望月 雅継の麻雀コラム
2014年06月06日(金)
| 望月 雅継
麻雀が強くなるお話 その9
皆さんこんにちは。望月です。
このコラムがアップされる頃はもう6月なんですね~。何だかあっという間に時間が過ぎていくような気がしています。この間年が明けたと思ったのにね。これじゃ年を重ねるのも早いわけですね。
5月後半から6月前半にかけての2~3週間が、私の一番大好きな季節です。
気温が上がって暑い日もありますが、あまり湿気もなくカラッとした陽気と、新緑の木々から感じる息吹に何だかたくさんパワーをもらっている気がするんですよ。
これから暑くなるこの時期になると、毎年のように成績も急降下するのですが、今年はここから気持ちを入れ替えて頑張っていきたいと思います。
さて、前回は5についてのお話をしました。
5は麻雀牌を上下に分断する牌というお話だったのですが覚えていますか?
今回お話するのは1(9)牌。奇数の牌は3(7)、5、とお話してきましたので、奇数牌の説明はこれが最後になりますね。
1(9)牌はなんて言うかご存知ですか?これは有名なのでご存知の方も多いと思います。
1(9)牌は『老頭牌』(ロウトウパイ)と言うんですよ~。混老頭とか、清老頭とかの“老頭”ですよね。
よく間違えがちなのは、幺九牌(ヤオチュウパイ)と間違える方もいるのではないかと思うのですが、ヤオチュウ牌は1、9、字牌の総称なんですね。その中の1(9)牌だけを指して老頭牌と言うのです。
この1(9)牌は以前のコラムでお話したように、非常に使い勝手の悪い牌なのですよね。
メンツも111という刻子と123という順子の二種類しか作ることが出来ません。
シュンツの卵であるターツも、12というペンチャンターツと13というカンチャンターツの二種類しか作ることが出来ないのです。
ですから、この1(9)牌は、数牌の中では真っ先に捨て牌に顔を並べる牌になってしまうのです。使い勝手が悪いのですから当然ですよね。
という事は、この1(9)が待ちになるリャンメンターツの23(78)というターツは、受けとしては非常に強いターツと言えるでしょう。しかし、この23(78)というターツにも弱点があります。それは、受けである1(9)が場に放たれて待ち自体が無くなってしまう恐れがあるということです。
このお話は出アガリに対しての考え方でありますが、無い牌で待つというのでは本末転倒ですよね。ですから、強いターツとして手中に残すのは良いのですが、場況も考えながら打ち進めるのがいいのではないでしょうか。
それでは、そんな1(9)牌が手中に残されて場に放たれないケースはどんなケースなのでしょうか?順を追って考えてみましょう。
・コーツで使用している時(111、999)
・シュンツで使用している時(123、789)
・トイツで使用している時(11、99)
・ペンチャンターツの時(12、89)
・カンチャンターツの時(13、79)
・ペンチャンターツ+トイツの場合①(112、899)
・ペンチャンターツ+トイツの場合②(122、889)
・カンチャンターツ+トイツの場合①(113、799)
・カンチャンターツ+トイツの場合②(133、779)
ざっとあげてもこんな感じでしょうか。
この形にさらに複合形が入りますから、もう少し複雑になるケースもあるのですが、今回は基本形としてこのような形を挙げておきますね。
ここに挙げた形から、1(9)が手中から場に放たれるケースを考えてみたいと思います。
順番は前後しますが、まずはコーツから1枚切り出すケースについて考えてみましょう。
コーツから一枚切り出されるという事は、コーツを雀頭に切り替えるというケースです。
ですから、序盤に一枚外すという事は考えにくく、中盤から終盤にかけてのアクションだと言えるでしょう。
同様に、トイツ落としのケースも中盤以降が多いですよね。
一番多いのは雀頭変化。この場合は危険度を比較して切る場合と、タンヤオ牌に雀頭が振り替わったケース、または雀頭が三つになったところから一つの雀頭を落としていくケースがあります。
その中でも、雀頭の振りかわりのケースは要注意ですよね。
危険度を加味しない場合は、打点が上がっているケースがほとんどですからね。中盤の老頭牌のトイツ落としは注意が必要です。
また、中盤以降の一枚外しには、シュンツからのスライドでの一枚外しや、カンチャンからリャンメンへの変化(13に4を引いて打1のケース)があります。トイツ落としとスライドの違いは、切られた牌の次の牌を見ることです。トイツ落としを掛ける時には、ほとんどの場合並べて切ります。何故なら、並べて切らないとその牌が完全な遊び牌になってしまうからです。トイツ落としの牌が完全安牌なら置くケースも多々ありますが、手牌進行の状況を相手に伝えた方が局面先手を取れることも多いですから、並べる方が普通かもしれません。
また、トイツ落としでもトイツ落としに見えないケースもあります。
それは手役が絡んでいるケースですね。
一一二三四②③⑨⑨1223 ツモ3
このような場合、打一、打四となる場合もありますよね。
同じ筋の牌が連続で切り出される時、それはトイツ落としのケースもあるということも参考までに覚えておくといいかも知れませんね。
このように、中盤から終盤に一枚だけ1(9)牌が場に放たれる場合は多くありますが、ここで大切な事が一つあります。
それは、1を切った人の手中には、場に放たれた1(9)の同色の3(7)が使われている場合がほとんどだということです。
これを基に、相手の手牌構成の一部を見抜くことで、手役とスピード、打点を考えた上での駆け引きを行なって対局しているのですよ。
えっ?
それってどういうこと??
そんな風に感じる方が多いと思いますが、今回は文字数の関係でこれくらいにしておきます。
カンチャン+トイツや、ペンチャン+トイツのケースと合わせて次回説明したいと思っていますのでお楽しみに♪
それじゃまた。望月でした~!
