望月 雅継の麻雀コラム
2014年10月02日(木)
| 望月 雅継
麻雀が強くなるお話 その16
皆さんこんにちは。望月です。
あっという間に夏が過ぎ去って、気がつけばもうすぐそこまで秋が来ているような、そんな陽気が続いていますが皆さんお元気ですか?
私は毎日忙しい日々を過ごしていますよ~。
対局やイベントの他、麻雀教室で多くの生徒さんと毎日楽しく麻雀と触れ合っているのです。
麻雀教室の生徒さんの成長を見ていると、基本の大切さを再認識しますね。
いろいろな欲や邪念に左右されずに、純粋に麻雀と向き合う事の大切さや、麻雀牌を触るだけで喜びや楽しみを感じていた日の事を改めて考えさせられるのです。
私も皆さんと一緒に麻雀を楽しんでいる中、そんなことを考えることが多くなりました。
こちらの雀サクッコラムをご覧になっている皆さんにも、このコラムを通じて麻雀の原点に立ち返って頂きたいと思います。
さて、前回予告した内容は、具体例を挙げて、鳴いた方がいい場合、鳴かない方がいい場合、そして字牌の持つ意味について深く掘り下げていきたいというお話でしたね。
それではそれぞれについて一つずつ考えていきましょう。
まず、皆さんが一番知りたいであろう、【鳴いた方がいい場合】について考えてみたいと思います。
何故役牌を鳴こうと考えるのか?
それは、アガりたいからに他ありません。
アガるという行為は、麻雀において一番重要な事でしょう。
自分がアガれば加点が出来ますし、更には相手に加点されることもないのですから。
『攻撃は最大の防御』
という言葉があるくらい、麻雀においても攻めることは一番大切なことでしょうね。ですから、その“攻め手”に役牌を使うという事は、誰しも考えることだと思うのですよ。
部分役の中で最も作りやすい役である『役牌』、そして相手から場に放たれることが最も多い『字牌』、これを“攻め手”に使うというのは非常に理に適っているのですから。
それならば、この役牌を攻め手に使う時はどのような時がいいのか?
そのタイミングを考えるべきだと私は思うのですよ。
まずは、自分の手牌に役牌の他に手役が含まれている場合です。
例えば、ホンイツですとか、トイトイですとか、役牌以外に加点できる材料が揃っている場合は鳴いてもいいでしょうね。
加点できる材料と言えばドラも同様です。
自らにドラが二枚以上入っている場合は仕掛けても十分に打点がありますし、相手にドラが入っている可能性も低くなりますからね。
しかし、切られた役牌がドラだった場合は若干の注意が必要かも知れません。
鳴けばすぐに満貫が確定するのですから、当然鳴く一手だとは思います。
でもね、ちょっと待って下さいよ。
ドラの役牌が場に放たれるケースというのはどういったケースなのか、今一度考えてみる必要があるかもしれません。
「どうせこないドラなんだから、他の人が重なる前に切っちゃえ~!」
って勢いで切る方もいるのかも知れませんが…それはレアケースというか参考外なので、今回は考慮しません。あくまで自然なケースのドラの切り出しに対しての考察をしてみましょう。
鳴かれたら、相手にとって大チャンスのドラを切り出す背景としては、いくつかの要因が考えられます。
一番わかりやすいのは、テンパイするためにドラを切り出すというケースですね。
重なりを期待することと、相手に対してのケアをすることの両面から考えて、ギリギリまでドラを絞った結果、テンパイ時に切り出すという場合ですね。
もう一つは、ドラを抱えておくよりも、手牌の好形を生かすケースです。
ドラに拘らなくても、テンパイ効率を考えて切り出す場合や、手役の可能性を最大限に考えて切り出す場合がありますよね。
この二つのケース共に共通していることは、どちらも切り出した相手の手恰好が十分形だということですね。
ドラを切り出して、仮に鳴かれたケースでも十分に勝負になるから相手はドラをリリースするということです。
ということは、ドラを仕掛けた場合でも、その瞬間から相手の攻勢に対してケアをしながら歩を進めていくという事になるわけですよ。
