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望月 雅継の麻雀コラム

2012年09月12日(水)

A1リーグ第6節

皆さんこんにちは。望月です。

朝晩の風はかなり涼しくなってきましたが、日中の日差しはまだ真夏を思わせる様な暑さが続いています。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

今年の夏は本当に忙しい毎日が続きました。
日々の仕事はもちろんの事、いろいろなイベントがあったり、やらなければならない仕事が増えたり自分がやりたいことが多いため、どうしても削るのはプライベートの時間だったり、睡眠時間だったりで…最後には体調を崩してしまうという負のスパイラルに陥ってしまっていました。
まぁ毎年の事なんですけどね。

それでも、麻雀プロとして仕事を頂けている事だけでも幸せなんですよね。
ですから、それくらいのことは何にも気になりません。充実した時間を過ごせていることに感謝して、日々を過ごさなければならないのでしょうね。


今回は第6節の模様をお送りします。

プロ連盟は、Aリーグは1年、Bリーグ以下は半年間のリーグ戦を行っているため、この第6節はBリーグ以下は新しい期が始まる月なのです。
ですから、会場で見かける顔も前期とは若干違ったりして、なんだか夏休みが明けた学生の頃に戻ったような、そんな気分で毎年会場入りするのです。

とはいっても、私の今のポジションではそんな悠長な事を言っている場合ではありません。
現在7位で▲38.1Pと、これ以上のマイナスは叩けない位置にいるのですから。
これ以上のマイナスポイントは、決定戦進出争いはおろか、降級争いに巻き込まれてしまいますから是が非でもポイントを伸ばしたいところです。

今節の対戦相手は、伊藤プロ、朝武プロ、近藤プロの三名。
特に伊藤プロと朝武プロは鳳凰位決定戦進出争いのライバルになる相手ですから、ここは絶対に負けられません。

今節私が掲げたテーマは『戦う』ということ。

これは、こちら「雀サクッコラム」にて鳳凰位決定戦の自戦記を書くに当たり、自分で鳳凰位決定戦の牌譜検証を行う過程で気が付いたことでした。

劣勢でいくら後手に回る機会が多かったとはいえ、あまりにも勝負に参加しない局面が多すぎました。
そのため序盤で大きく離された上に、道中勝負せざるを得ない展開に持ち込まれ、さらに失点が増えてしまったという分析でした。

この考え方が正しいかどうかはわかりませんが、自分が考える『戦う』スタイルが今節の対戦相手に試してみる事は十分に価値がありそうです。

というのも、今節の伊藤プロ、朝武プロ、近藤プロは、A1リーグの中でも門前派が揃っています。
私があまり得意としない空中戦ではなく、地に足をつけたインファイトが出来そうな対戦相手の為、一歩踏み込んだ間合いを試すには絶好の機会だと考えました。


そう思い迎えた一回戦、結果はマイナスの三着で終わるのですが、特筆すべき局面が一つ。

伊藤プロの仕掛け、そして近藤プロのリーチに一歩も引かず、役無しテンパイで無筋三連打。
この局は結果三人テンパイ。
もちろん通ると思い切っているわけですが、鳳凰位決定戦からここまでの私では絶対に踏み込まなかった局面で、ようやく腹を括ることが出来たのが収穫です。

放銃を恐れ、自分の間合いで戦うことが出来ないこと。これは最近の私の課題でした。
常識的な一打を繰り返し、戦える牌姿だけ踏み込む。こんな打ち手は全く怖くありません。

それよりも、なるべく多くの局面に顔を出し、存在感を消さないことが必要だと考えていました。
これは、仕掛けるとかリーチを打つとかではなく、どこまで行っても戦う姿勢を卓上から離さないという意味です。放銃もありましたが、『戦う』という観点からは非常に納得のいく1回戦だったのです。

実際に対局終了後、1回戦の私の牌譜を担当してくれた松岡プロから、(松岡プロは私が鳳凰位を獲得した時に三日間一緒に採譜者として戦ってくれた同志です。)

「久しぶりに望月さんが戦っている姿を見れて嬉しかったです。」

という言葉をもらいました。

もちろん私に気を遣っての言葉だとは思いますが、それでも採譜者にその気持ちが伝わっていたという事は、対局者にはそれ以上に伝わっていたことだと思います。
その部分がここ数年希薄だったのではないかと私自身は考えています。


その1回戦の踏み込みの深さが功を奏したか、2回戦はきっちりと攻め抜きトップを奪取。
三人浮きではありますが、初戦トップの近藤プロを沈めることに成功したのです。


実は…


今節が始まる前のポイントが▲38.1P。ここで大きくマイナスをするようだと、鳳凰位決定戦進出はおろか、残留争いに巻き込まれることになります。
伊藤プロ、朝武プロは決定戦進出争いのライバルになりますが、近藤プロの立場からするとどうしても私のポイントを減らし、自身の残留を確定させたいという想いがあったように感じます。

