望月 雅継の麻雀コラム
2015年02月23日(月)
| 望月 雅継
麻雀が強くなるお話 その21
皆さんこんにちは。望月です。
更新が滞ってしまい申し訳ありません…。
更新できなかった理由は山のようにあるのです。
その中でも一番大きかったのはパソコンの紛失なのです。
新年早々、東京で仕事を終えた私は、いつものように駐車場に向かっていました。
駐車場に着くと、これもいつもと同じようにバッグを車の脇に置き、車のキーを開け、着ていた上着を脱ぎ…そして車に乗り込んで出発したってわけです。
あれあれ…バッグは???
そうなんです。駐車場に置いたまま発進してしまったってわけ。
大事な書類も、財布も、パソコンも、iPadも、みんな置いたまま。
私の新年はこのようなかたちで幕を開けました。
書き溜めていた原稿も全部がパー。
しばらくは全くやる気が出なかったのですが、そんな理由でコラムをお休みするわけにはいかないですよね!気を取り直して、今年も皆さんに麻雀についてお伝えできたらなって思っています。
さてさて…
お伝えしたいと思っていた内容はたくさんあったのですが、全て消えてしまったって事で、今回は違った切り口から麻雀を考えたいと思います。
皆さんお気づきだとは思うのですが、私は麻雀マニアです。
それも筋金入りの麻雀マニア。オタクって言ってもいいかもですね。
ってことで、いろんな方の書いている文を読むのが大好きです!
麻雀の戦術書だったら、ここ何年かで発売された本でしたらほとんどの本を持っていますし、全て読んでます。
まぁ麻雀プロだったら当たり前のことだと思うのですが…それは置いといて。
新しい本が発売されるたびに、
「なるほど!そんな考え方があったのか!」
だとか、
「へぇ~、そんなデータがあるんだ!」
なんて思ったりしています。新たな情報を身につけたなら、実践してみたくなるのは当然の事ですよね。普段のフリー対局で、麻雀のスタイルに影響が出ない程度に取り入れてみたりもしています。
みなさんもそんなことってありませんか?
多分麻雀が好きな皆さんだったら当然なんだと思います。
でもね…
本を読んでると、いくつかの矛盾点に遭遇したりすることってありませんか?
「Aの本ではこう言ってるのに、Bの本ではまるっきり反対の事を言ってるじゃん!」
「これってどっちが正しいの???」
そう思うことってありませんか?
きっとでみんなもあるんじゃないかなって思います。だって私が読んだらしょっちゅうそんなことが出てきますから。
こんな時、皆さんならどうしますか?
きっと…自分が好きな人が書いている文章が正しくて、反対の事を書いている人が間違ってるんじゃないか?って思うのがほとんどでしょうね。
そうなると、反対の事を書いている人の事が嫌いになっちゃうって感じなのかな?
正解はね…
どちらの人も正しい!
