望月 雅継の麻雀コラム
2014年12月10日(水)
| 望月 雅継
麻雀が強くなるお話 その20
更新頻度が遅くなってしまってスミマセン。
ちょっと忙しい日々が続いていまして…年内中にあと何本かアップしたいと思いますのでしばらくお待ちくださいね!
先日のA1リーグ、がけっぷちでの対局だったのですが…
何とかプラスすることができ、残留はおろか鳳凰位決定戦への大逆転出場が僅かながらに狙える数字まで戻すことが出来ました!
そして、ようやくと言ってはなんですが、映像対局での自身初の役満をアガルことが出来ましたよ~!それも清老頭なんてスゴイでしょ!
映像を見ていない方はこちらから~。
清老頭って映像対局では初めてなんですって~!
記念すべき初めての役満が、映像で初めてってことに驚きですが…
ぜひ皆さんご覧くださいね~!
さて前回は、『字牌の切り出される意味と切り順の意味』というお話でした。
切り出される意味として、
・いらないから切る
・切るべきタイミングになったので切る
・相手が切ったので合わせて切る
・切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る
・切らない牌が他に出来たので切る
こんなことをお話したと思うのですが覚えていますか?
今回は、【相手が切ったので合わせて切る】と、【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】という二つについてまずは考えてみましょう。
この二つ、言葉だけを見るとどちらもネガティブなイメージを感じる方も多いでしょうね。
しかし、微妙にニュアンスが違うのですよ。
【相手が切ったので合わせて切る】というのは前回の最後でも触れましたが、相反する考え方として、【相手が切ったが合わせて切らない】というように、どちらも自分の意思が介入した考え方なんですよね。これは場況対応の中でも能動的な考え方と言えると思います。
しかし、【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】というのは、自分の手牌進行とは関係ない場況対応の中でも受動的な考え方と言えるでしょう。
他に切る牌が無いというのも、二種類の考え方がありますよね。
手牌進行を中心にした攻撃的な考え方と、局面対応に特化した守備的な考え方ですね。
受け駒としての字牌を持つより、手牌を優先して進行させていくというのはやはり攻撃に比重を置いた考え方だと思うのです。ですから、こういった場合の捨て牌相には、手牌の進行スピードが如実に表れます。しかし、局面対応に特化した守備的な場合はそうではありません。
前回も書きましたが、自分の手がコーツ系や一色手の場合や平和系以外の手牌は、客風牌→自風牌・場風牌・三元牌→連風牌の順に切り出されます。順序をつけない自風牌、場風牌、三元牌の切り順は、まずは場況に応じて切り出すことになりますね。出ている枚数が多い順に切っていくのが普通です。その後の比較は対人対応ですよね。捨て牌相から、ドラが固まっていそうな相手や一色手をやっているような相手に対応して切り出します。
切り出す相手に対し、勝算があるようなら切り出せばいいし、厳しいようなら遅らせればいいのですから。
しかし、守備に重点を置いているのに他に切る牌がなく切り出す場合には、相手の都合を最優先しなくてはなりません。
客風牌を切り出すよりも、安全なのは自風牌ですよね。ですから切り出される順番が、自風牌→客風牌→場風牌・三元牌→連風牌となっているはずです。
さらには、客風牌の切り出しの順番も、自分が危険だと思った相手の客風牌は当然切り出しが遅くなるはずです。これだけを見ても、戦う相手が何を考えているか、手牌進行のスピードが字牌からわかるのですよ。
そして最後の、【切らない牌が他に出来たので切る】というのは、先程の【相手が切ったので合わせて切る】と、【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】という場合の中間くらいの考え方ですね。
自分の手牌進行を優先させるような局面ではないので字牌を温存していたが、切ってはいけない牌が手中にきたので字牌を切るケースで切り出される字牌は、安牌の字牌のケースが多いですね。二枚切れや三枚切れの字牌を切ってきた場合です。
このケースと類似しているケースは、イーシャンテン時に安牌を持っていて、テンパイ時に切り出されるケースと、テンパイはしなかったが受け入れ枚数が大幅に上がる牌との入れ替え、更には安牌の入れ替えのケースとよく似ています。
どちらも切り出す字牌の持っている性質は同じなのに、切り出す側の都合は正反対ですよね。この場合は何に注目するかといいますと、切り出した後に手出しされる牌ですね。
手出ししてくる牌が字牌の安牌だった場合は、安牌の入れ替えのケースが多いので次の打牌がテンパイ打牌のケースが多いです。しかし同様に【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】場合も同じように字牌が打ち出されるケースがあります。その場合はそのまた次の牌に注目するとわかります。さらに場面に安全な牌を手出ししてくるケースは受けているケースが多いので、そうなるとその相手からはマークを外してもいいのかもしれませんね。
次に手出ししてくる牌が手牌構成に関連していそうだった場合の牌の場合は、完全に注意が必要です。そうなった場合は完全に対応する必要がありますので、自分の手牌進行より場況に注目すべきかもしれません。
今回のお話はちょっと難しかったかな?
相手の捨て牌の切り順から、相手の手組みやスピードを感じ取るといった感じのお話だったんですけどいかがでしたか?
