望月 雅継の麻雀コラム
2013年04月16日(火)
| 望月 雅継
A1リーグ第一節
いや~、やっと待ちに待ったA1リーグが開幕しましたよ!
今年のオフは長かったですからね~。やっぱり開幕戦ってドキドキしますね~。
あっ、どうも挨拶が遅れてスミマセン。望月です。
ということで、今年度もA1リーグが開幕しました。昨年度の悔しい想いを胸に、オフシーズンを充実した時間が過ごせたかというと…そうでもありませんでしたね。
考えていた打ち込みと肉体改造も全く果たすことが出来ずに、逆に多忙の為体調を崩す始末。これではいけないと精神的には穏やかに過ごそうとしても、トラブル続きで思うようにはいかない毎日を過ごしていたのです。
とはいっても、今年度のA1リーグは楽しみで仕方ありません。
昨年度の鳳凰位決定戦の激闘が記憶に新しい、決定戦進出メンバーを軸にリーグ戦は展開していくのでしょうが、残りの選手たちも黙っていませんよね。
特に今期は昇級組の二人、古川孝次プロと猿川真寿プロがキーマンになる予感がしているんですよね~。
圧倒的な強さで優勝昇級を決めた猿川プロ、昇級直後に行なわれたグランプリMAXで復活の決勝進出を果たした古川プロ。二人のスタイルはA1リーグにおいても脅威になることは間違いありません。特に二人は私にとって思い入れの強い二人であるだけに、どうしても負けたくないという気持ちが湧いてくるのですよ。
そんな想いを胸に久しぶりにリーグ戦の舞台に行ってまいりました。
開幕戦の対戦相手は、前原雄大プロ、近藤久春プロ、猿川真寿プロの三名です。
なんといきなりの猿川プロとの対戦ということで、かなり気持ちが高まった状態で対局に向かいました。
予想通り、開局から猿川プロが飛ばします。
初アガリをモノにすると、続く東3局、前原プロから、
一二三九九789①②③⑦⑧ ロン⑨ ドラ5
この7,700で一歩抜け出すことに成功した猿川プロ。
迎えた東4局の親番でも積極的に仕掛けます。
序盤に⑨をポン。
この仕掛けによって苦しくなったのは私。
789の三色やチャンタを視野に入れた手組をしていたのですが、キー牌の⑨が無くなってしまっては仕方ありませんね。ここからは受け気味に進めようと考えていたところ…急にツモが効きはじめます。一気にマンズに寄せていき、猿川プロから出た六をポンして以下のテンパイ。
一一一三五八八九九九 ポン六六六
このカン四テンパイから、次巡ツモ三打五とトイトイ含みのテンパイへ移行。
すると、次巡ツモ八で僥倖の倍満ツモ。
一一三三八八九九九 ポン六六六 ツモ八
この4,000、8,000で猿川プロを交わし、一気にトップ目に浮上します。
…と、ここまでは自分のプラン通りの戦い方だったのです。
しかし、ここからの内容が拙かった。
南1局、前原プロと猿川プロの二軒リーチに挟まれて、苦し紛れに打った牌が近藤プロの連荘をスタートさせるきっかけとなってしまったのです。続く1本場、近藤プロに役牌のバックを放銃し、この局だけで近藤プロが6本場まで連荘を重ねることになってしまいました。
A1リーグの選手の凄い所は、こういった小さなきっかけを逃さない所にあります。
私の二度の放銃がなければ、恐らくこの日の近藤プロがプラスで終わることはなかったのでは?そう感じさせるほどの鋭い攻撃だったのです。
誤解の無いように記しますと、私は放銃することが悪いと思っているわけではありません。
逆に麻雀プロの中では放銃肯定派の私がこの放銃に罪を感じるのは、私自身の大局観のズレにあるのです。
対局が始まる前から、今節は猿川プロをマークして進めなければと考えていました。
恐らくそれは前原プロも同じ。だからこそ前原プロは、放銃が続いても猿川プロに対しての攻撃の手を緩めなかったのではないかと推測します。しかし、この局面に限っては、近藤プロに対して注視しなければならない局面だったということなのです。
このアガリによって、近藤プロはかなり戦いやすくなったはずですし、猿川プロは近藤プロをマークして戦わざるを得なくなったのでしょう。局面を大きく変えてしまうような一打を打ってしまった事、この点について私は深く反省し、更なる勉強をしなければならないと痛感した瞬間でした。