って事なんです。
「それって矛盾してるじゃん!」
「何を信じればいいんだよ???」
きっと皆さん、そう思うはずです。
でも、それでいいのですよ。
どちらも正しいのですから。
麻雀は表裏一体。いろんな場面があるのです。どれが絶対に正しいってことはないのですよ。
ただ、局面においてこっちが正しいってことはある。
大切なことは、いろんな知識や情報を頭に入れておいて、それを必要な状況に応じて引き出す作業っていうことが大切なのです。
実はね、この【必要な状況】ってことが極めて大事。
麻雀には全く同じような局面って存在しないから、似たような局面を自分の中にどれだけ蓄積できるかって事が大切になるのです。
若手プロとベテランプロとの間に、大きな壁があるのは実はこの部分。
若手プロには知識としては頭の中に入っていても、実際にそれを実践するって事が極めて難しいのです。臨機応変に立ち回れればいいのでしょうが、それが難しいからシステム化しようとする。私からみれば簡素化って感じかな。
大きな枠で捉えた場合、それは間違っていないと私も思うのです。
機械的に同じことをやり続けたほうが、成績自体は安定しますからね。
しかしそれでは一番にはなれないのです。
むか~し、連盟のコラムで書いたことがあるんだけど、
私が常に意識している事の一つに、
「10回試行して7回成功する事柄がある場合、10回中10回全てを7回成功する選択をするのではなく、残りの三回は異なった選択をすること」
ってことを書いたのね。
皆さんは、麻雀で勝ち組になりたいでしょうから、7回成功する方を選択した方がいいって思いますよ。だってそうすれば大体負けないもん。
でも、自分はやっぱり違う方を選ぶ道に進もうって思うんだな。
何故なら、一番になりたいから。それは、普段の麻雀でも、プロの対局でもね。
麻雀って、数字やデータって本当に大切だと思う。
だけど、同じ局面なんてないんだし、戦う相手だって違う。もちろん強さもレベルもね。
正直、A1リーグだったらこうしたほうがいいけど、普段のフリーならこうした方が勝てるって事柄も山ほどある。
だから、あまりデータに頼りすぎない方がいいし、思考を簡素化しすぎない方がいいと思うのです。だって、弱い相手から100万回取ったデータと、強い相手から100万回取ったデータは中身が違うに決まってるでしょ?
みんなが似たような麻雀をするようになったら、必ず攻略法が生まれます。
今流行っている麻雀は、今の巷の麻雀の攻略法なのですよ。
近いうちに、そのデータが大きく覆される麻雀が生まれるはずです。
そうなったら、前の麻雀で使っていたデータは意味がなくなるわけで。
こういったことの繰り返しですよ。麻雀は。
だから、自分にとって必要な情報やデータをストックして、必要な状況に応じて引き出すって作業が重要になってくるのです。わかりますか?
私は、今流行っている戦術やデータを否定しているんじゃないんです。
それも絶対に必要なこと。
でもそれに頼りすぎてはダメですよって警鐘を鳴らしたいってことなんですよ。
次回からは、より具体的に例を挙げて考えていこうって思っています。
それじゃまた。望月でした~!
更新が滞ってしまい申し訳ありません…。
更新できなかった理由は山のようにあるのです。
その中でも一番大きかったのはパソコンの紛失なのです。
新年早々、東京で仕事を終えた私は、いつものように駐車場に向かっていました。
駐車場に着くと、これもいつもと同じようにバッグを車の脇に置き、車のキーを開け、着ていた上着を脱ぎ…そして車に乗り込んで出発したってわけです。
あれあれ…バッグは???
そうなんです。駐車場に置いたまま発進してしまったってわけ。
大事な書類も、財布も、パソコンも、iPadも、みんな置いたまま。
私の新年はこのようなかたちで幕を開けました。
書き溜めていた原稿も全部がパー。
しばらくは全くやる気が出なかったのですが、そんな理由でコラムをお休みするわけにはいかないですよね!気を取り直して、今年も皆さんに麻雀についてお伝えできたらなって思っています。
さてさて…
お伝えしたいと思っていた内容はたくさんあったのですが、全て消えてしまったって事で、今回は違った切り口から麻雀を考えたいと思います。
皆さんお気づきだとは思うのですが、私は麻雀マニアです。
それも筋金入りの麻雀マニア。オタクって言ってもいいかもですね。
ってことで、いろんな方の書いている文を読むのが大好きです!
麻雀の戦術書だったら、ここ何年かで発売された本でしたらほとんどの本を持っていますし、全て読んでます。
まぁ麻雀プロだったら当たり前のことだと思うのですが…それは置いといて。
新しい本が発売されるたびに、
「なるほど!そんな考え方があったのか!」
だとか、
「へぇ~、そんなデータがあるんだ!」
なんて思ったりしています。新たな情報を身につけたなら、実践してみたくなるのは当然の事ですよね。普段のフリー対局で、麻雀のスタイルに影響が出ない程度に取り入れてみたりもしています。
みなさんもそんなことってありませんか?