という観点からも、この段階で近藤プロに並んだという事は近藤プロに対しても大きなプレッシャーをかけることに繋がります。
この先、決定戦争いや残留争いなど、一打一打がプロ人生を大きく左右する厳しい戦いが続くわけですから、こういった一戦一戦の戦いが重要になってくるのです。


2回戦終了時、トータルトップは、2着二回の朝武プロで+11P、次いで私が+7P弱、近藤プロが▲3P、そして伊藤プロが▲15P程。

ここまでは小場で推移していますが、残留争いを回避し、さらに決定戦争いに食い込むためにも絶対にマイナスは引けません。
トータルポイントで近藤プロを突き離し、更には伊藤プロとの差をなるべく詰めることがこれからの必須条件です。

とはいえ、この時点ではあまり数字に対しては全く考えていませんでした。
それよりも、今節一日を通して戦い続ける事が大事な事であると考えていたのです。

そう考えていたことが良かったのか、3回戦は伊藤プロ、近藤プロを沈めたまま、朝武プロとのワンツーフィニッシュを決めることが出来たのです。


しかし、ここからの伊藤プロが本当に強かった。
このままマイナスを引くと、現在4位の朝武プロに交わされることも考えられる伊藤プロは、最終戦開局からアガリを連発します。
私はじっと耐える展開が続き、しぶとく喰らいつくも、伊藤プロの一人浮きでオーラスを迎えます。

並びは、伊藤プロがダントツトップ。次いで私が少し沈んだ二着、以下、朝武プロ、近藤プロと続きます。

この並びで朝武プロが3巡目に一二三とチー。
朝武プロが浮くためには1300、2600が必要なだけに、ここは相当の打点があると考えた方が良さそうです。

朝武プロに放銃してしまい3着に転落してしまうと、今日一日の努力が全くの無駄になってしまいます。
今期のリーグ戦では最終戦の締め方が雑で失点を続けていた為に、ここまで苦しい戦いを強いられてきました。
ですから、このオーラスはなんとしても歯を喰いしばって戦うと心に決めたのです。

そう思った矢先に、今度は親の近藤プロからリーチが入るのです。
こうなるとまた話は違います。選択肢は二つ。親の近藤プロと朝武プロとの決着を見守るか、それとも全力でこの二人の攻撃に立ち向かうかです。

最初は近藤プロに任せ、次局以降に期待しようかと正直考えていました。
しかし、どうやら朝武プロの様子がおかしいのです。
打点的に十分な仕掛けのはずが、近藤プロのリーチを受け迂回したように見えたのですよ。

とはいえ、その打牌を全て鵜呑みにするわけにはいきません。
どちらにも対応し、かつ再度反撃に回ることが出来るように丁寧に歩を進めます。

すると、私の手牌は以下のように成長します。


四五六七八九②②⑤⑥456


しかし…⑦が二巡目、三巡目に切っているフリテン。さらに場に一枚切れています。
しかも、リーチ後に④を三枚通されていて、高めの④は残り一枚。

この状態から、私は1回戦と同じように『戦う』判断をします。
一見無謀にも思えるこの決断は、短期的に見たら非常に損な事なのかもしれません。
しかし、近藤プロがリーチを宣言した背景、そしてそのリーチに対し朝武プロが対応してきたことに対する朝武プロの牌姿状況、その辺りを考えた上での対応だったのです。
もちろん、何が何でも勝負するわけではなく、ギリギリまで攻めて、本当に危ない瞬間には引くことになるのですが。

残りツモ数回、普段なら完全に引いてしまう所を思い切って一歩踏み込みます。

すると、そんな私の姿を確認した朝武プロが、完全撤退の構えを見せたのです。
恐らく手材料的には十分だったがスピードが足りない牌姿だったようです。
こうなると、リーチを掛けた近藤プロとの勝負。ギリギリまで踏み込むつもりで気合いを入れて摸打を繰り返します。

そして私のツモは残り一回、ハイテイが回ってくるのですが…直前の朝武プロが打②。
瞬間、この②をポンし、安全にテンパイを迎えようという邪念が頭の中を過ります。
それでもここは腹を括って勝負してきたわけですから、このハイテイ牌をツモらないことには一貫性がありません。
すると、そのハイテイ牌はなんと④!
この満貫ツモにより、一気にプラスに転じ、卓内トップで今節を終了したのです。

偶然のようなこの満貫。これは大事にしなければなりません。
この結果、三位の伊藤プロとの差は約85P差まで縮まりました。しかも、伊藤プロとの直接対戦は、7節、8節と続きます。

まだまだ苦しい位置での対局は続きますが、今節の内容と結果を踏まえて、最後まで鳳凰位決定戦進出を目指して戦おうと思っています。
涼しくなってから毎年調子の上がってくる私ですから、今の位置からでも首位通過は狙っていますよ(笑)。

これからが過酷なA1リーグですが、ぜひ皆さんも期待してくださいね~!
次回は鳳凰位決定戦の模様をお伝えしますね~。それじゃまた。望月でした。