これをきっかけに、私はジリジリと点棒を減らしていく事になります。麻雀は本当に忠実に出来ているゲームなんですね~。近藤プロや猿川プロのツモアガリ、そして一人ノーテンなどで、倍満をツモったのにもかかわらずこの半荘をマイナスで終了することになってしまうのです。
正直、今振り返ってみるとこれが現状の私の力なのかもしれません。
ここで踏みとどまることが出来ないことも、更なる加点が出来ないことも、プラスを維持できないことも、全ては自分の力。
もちろん、一年間かけて修正し、最終的に鳳凰位決定戦に進出できるようにすることが目標ですし、鳳凰位を奪還しないといけないのですからね。こんな所で留まっているわけにはいかないのですよ。
とはいっても、一度傾いた流れを簡単に戻してはくれないのがA1リーグの猛者達です。
二回戦は致命的なミスを含め、ノーホーラのラス。三回戦は、オーラスに役無しの300、500をツモルのがやっと。このアガリで前原プロを100点交わし、何とか3着に。
最終戦は、猿川プロの攻勢を何とかいなし、瞬間は前原プロから7,700を出アガルなど局面をリードすることが出来たのですが、またもや局面を見間違え猿川プロに7,700の放銃。オーラスに6,400をアガリ何とかプラスの2着で終えることができたものの、トータルでは△25.3Pで第一節を終了しました。
たくさんの反省点のある第一節でしたが、自分自身の問題点を見つめ直すことが出来たという点からも、非常に有意義な対局になったと考えています。
ポイント的には苦しいスタートになったことも事実ですが、まだA1リーグは始まったばかりです。鳳凰位決定戦に進出することだけを見据えて、これからも精進を続けて行こうと考えていますよ。
今期からA1リーグは全9節半荘36回の対局となりました。昨年度までとは違い若干対局数が少なくはなりますが、それでもやるべきことは同じです。最後まで目標だけを見つめ、真っ直ぐに進んでいきたいと思います。ぜひ期待してくださいね~。
それじゃまた。望月でした~。
今年のオフは長かったですからね~。やっぱり開幕戦ってドキドキしますね~。
あっ、どうも挨拶が遅れてスミマセン。望月です。
ということで、今年度もA1リーグが開幕しました。昨年度の悔しい想いを胸に、オフシーズンを充実した時間が過ごせたかというと…そうでもありませんでしたね。
考えていた打ち込みと肉体改造も全く果たすことが出来ずに、逆に多忙の為体調を崩す始末。これではいけないと精神的には穏やかに過ごそうとしても、トラブル続きで思うようにはいかない毎日を過ごしていたのです。
とはいっても、今年度のA1リーグは楽しみで仕方ありません。
昨年度の鳳凰位決定戦の激闘が記憶に新しい、決定戦進出メンバーを軸にリーグ戦は展開していくのでしょうが、残りの選手たちも黙っていませんよね。
特に今期は昇級組の二人、古川孝次プロと猿川真寿プロがキーマンになる予感がしているんですよね~。
圧倒的な強さで優勝昇級を決めた猿川プロ、昇級直後に行なわれたグランプリMAXで復活の決勝進出を果たした古川プロ。二人のスタイルはA1リーグにおいても脅威になることは間違いありません。特に二人は私にとって思い入れの強い二人であるだけに、どうしても負けたくないという気持ちが湧いてくるのですよ。
そんな想いを胸に久しぶりにリーグ戦の舞台に行ってまいりました。
開幕戦の対戦相手は、前原雄大プロ、近藤久春プロ、猿川真寿プロの三名です。
なんといきなりの猿川プロとの対戦ということで、かなり気持ちが高まった状態で対局に向かいました。
予想通り、開局から猿川プロが飛ばします。
初アガリをモノにすると、続く東3局、前原プロから、
一二三九九789①②③⑦⑧ ロン⑨ ドラ5
この7,700で一歩抜け出すことに成功した猿川プロ。
迎えた東4局の親番でも積極的に仕掛けます。
序盤に⑨をポン。
この仕掛けによって苦しくなったのは私。
