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望月 雅継の麻雀コラム

2014年06月18日(水)

麻雀が強くなるお話 その10

皆さんこんにちは。望月です。
前回のプロリーグで、ようやく初日(初めてのプラス)となりました~!
しかも、降級ポジションからも僅かながらに脱出することが出来たのでホッと一安心。

とはいえ、ここまで半荘12回ノートップ。
自分が目標としているのは鳳凰位決定戦進出、しかもトップ通過を目標としているのですから、このままではいけませんよね。少しずつギアを上げて行って、来年には鳳凰位奪還出来る様に頑張っていきたいと思います。


さて、前回は1(9)牌のお話をしていたと思います。
今回もその続きです。

前回予告しておいた内容は、

「1を切った人の手中には、場に放たれた1(9)の同色の3(7)が使われている場合がほとんど。」


という内容でしたね。覚えていますか?


「えっ、何言ってるの?」

って思う方もいるかもしれませんよね。

「それって間違ってない?」

って思う方もいるかもしれません。

うんうん、それでいいのです。
今から、具体的に例を挙げて考えていきたいと思います。

前回、1(9)牌が手中に残されて場に放たれないケースはどんなケースなのでしょうか?という内容を書きました。


・コーツで使用している時(111、999)
・シュンツで使用している時(123、789)
・トイツで使用している時(11、99)
・ペンチャンターツの時(12、89)
・カンチャンターツの時(13、79)
・ペンチャンターツ+トイツの場合①(112、899)
・ペンチャンターツ+トイツの場合②(122、889)
・カンチャンターツ+トイツの場合①(113、799)
・カンチャンターツ+トイツの場合②(133、779)


こんな感じでしたね。

前回はこの中から、コーツで使用している時から一枚切り出されるケース、シュンツで使用している所から一枚切り出されるケース、トイツで使用している時から切り出されるケースについて考えてみました。

今回はまず、ペンチャンターツ、カンチャンターツから1(9)を切り出す形について考えてみましょう。

ペンチャンターツを切り出していく切り方に、順切り、逆切りという切り方があるのですがご存知ですか?


順切りとは、外側から順番に1→2(9→8)といった順番に切り出していく切り方で、逆切りとは順切りとは反対に、2→1(8→9)と切り出していく切り方のことを指します。

この順切りと逆切りはどちらの方が良いのでしょうか?

よく目にするのは、順切りで切る人は順切りばかり、逆切りで切る人は逆切りばかり、同じ切り順で切り続ける人が多いように思います。

これはどちらの切り順が良いかというと、正解はケースバイケースだということです。
順切りには順切りの利点が、逆切りには逆切りの利点があるからなんです。


まず逆切りの利点から説明します。
これはカンチャンターツの13(79)の切り出しも同じですから覚えておいてくださいね。

それは、1と2(8と9)の安全度の違いです。1と3(7と9)のカンチャンターツでも同様です。


1と2(8と9)、1と3(7と9)では牌の危険度が違います。

簡単な話なんですよ。
1が放銃になる形は、1-4のリャンメン待ちか、1のシャンポン待ち、そして1のタンキ待ちですよね。

それに対して2は、2-5のリャンメン待ちか、2のシャンポン待ち、2のタンキ待ちに加えて、13のカンチャン待ちがあるからなんです。これはカンチャン外しの13(79)にも当てはまります。

メリットはこの一点です。
カンチャン待ちの2(8)に放銃するリスクが若干高いため、内側から切り出すんですね。


しかしデメリットもあります。
それはメンツ(ターツ)が足りない時や、手役に関係している時です。

例えば2→1の切り順で切り出す予定に、2を切った直後に4を引いてきてしまった場合、メンツが足りない場合は24のカン3の受けを残すことが出来なくなってしまいます。よって4は余剰牌となり、場に放たれるケースが多くなってしまいます。1から切り出しておけば自然にカンチャンターツとして使用できたのに…って思う事も多いですよね。

また、手役が関係している場合も多いです。
例えばメンツ候補がタンヤオ牌で、雀頭部分がヤオチュウ牌の場合は、1から切り出した後に2(8)が重なれば、雀頭を変化させることも出来ます。

難しいケースも他にはありますが、ほとんどはこのような事がデメリットになりますね。


順切りの利点はどのようなことでしょうか?

それは、先程示した逆切りでのデメリットが無い。ということですね。
手順進行に対して忠実に打っていくわけですから、手牌進行に対しての失敗も自然と少なくなりますよね。

逆にデメリットは、切り遅れによる放銃のリスクが高まることですね。
ペンチャンターツやカンチャンターツを切りだした時には、1(9)牌を切り出した後の次の牌を切り出すタイミングに気を付けなければなりません。


というように、カンチャンターツやペンチャンターツを切り出した場合は、必ず切り出した“形跡”が捨て牌に残ります。1→2や、1→3、2→1、3→1って事ですね。手出しツモ切りを見ていれば、→の部分に別の牌が挟まれたとしても(ツモ切られたとしても)、ターツを落としたことが確実に看破出来ます。

ということは、ターツ落としの場合にはその形が手中に残っていないのですから、先に述べた、

「1を切った人の手中には、場に放たれた1(9)の同色の3(7)が使われている場合がほとんど。」

という話に矛盾が生じることになりますね。

実はこの言葉にはもう少し補足しなければいけない言葉がありました。
それは、

「中盤から終盤にかけて、1(9)を1枚切った人の手中には…」

といった前書きが必要だったのです。
皆さん、ダマしていたみたいでゴメンナサイ。


それでも、

いやいやそんなことはないでしょ?

って声があって当然です。もう少し補足しなければならない事柄があるので、結論をお話するのはもう少し先にしますね。ひっぱりすぎちゃってゴメンナサイ。
次回もこの1(9)牌についてもう少し触れていきたいと思います。


それじゃまた次回をお楽しみに。望月でした~!