それでは今回はこの辺で。
それじゃまた。望月でした~!
ちょっと忙しい日々が続いていまして…年内中にあと何本かアップしたいと思いますのでしばらくお待ちくださいね!
先日のA1リーグ、がけっぷちでの対局だったのですが…
何とかプラスすることができ、残留はおろか鳳凰位決定戦への大逆転出場が僅かながらに狙える数字まで戻すことが出来ました!
そして、ようやくと言ってはなんですが、映像対局での自身初の役満をアガルことが出来ましたよ~!それも清老頭なんてスゴイでしょ!
映像を見ていない方はこちらから~。
清老頭って映像対局では初めてなんですって~!
記念すべき初めての役満が、映像で初めてってことに驚きですが…
ぜひ皆さんご覧くださいね~!
さて前回は、『字牌の切り出される意味と切り順の意味』というお話でした。
切り出される意味として、
・いらないから切る
・切るべきタイミングになったので切る
・相手が切ったので合わせて切る
・切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る
・切らない牌が他に出来たので切る
こんなことをお話したと思うのですが覚えていますか?
今回は、【相手が切ったので合わせて切る】と、【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】という二つについてまずは考えてみましょう。
この二つ、言葉だけを見るとどちらもネガティブなイメージを感じる方も多いでしょうね。
しかし、微妙にニュアンスが違うのですよ。
【相手が切ったので合わせて切る】というのは前回の最後でも触れましたが、相反する考え方として、【相手が切ったが合わせて切らない】というように、どちらも自分の意思が介入した考え方なんですよね。これは場況対応の中でも能動的な考え方と言えると思います。
しかし、【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】というのは、自分の手牌進行とは関係ない場況対応の中でも受動的な考え方と言えるでしょう。
他に切る牌が無いというのも、二種類の考え方がありますよね。
手牌進行を中心にした攻撃的な考え方と、局面対応に特化した守備的な考え方ですね。
受け駒としての字牌を持つより、手牌を優先して進行させていくというのはやはり攻撃に比重を置いた考え方だと思うのです。ですから、こういった場合の捨て牌相には、手牌の進行スピードが如実に表れます。しかし、局面対応に特化した守備的な場合はそうではありません。
前回も書きましたが、自分の手がコーツ系や一色手の場合や平和系以外の手牌は、客風牌→自風牌・場風牌・三元牌→連風牌の順に切り出されます。順序をつけない自風牌、場風牌、三元牌の切り順は、まずは場況に応じて切り出すことになりますね。出ている枚数が多い順に切っていくのが普通です。その後の比較は対人対応ですよね。捨て牌相から、ドラが固まっていそうな相手や一色手をやっているような相手に対応して切り出します。
切り出す相手に対し、勝算があるようなら切り出せばいいし、厳しいようなら遅らせればいいのですから。
しかし、守備に重点を置いているのに他に切る牌がなく切り出す場合には、相手の都合を最優先しなくてはなりません。
客風牌を切り出すよりも、安全なのは自風牌ですよね。ですから切り出される順番が、自風牌→客風牌→場風牌・三元牌→連風牌となっているはずです。
さらには、客風牌の切り出しの順番も、自分が危険だと思った相手の客風牌は当然切り出しが遅くなるはずです。これだけを見ても、戦う相手が何を考えているか、手牌進行のスピードが字牌からわかるのですよ。
そして最後の、【切らない牌が他に出来たので切る】というのは、先程の【相手が切ったので合わせて切る】と、【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】という場合の中間くらいの考え方ですね。
自分の手牌進行を優先させるような局面ではないので字牌を温存していたが、切ってはいけない牌が手中にきたので字牌を切るケースで切り出される字牌は、安牌の字牌のケースが多いですね。二枚切れや三枚切れの字牌を切ってきた場合です。
このケースと類似しているケースは、イーシャンテン時に安牌を持っていて、テンパイ時に切り出されるケースと、テンパイはしなかったが受け入れ枚数が大幅に上がる牌との入れ替え、更には安牌の入れ替えのケースとよく似ています。
どちらも切り出す字牌の持っている性質は同じなのに、切り出す側の都合は正反対ですよね。この場合は何に注目するかといいますと、切り出した後に手出しされる牌ですね。
手出ししてくる牌が字牌の安牌だった場合は、安牌の入れ替えのケースが多いので次の打牌がテンパイ打牌のケースが多いです。しかし同様に【切りたくなかったが、他に切る牌がないので切る】場合も同じように字牌が打ち出されるケースがあります。その場合はそのまた次の牌に注目するとわかります。さらに場面に安全な牌を手出ししてくるケースは受けているケースが多いので、そうなるとその相手からはマークを外してもいいのかもしれませんね。
次に手出ししてくる牌が手牌構成に関連していそうだった場合の牌の場合は、完全に注意が必要です。そうなった場合は完全に対応する必要がありますので、自分の手牌進行より場況に注目すべきかもしれません。
今回のお話はちょっと難しかったかな?
相手の捨て牌の切り順から、相手の手組みやスピードを感じ取るといった感じのお話だったんですけどいかがでしたか?
それでは今回はこの辺で。
それじゃまた。望月でした~!