多分麻雀が好きな皆さんだったら当然なんだと思います。
でもね…
本を読んでると、いくつかの矛盾点に遭遇したりすることってありませんか?
「Aの本ではこう言ってるのに、Bの本ではまるっきり反対の事を言ってるじゃん!」
「これってどっちが正しいの???」
そう思うことってありませんか?
きっとでみんなもあるんじゃないかなって思います。だって私が読んだらしょっちゅうそんなことが出てきますから。
こんな時、皆さんならどうしますか?
きっと…自分が好きな人が書いている文章が正しくて、反対の事を書いている人が間違ってるんじゃないか?って思うのがほとんどでしょうね。
そうなると、反対の事を書いている人の事が嫌いになっちゃうって感じなのかな?
正解はね…
どちらの人も正しい!
って事なんです。
「それって矛盾してるじゃん!」
「何を信じればいいんだよ???」
きっと皆さん、そう思うはずです。
でも、それでいいのですよ。
どちらも正しいのですから。
麻雀は表裏一体。いろんな場面があるのです。どれが絶対に正しいってことはないのですよ。
ただ、局面においてこっちが正しいってことはある。
大切なことは、いろんな知識や情報を頭に入れておいて、それを必要な状況に応じて引き出す作業っていうことが大切なのです。
実はね、この【必要な状況】ってことが極めて大事。
麻雀には全く同じような局面って存在しないから、似たような局面を自分の中にどれだけ蓄積できるかって事が大切になるのです。
若手プロとベテランプロとの間に、大きな壁があるのは実はこの部分。
若手プロには知識としては頭の中に入っていても、実際にそれを実践するって事が極めて難しいのです。臨機応変に立ち回れればいいのでしょうが、それが難しいからシステム化しようとする。私からみれば簡素化って感じかな。
大きな枠で捉えた場合、それは間違っていないと私も思うのです。
機械的に同じことをやり続けたほうが、成績自体は安定しますからね。
しかしそれでは一番にはなれないのです。
むか~し、連盟のコラムで書いたことがあるんだけど、
私が常に意識している事の一つに、
「10回試行して7回成功する事柄がある場合、10回中10回全てを7回成功する選択をするのではなく、残りの三回は異なった選択をすること」
ってことを書いたのね。
皆さんは、麻雀で勝ち組になりたいでしょうから、7回成功する方を選択した方がいいって思いますよ。だってそうすれば大体負けないもん。
でも、自分はやっぱり違う方を選ぶ道に進もうって思うんだな。
何故なら、一番になりたいから。それは、普段の麻雀でも、プロの対局でもね。
麻雀って、数字やデータって本当に大切だと思う。
だけど、同じ局面なんてないんだし、戦う相手だって違う。もちろん強さもレベルもね。
正直、A1リーグだったらこうしたほうがいいけど、普段のフリーならこうした方が勝てるって事柄も山ほどある。
だから、あまりデータに頼りすぎない方がいいし、思考を簡素化しすぎない方がいいと思うのです。だって、弱い相手から100万回取ったデータと、強い相手から100万回取ったデータは中身が違うに決まってるでしょ?
みんなが似たような麻雀をするようになったら、必ず攻略法が生まれます。
今流行っている麻雀は、今の巷の麻雀の攻略法なのですよ。
近いうちに、そのデータが大きく覆される麻雀が生まれるはずです。
そうなったら、前の麻雀で使っていたデータは意味がなくなるわけで。
こういったことの繰り返しですよ。麻雀は。
だから、自分にとって必要な情報やデータをストックして、必要な状況に応じて引き出すって作業が重要になってくるのです。わかりますか?
私は、今流行っている戦術やデータを否定しているんじゃないんです。
それも絶対に必要なこと。
でもそれに頼りすぎてはダメですよって警鐘を鳴らしたいってことなんですよ。
次回からは、より具体的に例を挙げて考えていこうって思っています。
それじゃまた。望月でした~!