789の三色やチャンタを視野に入れた手組をしていたのですが、キー牌の⑨が無くなってしまっては仕方ありませんね。ここからは受け気味に進めようと考えていたところ…急にツモが効きはじめます。一気にマンズに寄せていき、猿川プロから出た六をポンして以下のテンパイ。
一一一三五八八九九九 ポン六六六
このカン四テンパイから、次巡ツモ三打五とトイトイ含みのテンパイへ移行。
すると、次巡ツモ八で僥倖の倍満ツモ。
一一三三八八九九九 ポン六六六 ツモ八
この4,000、8,000で猿川プロを交わし、一気にトップ目に浮上します。
…と、ここまでは自分のプラン通りの戦い方だったのです。
しかし、ここからの内容が拙かった。
南1局、前原プロと猿川プロの二軒リーチに挟まれて、苦し紛れに打った牌が近藤プロの連荘をスタートさせるきっかけとなってしまったのです。続く1本場、近藤プロに役牌のバックを放銃し、この局だけで近藤プロが6本場まで連荘を重ねることになってしまいました。
A1リーグの選手の凄い所は、こういった小さなきっかけを逃さない所にあります。
私の二度の放銃がなければ、恐らくこの日の近藤プロがプラスで終わることはなかったのでは?そう感じさせるほどの鋭い攻撃だったのです。
誤解の無いように記しますと、私は放銃することが悪いと思っているわけではありません。
逆に麻雀プロの中では放銃肯定派の私がこの放銃に罪を感じるのは、私自身の大局観のズレにあるのです。
対局が始まる前から、今節は猿川プロをマークして進めなければと考えていました。
恐らくそれは前原プロも同じ。だからこそ前原プロは、放銃が続いても猿川プロに対しての攻撃の手を緩めなかったのではないかと推測します。しかし、この局面に限っては、近藤プロに対して注視しなければならない局面だったということなのです。
このアガリによって、近藤プロはかなり戦いやすくなったはずですし、猿川プロは近藤プロをマークして戦わざるを得なくなったのでしょう。局面を大きく変えてしまうような一打を打ってしまった事、この点について私は深く反省し、更なる勉強をしなければならないと痛感した瞬間でした。
これをきっかけに、私はジリジリと点棒を減らしていく事になります。麻雀は本当に忠実に出来ているゲームなんですね~。近藤プロや猿川プロのツモアガリ、そして一人ノーテンなどで、倍満をツモったのにもかかわらずこの半荘をマイナスで終了することになってしまうのです。
正直、今振り返ってみるとこれが現状の私の力なのかもしれません。
ここで踏みとどまることが出来ないことも、更なる加点が出来ないことも、プラスを維持できないことも、全ては自分の力。
もちろん、一年間かけて修正し、最終的に鳳凰位決定戦に進出できるようにすることが目標ですし、鳳凰位を奪還しないといけないのですからね。こんな所で留まっているわけにはいかないのですよ。
とはいっても、一度傾いた流れを簡単に戻してはくれないのがA1リーグの猛者達です。
二回戦は致命的なミスを含め、ノーホーラのラス。三回戦は、オーラスに役無しの300、500をツモルのがやっと。このアガリで前原プロを100点交わし、何とか3着に。
最終戦は、猿川プロの攻勢を何とかいなし、瞬間は前原プロから7,700を出アガルなど局面をリードすることが出来たのですが、またもや局面を見間違え猿川プロに7,700の放銃。オーラスに6,400をアガリ何とかプラスの2着で終えることができたものの、トータルでは△25.3Pで第一節を終了しました。
たくさんの反省点のある第一節でしたが、自分自身の問題点を見つめ直すことが出来たという点からも、非常に有意義な対局になったと考えています。
ポイント的には苦しいスタートになったことも事実ですが、まだA1リーグは始まったばかりです。鳳凰位決定戦に進出することだけを見据えて、これからも精進を続けて行こうと考えていますよ。
今期からA1リーグは全9節半荘36回の対局となりました。昨年度までとは違い若干対局数が少なくはなりますが、それでもやるべきことは同じです。最後まで目標だけを見つめ、真っ直ぐに進んでいきたいと思います。ぜひ期待してくださいね~。
それじゃまた。望月でした~。