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望月 雅継の麻雀コラム

2012年05月16日(水)

A1リーグ第2節

皆さんこんにちは。望月です。
今回はA1リーグ第2節の模様をお伝えします。


プロ連盟のリーグ戦は原則第一土、日曜日にかけて行われます。
A1リーグは土曜日の午前中に対局を行うのが通常です。

しかし、五月だけはGWの関係上、毎年第二土、日に行われます。
一週間遅れるだけのリーグ戦なのですが、実は毎年、この日程の微妙な変化によって大きなドラマが引き起こされるのです。


今節の対戦相手は、石渡プロ、柴田プロ、ダンプ大橋プロの三名。
前節2位スタートと好スタートを切った私が一番注意しなければと思ったのが最下位スタートとなってしまったダンプ大橋プロ。

彼の強さは十分理解していますし、昨年度の最終節の粘りにもあるように、劣勢に立った時の強さは群を抜いています。

さらに苦手としている柴田プロに、試合巧者でディフェンス力の高い石渡プロが相手では、思うような試合展開にはならないでしょう。

さらに不安要素として考えられることは、GWの間思ったような内容の稽古が出来なかったということ。
仕事もいろいろと山積みで、対局に対しての準備が十分とは言えない中での対局となってしまいました。
これは心も体も同様で、対局直前には疲労した体を休ませることに意識が集中し、心を作り上げるまでには至らなかったことが少し不安です。

とはいえ、もうA1リーグでの対局も5期目ですから、その辺りのメンタルコントロールも大丈夫でしょう。
それに今期はポイントにも若干の余裕があることもプラス要素です。
安心して対局に向かえるはずなのですが。


さて、肝心の開局。自分はあまり得意ではない起家スタート。
それでもスタートダッシュは肝心と気合を入れて進むものの…結果はダンプ大橋プロが2000、4000のツモアガリ。
不安通りのスタートとなりましたが、実はあまり気にしていないのです。

プロリーグにおいて自分が一番意識していること。
それは、ビッグゲームを作ることと、無駄な放銃はしないこと。
そしてアガリ逃しをしないことの三点です。

これらは全て、局面を見極めることが大前提になってきます。
自分の立ち位置をキチンと判断し、場況に則した牌を場に下ろすことを最優先とする自分にとって、他家のツモアガリというモノは既に織り込み済み。
それが何点であろうと、親カブリしようと、さほど大きな問題ではないのです。

しかも今局は、真っ直ぐに歩を進めた上でのダンププロの必然のアガリですから、それほど考える必要はないでしょう。
とはいっても、自分が最下位でスタートしたという現実は受け入れなくてはなりません。


東三局、乗りに乗った親のダンププロから先制リーチが入ります。
自分は受け気味に進めた形。
それほどといった感じの手でしたので慎重に進めます。

現物を合わせて丁寧に進めると、自分の手は、

23556999TT白白R

といった形まで育ちます。しかしこの手、1がフリテンなのです。
それでも根気よく現物を合わせると、上家の柴田プロが打1。この1をチーしてRを切ると、次巡のツモが5。
そしてハイテイでツモT。
望外の2000、4000にてなんとかポイントが復活です。

それでも、この日のダンププロの勢いは止まりません。
着々と加点し独走状態に。私も気が付くと原点割れ。
しかし粘り強く二着をキープしています。

プロ連盟のAルールは原点(30000点)を持っていればプラスとなります。
ですから、このルールを覚えたての頃は(いや、相当数のプロも)、この原点キープを一つの目標にしているのです。
原点を100点でも下回れば、上下5000点分のポイントの差になりますから、一発裏ドラのないこのルールではかなり重要視されるのですよね。

それでも、このルールに慣れ親しんでくると、ここでの無理な踏み込みやテンパイ維持の為の強めの打牌の無意味さに気が付くのです。

長いリーグ戦での戦うべき場所は30000点を上回るかどうかではなく、好調時にどれだけ加点できるかであり、不調時にどれだけ我慢が出来るかであって、目先の着順や数字ではないのです。