つまり、ドラを仕掛けたとしても、自分のスピードと相手のスピードを比較しながら戦う事が重要だといえるのですね。
自分の手がいくら満貫が確定したとはいえ、愚形残りの2シャンテンと、ドラをリリースした好形で打点力のある1シャンテン以上の手では戦うといっても無理がありそうです。
それならいっそのこと鳴かないといった選択も十分に考えられるのです。
このケースは非常にわかりやすい例を参考にしていますが、前述した手役やドラが絡んでいるケースにおいても、もちろん仕掛けないでメンゼンで手を進めるといった選択だってありえます。
う~ん、やっぱりどんな時に鳴いたらいいのか難しいや!って思う方が多いでしょうね。
それでは鳴いた方がいい簡単な例を挙げてみましょう。
それは、『相手よりも鳴いた時にスピードが勝ると思われる手』です。
つまり、具体的でわかりやすい例を挙げるとするなら、
『相手よりスピードが速いとはっきりとわかるタイミングでの、好形残りのポンテンは鳴いた方がいい』
ということなのです。
仕掛けてテンパイしている手と、仕掛けて1シャンテン以下の手では、仕掛けの意味がまるで違います。それは、テンパイしているか、そうでないかということです。
そんなことわかりきっているよ!
って思う方も多いかも知れません。
でもこれが本当の理由なのかもしれませんよ。
テンパイはアガれる、しかしノーテンではアガれない。
この違いは果てしなく大きいのです。
アガる為にシャンテン数を上げる仕掛けと、アガる為にテンパイを取る仕掛けではまるで違います。一人で麻雀を打っているのなら何でもいいのですが、麻雀は4人で行う対人ゲームなのですからね。自分の手牌のスピードと、相手の手牌のスピードを相対的に考えて手を進めていく必要があるってことなのですよ。
あれあれ、何だか簡単なお話だったはずなのに、何だか難しい方面に進んできてしまいましたね~。
ということで、この辺りで次回へのお楽しみということで。
次回は少し話が飛躍して、自分と相手との相対的なスピードの違いについてお話しましょう。字牌の続きはその後にお話しますね。
それじゃまた。望月でした~!
あっという間に夏が過ぎ去って、気がつけばもうすぐそこまで秋が来ているような、そんな陽気が続いていますが皆さんお元気ですか?
私は毎日忙しい日々を過ごしていますよ~。
対局やイベントの他、麻雀教室で多くの生徒さんと毎日楽しく麻雀と触れ合っているのです。
麻雀教室の生徒さんの成長を見ていると、基本の大切さを再認識しますね。
いろいろな欲や邪念に左右されずに、純粋に麻雀と向き合う事の大切さや、麻雀牌を触るだけで喜びや楽しみを感じていた日の事を改めて考えさせられるのです。
私も皆さんと一緒に麻雀を楽しんでいる中、そんなことを考えることが多くなりました。
こちらの雀サクッコラムをご覧になっている皆さんにも、このコラムを通じて麻雀の原点に立ち返って頂きたいと思います。
さて、前回予告した内容は、具体例を挙げて、鳴いた方がいい場合、鳴かない方がいい場合、そして字牌の持つ意味について深く掘り下げていきたいというお話でしたね。
それではそれぞれについて一つずつ考えていきましょう。
まず、皆さんが一番知りたいであろう、【鳴いた方がいい場合】について考えてみたいと思います。
何故役牌を鳴こうと考えるのか?
それは、アガりたいからに他ありません。
アガるという行為は、麻雀において一番重要な事でしょう。
自分がアガれば加点が出来ますし、更には相手に加点されることもないのですから。
『攻撃は最大の防御』
という言葉があるくらい、麻雀においても攻めることは一番大切なことでしょうね。ですから、その“攻め手”に役牌を使うという事は、誰しも考えることだと思うのですよ。
部分役の中で最も作りやすい役である『役牌』、そして相手から場に放たれることが最も多い『字牌』、これを“攻め手”に使うというのは非常に理に適っているのですから。
それならば、この役牌を攻め手に使う時はどのような時がいいのか?
