところに大きな落とし穴がありました。
東3局、板川プロのテンパイ気配を感じていながらも、親権を維持したい気持ちに駆られていました。
待ちはドラのペン3ピン。
すると、右田プロがその③を強打。私は役無しのテンパイの為、もちろんアガれません。
ツモ切りリーチと打って出ても、相手に悟られてしまうことは明白。ドラを打たれた以上、ここは受けるべき局面だと今考えると感じます。
しかし、ここまで好調を感じていた自分は次巡、手牌と入れ替えてリーチを宣言してしまうのです。これこそ愚の骨頂ですよね。
そのアクションを待っていたのは板川プロ。
私のリーチを確認すると板川プロももちろんリーチを宣言します。
こうなると…結果は自然と出ますよね。
数巡後出た結果は、板川プロへの7700の放銃。スタート時のプラスを吐き出し、原点をも下回ってしまいます。
ここで私がやらなければいけないことは気持ちをすぐに切り替えること。
放銃したという結果をキチンと踏まえて、次局以降のゲームプランの立て直しを図ることが必要となってきます。
しかし私の指先が選んだ現実は…親の伊藤プロへのメンホンの放銃。12000点を打ちあげてしまったのです。
2局で20000点を献上してから対処しようとしても、時既に遅しなのですよ。
自分がやらなければいけないことは、相手と戦う以前に、自分の欲と戦うことなのだということを今回の対戦で痛切に感じました。
この半荘は当然ラス。今度は一人沈みと、前の半荘でのプラスが全く意味なく今節を終了しました。
トータルでは順位を少し上げ、降級圏内からは脱出したものの、別卓で荒プロが大爆発した為に、ボーダーラインとは大きく離される結果となりました。
あの時こうしておけば良かった…というのは麻雀では禁句です。
しかし、反省して次に繋がることも多いのも、それもまた麻雀のいいところでもあります。
自分の置かれている立場を十分に把握した内容の麻雀を次戦以降に打つことを今年度の課題にして、最後まで頑張りたいと思います。
幸いなことに、今期はまだ残り三節、12半荘も残されています。
最後まで首位通過を狙えるように、顔を上げずに戦い続けます。皆さん期待してくださいね~!
それではまた。望月でした~。
今回は、A1リーグ第7節の模様をお伝えしたいと思います。
前節のプラスによって、降級ポジションを抜けた私。
これからの展開によっては、決定戦進出も視野に入るところです。
しかも、上位陣のポイントが伸び悩み、ボーダーも下がってきました。全体が混沌としてきた中、今節の結果と内容はどうだったのでしょうか?
今節の対戦相手は、首位の板川プロ、伊藤プロ、右田プロの三名。
今回の目標としては、まずはトータルポイントをプラスにすること。そして余裕があるようなら、ボーダーにつけている右田プロとのポイント差を少しでも詰めることを意識して対局に臨みました。
前節の立ち上がりと同様、展開も自分に利する形で推移します。
前回と違ったのは、大きなポイント移動ではなく小場で局が進んだこと。しかも、勝負所でのツモアガリが効き、初戦を一人浮きのトップで終えます。
これで、ここまでのマイナスポイントをほぼ完済し、一気にプラスへ…と転じるはずでした。
しかし、続く二回戦は右田プロの猛攻に合い今度は大きめのラス。一回戦の貯金を吐き出します。
このラスは、想定内のものでした。
もちろん、プラスを狙っているところでのマイナスは痛いモノ。それもラスを引くということは誰が考えてもダメージを受けると考えてもおかしくないでしょう。
しかし、私の思考は違っていました。
出だしで加点を狙ったところでの放銃。それを受けての局の進め方が悪くなかったことに手ごたえを感じていたのです。
焦って踏み込みが深くなり失点が続くこと。
それが一番いけないと考えていました。長いリーグ戦で大事なことは、リーグ戦を終えた瞬間に一番上に立っていることです。もちろん今節も大事な一戦であることは間違いありませんが、勝負所はまだ先にあると考えていたのです。
以前このコラムでも書きましたが、リーグ戦でもタイトル戦の決勝戦でも、それぞれの戦いにおけるゲームプランが大事なファクターとなってきます。
今置かれているポジションが苦しい位置であることは十分に承知していますが、それでもまだまだ逆転は十分に可能な所につけているわけですから、大雑把な戦い方はできないのですからね。
ここできちんとラスを受け入れたことが功を奏したか、続く三回戦は一変して自分の時間が訪れます。
理想とするツモアガリが続き、首位の板川プロをラスにした上での特大トップは一人浮きのおまけつき。これで伊藤プロを捲り、右田プロにも肉薄、首位の板川プロも視界に入る位置まで浮上したのです。
三回戦を終了し、プラスは40Pオーバー。当初の目標はクリアです。
ここから加点することが決定戦進出の為のカギとなるはずです。
最終戦、起家の板川プロのリーチを掻い潜り、何とも大きな2000,3900をツモったところからスタートしました。
このアガリを順位点込みでトータルポイントに換算すると、+40Pほどのプラスになります。
しかも、板川プロが沈んでいますから、首位の座も見えてきたかも…
と思ったところに大きな落とし穴がありました。
東3局、板川プロのテンパイ気配を感じていながらも、親権を維持したい気持ちに駆られていました。
待ちはドラのペン3ピン。
すると、右田プロがその③を強打。私は役無しのテンパイの為、もちろんアガれません。
ツモ切りリーチと打って出ても、相手に悟られてしまうことは明白。ドラを打たれた以上、ここは受けるべき局面だと今考えると感じます。
しかし、ここまで好調を感じていた自分は次巡、手牌と入れ替えてリーチを宣言してしまうのです。これこそ愚の骨頂ですよね。
そのアクションを待っていたのは板川プロ。
私のリーチを確認すると板川プロももちろんリーチを宣言します。
こうなると…結果は自然と出ますよね。
数巡後出た結果は、板川プロへの7700の放銃。スタート時のプラスを吐き出し、原点をも下回ってしまいます。
ここで私がやらなければいけないことは気持ちをすぐに切り替えること。
放銃したという結果をキチンと踏まえて、次局以降のゲームプランの立て直しを図ることが必要となってきます。
しかし私の指先が選んだ現実は…親の伊藤プロへのメンホンの放銃。12000点を打ちあげてしまったのです。
2局で20000点を献上してから対処しようとしても、時既に遅しなのですよ。
自分がやらなければいけないことは、相手と戦う以前に、自分の欲と戦うことなのだということを今回の対戦で痛切に感じました。
この半荘は当然ラス。今度は一人沈みと、前の半荘でのプラスが全く意味なく今節を終了しました。
トータルでは順位を少し上げ、降級圏内からは脱出したものの、別卓で荒プロが大爆発した為に、ボーダーラインとは大きく離される結果となりました。
あの時こうしておけば良かった…というのは麻雀では禁句です。
しかし、反省して次に繋がることも多いのも、それもまた麻雀のいいところでもあります。
自分の置かれている立場を十分に把握した内容の麻雀を次戦以降に打つことを今年度の課題にして、最後まで頑張りたいと思います。
幸いなことに、今期はまだ残り三節、12半荘も残されています。
最後まで首位通過を狙えるように、顔を上げずに戦い続けます。皆さん期待してくださいね~!
それではまた。望月でした~。