私も麻雀プロになってしばらくは、この言葉の意味が理解できませんでした。
対局数を重ね、経験を積んで初めておぼろげながらに意味が理解できるのです。

ということは、ここは我慢すべき局面です。
無理をして踏み込めば、ひょっとしたらプラスで終われたかもしれませんが、周りの動向に注意することを一番のテーマに局を進め、初戦は沈みの2着スタート。

ポイントは少し減らしたものの、思い通りの展開でスタート出来たことは私にとっては理想的です。
続く二回戦も、開局での3900オールを皮切りに理想通りに局を進め、初戦のマイナスを大きく上回る形でのトップで終局し、卓内トップに躍り出ます。


ここまでは自分の理想通りのゲーム運びでした。
後は、この勢いを殺さないようにすることが大事。
どこまで加点できるかが今日のテーマとなりそうです。

しかし、自分にとって予期せぬ事態が起きるのです。
初戦トップを取ったダンププロが、二回戦はラス、三回戦も局半ばで点棒を借りるといった大乱調に陥るのです。

これは全く予想とは反する展開になってしまいました。ダンププロの踏み込みが深い打牌を、石渡プロと柴田プロが次々と咎めていきます。
こうなってしまうと、局面は荒れ、大味な試合展開になりがちなんですよね。
私は大物手を連発させるイメージを持たれているかとは思いますが、極めて局面をデリケートに判断していく打ち手だと私自身は考えているんですよね。
ですから、なるべく普通な状況で局面を進めていきたいのですよ。

失点が続いた後も、ダンププロの攻撃の手は緩むことを知りません。
そこがダンププロの持ち味でもあるのですが、この攻勢で私の手がピタッと止まってしまいます。

オーラス、逆転トップとなるリーチを放つもののダンププロに押し切られ、逆に満貫の親カブリ。
自分の思い描くゲームプランが少しずつ崩れ始めるのです。


不穏な空気を感じながら迎えた最終戦、この半荘がここ数年で最も後悔する半荘となってしまいました。

なんと開局から流局を挟んで3連続放銃。
普段は良くある放銃も、A1リーグにおいては記憶に無いスタートとなってしまったのです。
こうなってしまってから対処しようとしても、もう遅いのです。
こういった展開にならないようにどうするかが大切な事であって、このようなスタートをした私を浮上させるほど、A1のメンツは甘くはありません。

何とか浮上したいという気持ちをグッと抑え、受けに回る私。
じりじりと後退を余儀なくされるのですが、気持ちとは裏腹に勝負したい形に手が育ってしまいます。

これが自分の中では一番悪い状態だと考えているのです。
気持ちと打牌が一致しないこと。
これが一番不安定な状態ですので、相当注意しなければならないと頭ではわかっているのですが…
この日の自分には、自分の心にブレーキを掛ける事が出来ませんでした。

最後まで三人に押し込まれ、劣勢になる中、手牌が育つ最悪の展開が続き、気がつけば一人沈みに。
オーラスも逆転の目が無いのにも関わらず、形だけはドラが暗刻のリャンメンテンパイ。
アガれるはずもないリーチを掛け、結果はダンププロに追っかけられた上に、三色の高めを一発で放銃。
私が一番嫌うはずの無駄な放銃で第二節の幕は下りたのです。


今節に限っては、キチンとした精神状態で対局に向かうことが出来れば、きっと結果は違ったものになったはずです。
自分の心の弱さを痛感しながら、帰りの新幹線で対局を振り返っていました。

それでもやはり原因は、対局に対する準備を怠ったことだと考えています。
周りが見たら努力をしているように見えても、やはり麻雀の神様はちゃんと見ているのですね。
次節までの時間は短いですが、心も体ももう一度鍛えなおして、来節の対局に挑みたいと思います。

次回は鳳凰位決定戦の模様をお伝えします。
それではまた次回。望月でした。