超精緻麻雀　補足コラム②

本の発売日が来週に控え、緊張した日々を過ごしております、ASAPINです。
前回のコラムについてTwitterでご意見等下さった方、ありがとうございました！

今回も没になった立体図から。
今回は天鳳の鳳凰卓・実戦譜からです。
元の牌譜がなく、牌山が見えちゃってる画像ですが・・・(笑)

元々リーチ判断や副露判断の項目の最後に練習問題的な形で掲載しようと思っていた牌姿なので、前回の立体図に比べて比較的盤面が分かりやすいものが多いと思います。
でも意見は結構割れるんじゃないかなー。どうでしょう？
今回からコラムの下にコメント欄が付きましたので、もし疑問点・ご意見などありましたら是非ご意見よろしくお願いいたします！
それでは今回の３問です。





Q.チー？（天鳳・フリー）　ドラ






A.スルー。
局収支的には聴牌を取ってもよい巡目に見えるが、自分は一万点近く離されたラス目の東3局。
一番和了の近そうな上家の仕掛けは比較的安そうであり、上家が和了っても自分が2000点を和了ってもそれほど大勢に影響はなさそうである。
まだ先は長いとはいえ、8000点の可能性が現実的な場面で2000点を和了って積極的に局を進めるべきではないだろう。
自分の必要牌もまだ見た目枚数は十分残っており、トップを目指すフリーでもラス回避を目指す天鳳でもここは満貫・ハネ満を見てリーチに持っていきたい。

仮に仕掛けるとしても、三色や赤引きによる3900・満貫の可能性の残る、から仕掛けたい。




Q.南単騎リーチ？手替わり待ち？　ドラ



　



A.南単騎リーチ。
点差は離れているが、ダメ押しの一撃があればなおよい場面。
自分の手にドラはなくただのリーチのみの手だが、これはリーチである。
自分の手が好形に変化したところで、いいところリーチ・平和の手。
出和了しやすい待ちになるわけでもなく、いつ好形テンパイするかもわからないので、南単騎で十分だろう。
好形変化を見ようとして巡目が深まることで逆に先手を取られたり、他家の手が後手でも戦える手格好に育つなどのリスクもある。

幸い一打目は全員当たり障りのない19字牌を切っており、三人いれば一人くらいは手の内に南を持っている可能性も高い。
最序盤で安牌を抱えていることも少なく、取り敢えず字牌から通していこうとした他家から一発でロンできる可能性もそれなりにある。
打点不足は一発期待で補え、待ちの安定感も十分高いと判断して良いだろう。
見栄えが悪いリーチだからと躊躇せず、損得を冷静に見極めたい。




Q.この局の今後の展望と自分の手組みの方向性は？（天鳳）ドラ







A.上家は現実的にトップに届かず、対面のトップがほぼ確定している状況。
自分の仕掛けは不安定な形だが、南3局に僅差のラス争いをしている以上降りていられる状況ではないので、目いっぱいに構えて和了に向かうべき局である。

親を除く全員が親の和了だけは避けたいので、上家は積極的に協力してくれる可能性がある。
対面・上家は、ベタ降りでない場合親に振り込む危険性が出てくるまでは手なりで進めると予想されるので、中盤以降はダマも警戒する必要がある。

親は全力で和了に来ると予想され、ダマで十分な打点ができなければリーチも積極的に掛けてくるだろう。
親の現物にや、があるので、最終的に親を警戒した他家のや、を狙うことが有効になる。よって筒子のターツやを有効に活用したい。