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馬場 裕一の麻雀コラム

2010年12月10日(金)

伊藤優孝プロの一打

●東2局●東家●4巡目●配給原点
ツモドラ


高校2年生の春頃かな、僕はとある麻雀サークルに入会いたしました。

その名も「渋谷若獅子戦」。

何かすごいネーミングでしょ(笑)

会員は僕を除いて全員20代。

皆さん「麻雀プロ志願者」の若者ばかりでした。

大学生が中心のサークルだったけど、社会人の方も少なくなかったです(ちなみに高校生は僕だけ)。

若獅子戦のホームグラウンドは、当時渋谷並木橋付近にあった麻雀荘「T」。

普段は東風戦のお店で、若獅子戦の主宰者である久保谷寛さんが仕切っていました。

ちなみに会員だった方々の名前を何人か挙げると、大学生では井出洋介さん(東大)、高見沢治幸さん(日大)、大沢健二さん(明大)、社会人では久保谷寛さん、森山茂和さん、ロッキー堀江さんetc。

そして外部会員みたいな感じで若獅子戦に出入りしていたのが優孝さんでした。

「死神の優」の異名を持つ、あの伊藤優孝さんであります。

当時の優孝さんは「麻雀プロ」とか「競技麻雀」にはあまり興味がなかったようで、連日「T」で東風戦を打ちまくっていました。

麻雀打つのに常にスリーピース姿で現われる優孝さんは、すごくカッコよかったなあ。

同時に、高校生の僕にとっては、怖い人でもありました。

「死神」と呼ばれるだけの迫力というかオーラに満ち満ちていたからです。

それが今ではどうでしょう。

新人、ベテランの区別なく、誰にも優しく接する「仏の優孝」さんとして、麻雀界の全ての人から愛され、親しまれる存在へと変身を遂げたのであります。

ある飲み会でのこと。

麻雀プロが集まる酒席では、だいたい人の陰口合戦と化すのが慣例(それだけ麻雀プロには淋しい方々が多いのです)。

しかし優孝さんはそういう風潮を許しません。

陰口をたたくプロが出てくると「コラッ!」と一喝。

「俺のいる場で人の悪口はいうな」

とはっきり注意するのです。

このときばかりは、往年の「死神の優」の迫力を見る思いでした。


それでは、敬愛する伊藤優孝さんの打ち筋を紹介しましょう。

下図の手牌を見てください。

ツモドラ

東2局の東家で、4巡目に 九筒 を引いてきました。

ダブ 東 はション牌。

さて、あなたならここから何を切りますか。

イーシャンテンになったことだし、おそらく素直に 東 を切るという人が多いのではないでしょうか?

だが優孝さんの打牌は違いました。

ノータイムで打 七万 !w(°0°)w

親番にもかかわらず、マンズのリャンメン形を崩したのです。

この段階で優孝さんは四暗刻かピンズの一色手に狙いを絞ったのでありますね。

すると同巡、上家(北家)から 五筒 が出てきました。

 出る

あなたは、この 五筒 を仕掛けますか?

仕掛けるならチーですか、ポンですか?

優孝さんは、これまたノータイムで「ポン!」。

そして打 六万 。

ピンズの一色手に決め打ちました。

優孝さんの 五筒 ポンを見て、下家(南家)が 四筒 を切ってきます。

 ポン 出る

優孝さん「ポン!」

このポンでドラの 七筒 を重ね、さらに 三筒 もポンしてテンパイ。

 ポン ポン ポン

場には 二筒 が2枚出ている状況。

不運だったのは西家で、3枚目の 二筒 をつかまされてしまいました。

三筒 四筒 五筒 とポンしていて、 二筒 が場に2枚切れているのですから、止めようがありません。

これをツモ切って優孝さんに親倍満の24000点を献上!(T_T)

普段はメンゼン・リーチ派の優孝さんですが、仕掛けるときは電光石火、しかも高いのが特徴。

こういう優孝さんの麻雀を見るたびに、僕は30年以上も前にタイムスリップしたような気持ちになるのです。