望月 雅継の麻雀コラム
2012年03月01日(木)
| 望月 雅継
鳳凰位決定戦その1
皆さんこんにちは。望月です。
今回から、鳳凰位決定戦の模様を何回かに分けてお伝えしたいと思います。
対局前の準備、調整から、対局中の心理、そして鳳凰位決定戦の会場での裏話なんかがお伝えできればいいかなって思っています。
試合直後はかなり疲弊していましたが…そうは言っていられません。
また新たな戦いがすぐに始まります。そのためにもここでキチンと振り返って、明日への第一歩を踏み出すための良いきっかけにしたいと思っています。
それでは鳳凰位決定戦を振り返っていきたいと思います。
鳳凰位決定戦出場が決まったのが1/7。今年の決定戦スケジュールは2月第一土日、第二土日の4日間と決まっていましたので、決定戦まで約一か月。この間をどう過ごすかが勝負の分かれ目だと考えていました。
実はリーグ戦終盤の12月初旬から、鳳凰位決定戦の為の体作りを始めていたのです。
タイムスケジュールの合間を縫って、筋トレとウォーキング、エアロバイクなどの有酸素運動を行っていました。
前回の決定戦出場は4年前。その時は半年間かけて13㎏絞りました。
5年前の初出場の時は三か月弱で6㎏。
それくらいのノルマを掲げて進めていたのですが…
その頃と比べ、時間的余裕が全くと言っていいほど無くなっていた私。
深夜までの仕事と朝一からの仕事。休みも全く無い中で、そのための時間を捻出することは非常に困難になっていました。それでも、自分がベストの状態で対局を迎えることが一番大切な事。本当なら毎日行いたいトレーニングも、今回の調整では週に3、4回が限界だったのです。
思い通りのトレーニングがこなせないことは、焦りと不安を募らせます。
肉体的疲労が蓄積される中、精神的にもギリギリの状態の日々が続いていました。
それでも、対局の日程は日に日に迫ってくるのです。その上、今年の二月はいろいろなイベントに呼んで頂いていましたので、麻雀の打ち込みも思うようにいかないまま日々が過ぎていったのです。
それでも、多忙なスケジュールの合間を縫い、鳳凰位決定戦の為の調整セットを行うことにした私。数あるルールの中でも最も得意とするプロ連盟のAルール(一発、裏ドラが無く、順位点も12000点の加減方式)での戦いは、いくら調整セットとはいえ、どんな状態でも自分の持ち味を発揮できる舞台のはず…でした。
しかし、いざ卓についてみると自分の思ったようには全く進みません。
自分のウイークポイントであるスピードの無さと、中途半端に攻める姿勢が全て裏目に出て、気持ちばかりが前に出る最悪の状態に。
心の中では、相手の攻撃をキチンと受け止めた上で、さらに押し返すようなイメージが出来上がっているのに、自分の指が選ぶ打牌は裏腹に前掛かっているような牌ばかり。
そういった打牌はやっぱり全て咎められ、誰の為の調整なのか、何のための調整なのか全くわからなくなるような状態でこの日のセットは終了しました。
帰りの道中、いろいろな事を考えました。
Aリーグに上がる前までは、月に200~250回くらいは日々の麻雀をこなしていた私。リーグ戦などの対局を加えると、年間かなりの数の打荘数を打っていたのですが、いつの日か数よりも内容を求めるようになっていました。
頭と体に感覚を染み込ませるような稽古から、頭で考える様な癖がついてしまっているのではないか?体と心を鍛える稽古が不十分なために、焦りが打牌に繋がってしまっているのではないか?
とにかく、今の自分には時間がない。
すぐ目の前には鳳凰位決定戦という、大きな舞台が待ち構えているのだから。
そう考えた自分は、稽古としての対局を増やすことと、思考と意識レベルの変化を求めようと、新たな試みをしてみようと考えたのでした。
~次回へ~
今回から、鳳凰位決定戦の模様を何回かに分けてお伝えしたいと思います。
対局前の準備、調整から、対局中の心理、そして鳳凰位決定戦の会場での裏話なんかがお伝えできればいいかなって思っています。
試合直後はかなり疲弊していましたが…そうは言っていられません。
また新たな戦いがすぐに始まります。そのためにもここでキチンと振り返って、明日への第一歩を踏み出すための良いきっかけにしたいと思っています。
それでは鳳凰位決定戦を振り返っていきたいと思います。
鳳凰位決定戦出場が決まったのが1/7。今年の決定戦スケジュールは2月第一土日、第二土日の4日間と決まっていましたので、決定戦まで約一か月。この間をどう過ごすかが勝負の分かれ目だと考えていました。
実はリーグ戦終盤の12月初旬から、鳳凰位決定戦の為の体作りを始めていたのです。
タイムスケジュールの合間を縫って、筋トレとウォーキング、エアロバイクなどの有酸素運動を行っていました。
前回の決定戦出場は4年前。その時は半年間かけて13㎏絞りました。
5年前の初出場の時は三か月弱で6㎏。
それくらいのノルマを掲げて進めていたのですが…
その頃と比べ、時間的余裕が全くと言っていいほど無くなっていた私。
深夜までの仕事と朝一からの仕事。休みも全く無い中で、そのための時間を捻出することは非常に困難になっていました。それでも、自分がベストの状態で対局を迎えることが一番大切な事。本当なら毎日行いたいトレーニングも、今回の調整では週に3、4回が限界だったのです。
思い通りのトレーニングがこなせないことは、焦りと不安を募らせます。
肉体的疲労が蓄積される中、精神的にもギリギリの状態の日々が続いていました。
それでも、対局の日程は日に日に迫ってくるのです。その上、今年の二月はいろいろなイベントに呼んで頂いていましたので、麻雀の打ち込みも思うようにいかないまま日々が過ぎていったのです。
それでも、多忙なスケジュールの合間を縫い、鳳凰位決定戦の為の調整セットを行うことにした私。数あるルールの中でも最も得意とするプロ連盟のAルール(一発、裏ドラが無く、順位点も12000点の加減方式)での戦いは、いくら調整セットとはいえ、どんな状態でも自分の持ち味を発揮できる舞台のはず…でした。
しかし、いざ卓についてみると自分の思ったようには全く進みません。
自分のウイークポイントであるスピードの無さと、中途半端に攻める姿勢が全て裏目に出て、気持ちばかりが前に出る最悪の状態に。
心の中では、相手の攻撃をキチンと受け止めた上で、さらに押し返すようなイメージが出来上がっているのに、自分の指が選ぶ打牌は裏腹に前掛かっているような牌ばかり。
そういった打牌はやっぱり全て咎められ、誰の為の調整なのか、何のための調整なのか全くわからなくなるような状態でこの日のセットは終了しました。
帰りの道中、いろいろな事を考えました。
Aリーグに上がる前までは、月に200~250回くらいは日々の麻雀をこなしていた私。リーグ戦などの対局を加えると、年間かなりの数の打荘数を打っていたのですが、いつの日か数よりも内容を求めるようになっていました。
頭と体に感覚を染み込ませるような稽古から、頭で考える様な癖がついてしまっているのではないか?体と心を鍛える稽古が不十分なために、焦りが打牌に繋がってしまっているのではないか?
とにかく、今の自分には時間がない。
すぐ目の前には鳳凰位決定戦という、大きな舞台が待ち構えているのだから。
そう考えた自分は、稽古としての対局を増やすことと、思考と意識レベルの変化を求めようと、新たな試みをしてみようと考えたのでした。
~次回へ~