望月 雅継の麻雀コラム
2014年07月18日(金)
| 望月 雅継
麻雀が強くなるお話 その12
皆さんこんにちは。望月です。
今回のコラムが何と98回目!100回へのカウントダウンが始まってますよ!
このコラムを開始した時は、これほど長く続くとは全く思っていませんでした。
最初は軽いノリで、
「リーグ戦の自戦記的な内容と、後一回はお任せで、月二回執筆してくださいよ!」
って雀サクッのKさんにお願いされた記憶があります。
もちろん断る理由も何もなく、二つ返事で、
「はいっ!よろしくお願いします!」
なんて言ったものの、自分が書いた文章を読んでくださる方が果たしているのだろうか?とかなり不安な出だしだったような気がします。
でも今は、
「雀サクッコラム読んでますよ!」
なんて声も頂けるようになりました。これも続けてきた成果なのかな?
書かせて頂ける限りこれからも続けていきたいと思っていますし、初心者の方からマニアックな内容まで、いろんなことを交えながら執筆していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
さて、前回予告した内容は、2(8)牌についてでしたね。
2(8)牌に関しては、説明としてはなかなか難しいのです。
使い勝手がいいのか悪いのか?はたまた待ちとしては優秀なのかどうなのか?単独孤立牌の時は?いろんな考え方があって、いろんな捉え方が出来るのが2(8)牌なのですよね。
そんな難しい牌ではありますが、順を追って丁寧に考えていきたいと思います。
2(8)牌を使った組み合わせ(メンツ)は、
222(888)
123(789)
234(678)
この三種類ですね。
コーツとして使えるのはどの牌も同じですから、シュンツとして使えるのは二種類ということになります。
1(9)牌は一種類のシュンツしか作れないのに対して、3~7牌は三種類のシュンツを作れる分、優劣がはっきりしていますよね。
しかし2(8)牌は、その中間の二種類のシュンツを作れるということですから、3~7牌に比べても使いにくい牌という事が出来るでしょう。
ターツについて考えてみても、
12
23
24
といった三種類のターツ、それも、ペンチャンターツ、リャンメンターツ、カンチャンターツといった全ての種類のターツに含まれる可能性があるわけですから、どのように扱ったらいいのか難しいとも言えるでしょうね。
というように、2(8)牌は使うのも微妙な牌の為、打牌選択に迷った場合には切り出されるケースが多くなるのですよ。
具体的な例を挙げて考えていこうと思います。
麻雀牌が場に放たれる順番って覚えていますか?
字牌→1、9牌→2、8牌→3~7牌の順番でしたね。
基本的な手牌進行をしている中では、この切り順が最もスタンダードだと思います。(競技麻雀のように、手役に比重を置いていたり、他家に対応しての麻雀では切り出す順番がかなり変わってきますが…。)
場に放たれるのが早い字牌や1、9牌が、場に多く切られるとどうなるか?
ここが大切なところです。
1、9牌が多く切られると、手牌構成が自然と内側に寄ってきますよね。
そうなるとどうなるか?
実は場に牌が多く放たれると、手中の牌の性質が変化するのです。
2(8)牌の場合、同色の1(9)牌が4枚切られると、その2(8)牌が一番外側の牌になりますから、2(8)牌の持っている性質が1(9)牌と同じになるのです。わかりますか?
具体的に言うと、24のカンチャンターツが13と同様のカンチャンターツに、23のリャンメンターツが12のペンチャンターツと同様の意味を持つことになるのです。受け入れの形や手牌変化の面でね。
ということは、1(9)牌の出方によって、2(8)牌の価値も変化してしまうということなのです。
さらに現在の麻雀では、今まで以上に2(8)牌が場に放たれるケースが多くなりました。
それは赤5牌の存在です。
競技麻雀にはありませんが、今巷で楽しまれている麻雀のほとんどに赤5牌は入っていますよね。常に5にドラが入っているという事は、麻雀の質に若干の変化があるのです。
5がドラだということは必然的に5の受け入れの形が重要になります。
ということは、同じリャンメン形でも14や69よりも34や67の方が重宝されるのですよね。不思議なことなのですけど。
場に放たれる形としては、出来メンツの234や678に5をツモって2や8がスライドして場に放たれたり、246や468のリャンカン形から5の受け入れを残して、2や8を切り出すケースが自然と多くなりますよね。
5の受け入れや5の使用頻度が上がる為に、同じ筋に当たる2や8が場に放たれるケースが多くなるというのは、一見矛盾しているようですが麻雀のゲームのシステムから考えると自然な事なのですね。
5の重要性が増している現在の麻雀では、自然と手牌は内側に寄ることになります。
1(9)牌が場に放たれやすくなり、その分2(8)牌の使用価値が低くなるというのが現在の麻雀なのです。
その性質を生かして、最終形の受けとして2(8)牌の受けを意識した形を作ったり残したりすることは必要な事なのかもしれませんね。出アガリをベースに考えている方は意識してみるのもいいのかも知れません。
全てを加味して考えてみると、この2(8)牌というのは、使うのは難しいが、受けとしては強い牌だということが言えるでしょう。次回は4(6)牌について考えていきますが、この2(8)牌についてももう一度考えてみたいと思います。
次回は99回目の雀サクッコラムです。
是非次回も楽しみにしてくださいね!それじゃまた。望月でした~!
