望月 雅継の麻雀コラム
2014年04月01日(火)
| 望月 雅継
麻雀が強くなるお話 その5
みなさんこんにちは。望月です。
このコラムがアップされるときにはもう4月ですね~。
私が所属するプロ連盟では、4月がリーグ戦の開幕となっています。新しい期の始まりってことですね。更には、4月後半にはマスターズもありますし、一気に競技麻雀モードになる感じですね。
今年はオフシーズンがほとんど無かった為、麻雀に対してのモチベーションがほとんど変化しないまま開幕を迎えることとなります。それは私にとって好都合だなって思っていますが、昨年度後半から始まったリーグ戦生配信にまだちょっと慣れていないような感じなので、今年一年間を掛けて、徐々に自分のペースで対局出来る様に調整しながら対局に臨みたいと思っていますよ。
さて、麻雀が強くなるお話の続きに入りましょうか。
カンチャンターツについて詳しく触れる前に、まずは単独孤立牌について考えていきたいと思います。
皆さん、メンツを作る為にトイツやターツをメンツにしようと思っている方がほとんどだと思います。しかし、本来麻雀というゲームは1枚の単独孤立牌をターツやトイツに、そしてその作ったトイツやターツをメンツにしていくゲームなんですよね。
つまり、配牌時に出来上がっているターツやトイツに、1枚引いて組み合わせを作るのではなく。1枚ある牌(またはツモってきた1枚の牌)に牌を重ねてターツやトイツを作り、そのターツやトイツをきっかけにシュンツやコーツを作るってことが大切な事なのです。
ですから、単独孤立牌の使い方、その牌の持つ情報や動き方を理解することが非常に大切なんですね。その事をあまり深く考えずに麻雀というゲームを楽しんでいらっしゃる方が多いでしょうから、今回はまずその単独孤立牌について掘り下げてみたいと思います。
単独孤立牌を大きく分けて分類すると、
・字牌
・1、9牌
・2、8牌
・3~7牌
の4つに分けることが出来ます。それではそれぞれの役割について考えていきましょう。
まず字牌についてです。
組み合わせ(メンツ)を作る上で、この字牌は一番使いにくい牌と言ってもいいでしょうね。何故なら、字牌はコーツにしかならないからなんです。
ここで、麻雀において組み合わせを作るためのシステムを考えてみましょう。
コーツとシュンツ、どちらが組み合わせ(メンツ)を作りやすいと言えるのでしょうか?
答えはシュンツですね。
コーツは、4枚しかない牌を3枚集めなければならないのに対して、シュンツは、横並びであればどんな組み合わせになってもいいのですから、メンツ作りにおいてはシュンツの方がコーツより圧倒的に作りやすいと言えますよね。
ということは、メンツを作る上でコーツにしかならない字牌は、メンツ構成上は非常に使い勝手の悪い牌だと言えるでしょう。
細かく掘り下げるといろいろな事が見えてくる字牌ですが、今回はここまで。
組み合わせが作りにくい牌だというところまでに留めておきますね。
次は1・9牌です。
コーツにしかならない字牌に比べ、若干ですが使用価値が高いのが1・9牌。
例えば⑨でしたら、
⑨⑨⑨と⑦⑧⑨という2種類のメンツを作ることが出来ますよね。字牌より2倍組み合わせが作りやすいってことです。
しかし…
シュンツに限ってみると僅か1種類。
これがターツになると、
⑦⑨と⑧⑨の2種類しかターツが出来ないんですね。
しかも、使い勝手の悪いペンチャンターツとカンチャンターツという事で、1・9牌ではリャンメンターツを作ることが出来ないのですよね。
当たり前じゃん!って思う方もいらっしゃるでしょうがもうちょっとだけ我慢してください…。
次は2・8牌。
こちらは1・9牌よりも使用価値がさらに高い牌ですね。
組み合わせに関しても、例えば⑧なら、
⑧⑧⑧と⑥⑦⑧と⑦⑧⑨の3種類のメンツを作ることができます。
ターツに関しても1・9牌よりも1種類増えて、
⑥⑧と⑦⑧と⑧⑨の3種類のターツが出来るんですよね。
さらにその中にはリャンメンターツが1種類だけですけど入っていますから、1、9牌よりは使いやすい牌だと言えるでしょうね。