このコラムがアップされる頃はもう6月なんですね~。何だかあっという間に時間が過ぎていくような気がしています。この間年が明けたと思ったのにね。これじゃ年を重ねるのも早いわけですね。
5月後半から6月前半にかけての2~3週間が、私の一番大好きな季節です。
気温が上がって暑い日もありますが、あまり湿気もなくカラッとした陽気と、新緑の木々から感じる息吹に何だかたくさんパワーをもらっている気がするんですよ。
これから暑くなるこの時期になると、毎年のように成績も急降下するのですが、今年はここから気持ちを入れ替えて頑張っていきたいと思います。
さて、前回は5についてのお話をしました。
5は麻雀牌を上下に分断する牌というお話だったのですが覚えていますか?
今回お話するのは1(9)牌。奇数の牌は3(7)、5、とお話してきましたので、奇数牌の説明はこれが最後になりますね。
1(9)牌はなんて言うかご存知ですか?これは有名なのでご存知の方も多いと思います。
1(9)牌は『老頭牌』(ロウトウパイ)と言うんですよ~。混老頭とか、清老頭とかの“老頭”ですよね。
よく間違えがちなのは、幺九牌(ヤオチュウパイ)と間違える方もいるのではないかと思うのですが、ヤオチュウ牌は1、9、字牌の総称なんですね。その中の1(9)牌だけを指して老頭牌と言うのです。
この1(9)牌は以前のコラムでお話したように、非常に使い勝手の悪い牌なのですよね。
メンツも111という刻子と123という順子の二種類しか作ることが出来ません。
シュンツの卵であるターツも、12というペンチャンターツと13というカンチャンターツの二種類しか作ることが出来ないのです。
ですから、この1(9)牌は、数牌の中では真っ先に捨て牌に顔を並べる牌になってしまうのです。使い勝手が悪いのですから当然ですよね。
という事は、この1(9)が待ちになるリャンメンターツの23(78)というターツは、受けとしては非常に強いターツと言えるでしょう。しかし、この23(78)というターツにも弱点があります。それは、受けである1(9)が場に放たれて待ち自体が無くなってしまう恐れがあるということです。
このお話は出アガリに対しての考え方でありますが、無い牌で待つというのでは本末転倒ですよね。ですから、強いターツとして手中に残すのは良いのですが、場況も考えながら打ち進めるのがいいのではないでしょうか。
それでは、そんな1(9)牌が手中に残されて場に放たれないケースはどんなケースなのでしょうか?順を追って考えてみましょう。
・コーツで使用している時(111、999)
・シュンツで使用している時(123、789)
・トイツで使用している時(11、99)
・ペンチャンターツの時(12、89)
・カンチャンターツの時(13、79)
・ペンチャンターツ+トイツの場合①(112、899)
・ペンチャンターツ+トイツの場合②(122、889)
・カンチャンターツ+トイツの場合①(113、799)
・カンチャンターツ+トイツの場合②(133、779)
ざっとあげてもこんな感じでしょうか。
この形にさらに複合形が入りますから、もう少し複雑になるケースもあるのですが、今回は基本形としてこのような形を挙げておきますね。
ここに挙げた形から、1(9)が手中から場に放たれるケースを考えてみたいと思います。
順番は前後しますが、まずはコーツから1枚切り出すケースについて考えてみましょう。
コーツから一枚切り出されるという事は、コーツを雀頭に切り替えるというケースです。
ですから、序盤に一枚外すという事は考えにくく、中盤から終盤にかけてのアクションだと言えるでしょう。
同様に、トイツ落としのケースも中盤以降が多いですよね。
一番多いのは雀頭変化。この場合は危険度を比較して切る場合と、タンヤオ牌に雀頭が振り替わったケース、または雀頭が三つになったところから一つの雀頭を落としていくケースがあります。
その中でも、雀頭の振りかわりのケースは要注意ですよね。
危険度を加味しない場合は、打点が上がっているケースがほとんどですからね。中盤の老頭牌のトイツ落としは注意が必要です。
また、中盤以降の一枚外しには、シュンツからのスライドでの一枚外しや、カンチャンからリャンメンへの変化(13に4を引いて打1のケース)があります。トイツ落としとスライドの違いは、切られた牌の次の牌を見ることです。トイツ落としを掛ける時には、ほとんどの場合並べて切ります。何故なら、並べて切らないとその牌が完全な遊び牌になってしまうからです。トイツ落としの牌が完全安牌なら置くケースも多々ありますが、手牌進行の状況を相手に伝えた方が局面先手を取れることも多いですから、並べる方が普通かもしれません。
また、トイツ落としでもトイツ落としに見えないケースもあります。
それは手役が絡んでいるケースですね。
一一二三四②③⑨⑨1223 ツモ3
このような場合、打一、打四となる場合もありますよね。
同じ筋の牌が連続で切り出される時、それはトイツ落としのケースもあるということも参考までに覚えておくといいかも知れませんね。
このように、中盤から終盤に一枚だけ1(9)牌が場に放たれる場合は多くありますが、ここで大切な事が一つあります。
それは、1を切った人の手中には、場に放たれた1(9)の同色の3(7)が使われている場合がほとんどだということです。
これを基に、相手の手牌構成の一部を見抜くことで、手役とスピード、打点を考えた上での駆け引きを行なって対局しているのですよ。
えっ?
それってどういうこと??
そんな風に感じる方が多いと思いますが、今回は文字数の関係でこれくらいにしておきます。
カンチャン+トイツや、ペンチャン+トイツのケースと合わせて次回説明したいと思っていますのでお楽しみに♪
それじゃまた。望月でした~!