そのタイミングを考えるべきだと私は思うのですよ。
まずは、自分の手牌に役牌の他に手役が含まれている場合です。
例えば、ホンイツですとか、トイトイですとか、役牌以外に加点できる材料が揃っている場合は鳴いてもいいでしょうね。
加点できる材料と言えばドラも同様です。
自らにドラが二枚以上入っている場合は仕掛けても十分に打点がありますし、相手にドラが入っている可能性も低くなりますからね。
しかし、切られた役牌がドラだった場合は若干の注意が必要かも知れません。
鳴けばすぐに満貫が確定するのですから、当然鳴く一手だとは思います。
でもね、ちょっと待って下さいよ。
ドラの役牌が場に放たれるケースというのはどういったケースなのか、今一度考えてみる必要があるかもしれません。
「どうせこないドラなんだから、他の人が重なる前に切っちゃえ~!」
って勢いで切る方もいるのかも知れませんが…それはレアケースというか参考外なので、今回は考慮しません。あくまで自然なケースのドラの切り出しに対しての考察をしてみましょう。
鳴かれたら、相手にとって大チャンスのドラを切り出す背景としては、いくつかの要因が考えられます。
一番わかりやすいのは、テンパイするためにドラを切り出すというケースですね。
重なりを期待することと、相手に対してのケアをすることの両面から考えて、ギリギリまでドラを絞った結果、テンパイ時に切り出すという場合ですね。
もう一つは、ドラを抱えておくよりも、手牌の好形を生かすケースです。
ドラに拘らなくても、テンパイ効率を考えて切り出す場合や、手役の可能性を最大限に考えて切り出す場合がありますよね。
この二つのケース共に共通していることは、どちらも切り出した相手の手恰好が十分形だということですね。
ドラを切り出して、仮に鳴かれたケースでも十分に勝負になるから相手はドラをリリースするということです。
ということは、ドラを仕掛けた場合でも、その瞬間から相手の攻勢に対してケアをしながら歩を進めていくという事になるわけですよ。
つまり、ドラを仕掛けたとしても、自分のスピードと相手のスピードを比較しながら戦う事が重要だといえるのですね。
自分の手がいくら満貫が確定したとはいえ、愚形残りの2シャンテンと、ドラをリリースした好形で打点力のある1シャンテン以上の手では戦うといっても無理がありそうです。
それならいっそのこと鳴かないといった選択も十分に考えられるのです。
このケースは非常にわかりやすい例を参考にしていますが、前述した手役やドラが絡んでいるケースにおいても、もちろん仕掛けないでメンゼンで手を進めるといった選択だってありえます。
う~ん、やっぱりどんな時に鳴いたらいいのか難しいや!って思う方が多いでしょうね。
それでは鳴いた方がいい簡単な例を挙げてみましょう。
それは、『相手よりも鳴いた時にスピードが勝ると思われる手』です。
つまり、具体的でわかりやすい例を挙げるとするなら、
『相手よりスピードが速いとはっきりとわかるタイミングでの、好形残りのポンテンは鳴いた方がいい』
ということなのです。
仕掛けてテンパイしている手と、仕掛けて1シャンテン以下の手では、仕掛けの意味がまるで違います。それは、テンパイしているか、そうでないかということです。
そんなことわかりきっているよ!
って思う方も多いかも知れません。
でもこれが本当の理由なのかもしれませんよ。
テンパイはアガれる、しかしノーテンではアガれない。
この違いは果てしなく大きいのです。
アガる為にシャンテン数を上げる仕掛けと、アガる為にテンパイを取る仕掛けではまるで違います。一人で麻雀を打っているのなら何でもいいのですが、麻雀は4人で行う対人ゲームなのですからね。自分の手牌のスピードと、相手の手牌のスピードを相対的に考えて手を進めていく必要があるってことなのですよ。
あれあれ、何だか簡単なお話だったはずなのに、何だか難しい方面に進んできてしまいましたね~。
ということで、この辺りで次回へのお楽しみということで。
次回は少し話が飛躍して、自分と相手との相対的なスピードの違いについてお話しましょう。字牌の続きはその後にお話しますね。
それじゃまた。望月でした~!