とはいえ、リャンメンターツになるのが1種類しかないというのは、実は麻雀の中では使い勝手が悪い部類に入ってしまうのですよ。ですから、2・8牌というのは若干ですが組み合わせが作りにくい牌だと言えるのかもしれません。
そして最後は3~7牌です。
この3~7牌は、前述してきた字牌や、1・9牌、2・8牌と比べると圧倒的に組み合わせを作りやすい牌なんです。
例えば⑤でしたら、
⑤⑤⑤、③④⑤、④⑤⑥、⑤⑥⑦と4種類のメンツが出来ますし、ターツにおいても、
③⑤、④⑤、⑤⑥、⑤⑦と4種類のターツが出来るのですよ。しかもその内半分の2種類がリャンメンターツですから、使用価値は抜群!3~7までの真ん中の牌を使って組み合わせを作るというのが麻雀のメンツ作りにおいて基本だと言えるでしょう。
ここまでの話を要約すると、
◆字牌はシュンツが出来ない牌で、
◆1・9牌はリャンメンターツにならなくて、
◆2・8牌はリャンメンターツになりにくく、
◆3~7牌はリャンメンターツになりやすい
と言えるのです。
つまり、
字牌<1・9牌<2・8牌<3~7牌
ということなのですよね。
前回学んだターツは、
ペンチャンターツ<カンチャンターツ<リャンメンターツ
でしたから、この二つを組み合わせて覚えると、組み合わせを作る上で失敗することが非常に少なくなるのです。
ここまでの話は、メンツ構成において基本中の基本です。
ここまでは皆さんご理解頂けましたか?
これを踏まえてここからは中級者向けの話になるのですが…
この先は次回にお話しますね~。
前回告知したカンチャンターツについてのお話と、単独孤立牌についての細かいお話をする予定です。
この先は、今までの戦術書には書いていない部分だと思いますのでぜひお楽しみに♪
かなりマニアックな話になってくると思いますが、皆さんついてきてくださいね~!
それじゃまた。望月でした~!
このコラムがアップされるときにはもう4月ですね~。
私が所属するプロ連盟では、4月がリーグ戦の開幕となっています。新しい期の始まりってことですね。更には、4月後半にはマスターズもありますし、一気に競技麻雀モードになる感じですね。
今年はオフシーズンがほとんど無かった為、麻雀に対してのモチベーションがほとんど変化しないまま開幕を迎えることとなります。それは私にとって好都合だなって思っていますが、昨年度後半から始まったリーグ戦生配信にまだちょっと慣れていないような感じなので、今年一年間を掛けて、徐々に自分のペースで対局出来る様に調整しながら対局に臨みたいと思っていますよ。
さて、麻雀が強くなるお話の続きに入りましょうか。
カンチャンターツについて詳しく触れる前に、まずは単独孤立牌について考えていきたいと思います。
皆さん、メンツを作る為にトイツやターツをメンツにしようと思っている方がほとんどだと思います。しかし、本来麻雀というゲームは1枚の単独孤立牌をターツやトイツに、そしてその作ったトイツやターツをメンツにしていくゲームなんですよね。
つまり、配牌時に出来上がっているターツやトイツに、1枚引いて組み合わせを作るのではなく。1枚ある牌(またはツモってきた1枚の牌)に牌を重ねてターツやトイツを作り、そのターツやトイツをきっかけにシュンツやコーツを作るってことが大切な事なのです。
ですから、単独孤立牌の使い方、その牌の持つ情報や動き方を理解することが非常に大切なんですね。その事をあまり深く考えずに麻雀というゲームを楽しんでいらっしゃる方が多いでしょうから、今回はまずその単独孤立牌について掘り下げてみたいと思います。
単独孤立牌を大きく分けて分類すると、
・字牌
・1、9牌
・2、8牌
・3~7牌
の4つに分けることが出来ます。それではそれぞれの役割について考えていきましょう。
まず字牌についてです。
組み合わせ(メンツ)を作る上で、この字牌は一番使いにくい牌と言ってもいいでしょうね。何故なら、字牌はコーツにしかならないからなんです。
ここで、麻雀において組み合わせを作るためのシステムを考えてみましょう。
コーツとシュンツ、どちらが組み合わせ(メンツ)を作りやすいと言えるのでしょうか?