今回のコラムが何と98回目!100回へのカウントダウンが始まってますよ!
このコラムを開始した時は、これほど長く続くとは全く思っていませんでした。
最初は軽いノリで、
「リーグ戦の自戦記的な内容と、後一回はお任せで、月二回執筆してくださいよ!」
って雀サクッのKさんにお願いされた記憶があります。
もちろん断る理由も何もなく、二つ返事で、
「はいっ!よろしくお願いします!」
なんて言ったものの、自分が書いた文章を読んでくださる方が果たしているのだろうか?とかなり不安な出だしだったような気がします。
でも今は、
「雀サクッコラム読んでますよ!」
なんて声も頂けるようになりました。これも続けてきた成果なのかな?
書かせて頂ける限りこれからも続けていきたいと思っていますし、初心者の方からマニアックな内容まで、いろんなことを交えながら執筆していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
さて、前回予告した内容は、2(8)牌についてでしたね。
2(8)牌に関しては、説明としてはなかなか難しいのです。
使い勝手がいいのか悪いのか?はたまた待ちとしては優秀なのかどうなのか?単独孤立牌の時は?いろんな考え方があって、いろんな捉え方が出来るのが2(8)牌なのですよね。
そんな難しい牌ではありますが、順を追って丁寧に考えていきたいと思います。
2(8)牌を使った組み合わせ(メンツ)は、
222(888)
123(789)
234(678)
この三種類ですね。
コーツとして使えるのはどの牌も同じですから、シュンツとして使えるのは二種類ということになります。
1(9)牌は一種類のシュンツしか作れないのに対して、3~7牌は三種類のシュンツを作れる分、優劣がはっきりしていますよね。
しかし2(8)牌は、その中間の二種類のシュンツを作れるということですから、3~7牌に比べても使いにくい牌という事が出来るでしょう。
ターツについて考えてみても、
12
23
24
といった三種類のターツ、それも、ペンチャンターツ、リャンメンターツ、カンチャンターツといった全ての種類のターツに含まれる可能性があるわけですから、どのように扱ったらいいのか難しいとも言えるでしょうね。
というように、2(8)牌は使うのも微妙な牌の為、打牌選択に迷った場合には切り出されるケースが多くなるのですよ。
具体的な例を挙げて考えていこうと思います。
麻雀牌が場に放たれる順番って覚えていますか?
字牌→1、9牌→2、8牌→3~7牌の順番でしたね。
基本的な手牌進行をしている中では、この切り順が最もスタンダードだと思います。(競技麻雀のように、手役に比重を置いていたり、他家に対応しての麻雀では切り出す順番がかなり変わってきますが…。)
場に放たれるのが早い字牌や1、9牌が、場に多く切られるとどうなるか?
ここが大切なところです。
1、9牌が多く切られると、手牌構成が自然と内側に寄ってきますよね。
そうなるとどうなるか?
実は場に牌が多く放たれると、手中の牌の性質が変化するのです。
2(8)牌の場合、同色の1(9)牌が4枚切られると、その2(8)牌が一番外側の牌になりますから、2(8)牌の持っている性質が1(9)牌と同じになるのです。わかりますか?
具体的に言うと、24のカンチャンターツが13と同様のカンチャンターツに、23のリャンメンターツが12のペンチャンターツと同様の意味を持つことになるのです。受け入れの形や手牌変化の面でね。
ということは、1(9)牌の出方によって、2(8)牌の価値も変化してしまうということなのです。
さらに現在の麻雀では、今まで以上に2(8)牌が場に放たれるケースが多くなりました。
それは赤5牌の存在です。
競技麻雀にはありませんが、今巷で楽しまれている麻雀のほとんどに赤5牌は入っていますよね。常に5にドラが入っているという事は、麻雀の質に若干の変化があるのです。
5がドラだということは必然的に5の受け入れの形が重要になります。
ということは、同じリャンメン形でも14や69よりも34や67の方が重宝されるのですよね。不思議なことなのですけど。
場に放たれる形としては、出来メンツの234や678に5をツモって2や8がスライドして場に放たれたり、246や468のリャンカン形から5の受け入れを残して、2や8を切り出すケースが自然と多くなりますよね。
5の受け入れや5の使用頻度が上がる為に、同じ筋に当たる2や8が場に放たれるケースが多くなるというのは、一見矛盾しているようですが麻雀のゲームのシステムから考えると自然な事なのですね。
5の重要性が増している現在の麻雀では、自然と手牌は内側に寄ることになります。
1(9)牌が場に放たれやすくなり、その分2(8)牌の使用価値が低くなるというのが現在の麻雀なのです。
その性質を生かして、最終形の受けとして2(8)牌の受けを意識した形を作ったり残したりすることは必要な事なのかもしれませんね。出アガリをベースに考えている方は意識してみるのもいいのかも知れません。
全てを加味して考えてみると、この2(8)牌というのは、使うのは難しいが、受けとしては強い牌だということが言えるでしょう。次回は4(6)牌について考えていきますが、この2(8)牌についてももう一度考えてみたいと思います。
次回は99回目の雀サクッコラムです。
是非次回も楽しみにしてくださいね!それじゃまた。望月でした~!