答えはシュンツですね。
コーツは、4枚しかない牌を3枚集めなければならないのに対して、シュンツは、横並びであればどんな組み合わせになってもいいのですから、メンツ作りにおいてはシュンツの方がコーツより圧倒的に作りやすいと言えますよね。
ということは、メンツを作る上でコーツにしかならない字牌は、メンツ構成上は非常に使い勝手の悪い牌だと言えるでしょう。
細かく掘り下げるといろいろな事が見えてくる字牌ですが、今回はここまで。
組み合わせが作りにくい牌だというところまでに留めておきますね。
次は1・9牌です。
コーツにしかならない字牌に比べ、若干ですが使用価値が高いのが1・9牌。
例えば⑨でしたら、
⑨⑨⑨と⑦⑧⑨という2種類のメンツを作ることが出来ますよね。字牌より2倍組み合わせが作りやすいってことです。
しかし…
シュンツに限ってみると僅か1種類。
これがターツになると、
⑦⑨と⑧⑨の2種類しかターツが出来ないんですね。
しかも、使い勝手の悪いペンチャンターツとカンチャンターツという事で、1・9牌ではリャンメンターツを作ることが出来ないのですよね。
当たり前じゃん!って思う方もいらっしゃるでしょうがもうちょっとだけ我慢してください…。
次は2・8牌。
こちらは1・9牌よりも使用価値がさらに高い牌ですね。
組み合わせに関しても、例えば⑧なら、
⑧⑧⑧と⑥⑦⑧と⑦⑧⑨の3種類のメンツを作ることができます。
ターツに関しても1・9牌よりも1種類増えて、
⑥⑧と⑦⑧と⑧⑨の3種類のターツが出来るんですよね。
さらにその中にはリャンメンターツが1種類だけですけど入っていますから、1、9牌よりは使いやすい牌だと言えるでしょうね。
とはいえ、リャンメンターツになるのが1種類しかないというのは、実は麻雀の中では使い勝手が悪い部類に入ってしまうのですよ。ですから、2・8牌というのは若干ですが組み合わせが作りにくい牌だと言えるのかもしれません。
そして最後は3~7牌です。
この3~7牌は、前述してきた字牌や、1・9牌、2・8牌と比べると圧倒的に組み合わせを作りやすい牌なんです。
例えば⑤でしたら、
⑤⑤⑤、③④⑤、④⑤⑥、⑤⑥⑦と4種類のメンツが出来ますし、ターツにおいても、
③⑤、④⑤、⑤⑥、⑤⑦と4種類のターツが出来るのですよ。しかもその内半分の2種類がリャンメンターツですから、使用価値は抜群!3~7までの真ん中の牌を使って組み合わせを作るというのが麻雀のメンツ作りにおいて基本だと言えるでしょう。
ここまでの話を要約すると、
◆字牌はシュンツが出来ない牌で、
◆1・9牌はリャンメンターツにならなくて、
◆2・8牌はリャンメンターツになりにくく、
◆3~7牌はリャンメンターツになりやすい
と言えるのです。
つまり、
字牌<1・9牌<2・8牌<3~7牌
ということなのですよね。
前回学んだターツは、
ペンチャンターツ<カンチャンターツ<リャンメンターツ
でしたから、この二つを組み合わせて覚えると、組み合わせを作る上で失敗することが非常に少なくなるのです。
ここまでの話は、メンツ構成において基本中の基本です。
ここまでは皆さんご理解頂けましたか?
これを踏まえてここからは中級者向けの話になるのですが…
この先は次回にお話しますね~。
前回告知したカンチャンターツについてのお話と、単独孤立牌についての細かいお話をする予定です。
この先は、今までの戦術書には書いていない部分だと思いますのでぜひお楽しみに♪
かなりマニアックな話になってくると思いますが、皆さんついてきてくださいね~!
それじゃまた。望月でした~!