馬場 裕一の麻雀コラム
2010年12月28日(火)
| 馬場 裕一
片山まさゆきさんの一打
●東4局●北家●4巡目●24100
ツモドラ
僕が最高位戦入りを果たしたのが今から30年以上も前、昭和54年のことです。
あの頃の最高位戦は近代麻雀(竹書房)が主催するタイトル戦でした。
現在のようなプロ団体の名称となるのは、ずーっと後のことです。
若獅子戦の推薦か、近代麻雀編集部の推薦か、今となっては記憶があやふやなんですが、とにかくどちらかの推薦で僕は「最高位戦Bリーグ予選」に出場することができました。
で、結果は、ラッキーなことに予選をクリア。
次期(第5期)から「Bリーグプロ」の肩書きで最高位戦デビューが決まったのであります。
当時僕は立教大学の学生でした。
現役大学生の最高位戦入りということで、近代麻雀編集部もいろいろ企画を練られたようです。
そして誕生したのが、東京六大学麻雀リーグ。
僕は学生間のネットワークを駆使して、各大学の選手集めに奔走しました。
今と違って当時の大学生の間では麻雀が大ブーム。
わりと短期間で選手が揃ったのです。
早稲田大学からは来賀友志さん(現・劇画原作者)、法政大学からは新津潔さん(現・最高位戦日本プロ麻雀協会代表)といった強豪雀士が続々登場。
そして明治大学からは、あの片山まさゆきさんが出場してきたのです。
僕と片山さんの付き合いは、そこから始まりました。
僕が大学在学中に「麻雀プロデビュー」果たした数ヵ月後に、片山さんも「プロ漫画家デビュー」。
その後の彼の大活躍は書くまでもないでしょう。
片山さんは六大学時代から麻雀に対して真面目でした。
一打一打丁寧に打つ彼の姿勢は今も変わりません。
愚直なほど真摯に麻雀と向き合うプレイヤーなのです。
初めて出会ってから30年、そんな真面目な片山さんとGPC(グッドプレイヤーズクラブ)を立ち上げることになるとは想像もしていませんでした。
「最強のプレイヤーより最良のプレイヤーを目指そう」
「グッドプレイヤーは常に上機嫌であれ」
しかしよく考えてみれば、片山さんの麻雀への熱い思いは、六大学時代から変わっていないのかもしれません。
おそらくGPCは彼が30年もの長きに渡って温めてきた理想郷なのでしょう。
僕もこれからは片山さんの理想の実現化に向けて、良いパートナーとして協力していきたいと思っております。
GPCに興味をもたれた方は、ぜひHPをご覧ください↓m(__)m
http://www.goodplayersclub.com/
それでは片山まさゆきさんの打ち筋を紹介いたしましょう。
下図の手牌を見てください。
ツモドラ
東4局の北家で、4巡目に 三筒 を引いてきました。
現在24100点持ちの2着。
さて、あなたならここから何を切りますか。
この牌姿ならリャンメン形を確定するべく 四筒 を切るという人が少なくないでしょう。
あるいはトイツ系の手役の可能性を残して打 二竹 といく人もいるかもしれない。
しかし片山さんの打牌は違いました。
少考した後 九万 のトイツ落としに出たのです!w(°0°)w
タンヤオ狙いというより、あらゆるツモに対処できるよう、懐深く構えたのですね。
これは片山さん十八番の手筋。
結果も見事なものでした。
次巡のツモが 六筒 で打 九万 。
次に 五竹 を引いて打 二竹 。
手牌は以下のように変化しています。
ここに9巡目、ズバリの 五筒 を引いて456三色完成のテンパイ。
ヤミテンでも満貫ありましたが、片山さんは迷わず 六竹 を横に曲げて即リーチ。
あっさり 二筒 をツモってハネ満のアガリに仕上げたのです。
柔らかく、懐深く、そして美しいアガリ形を求めるのが片山流の麻雀。
彼の打ち筋には、時として「品格」を感じる場合もあります。
こう言っては誤解を生むかもしれませんが、プロよりもプロらしい麻雀を打っているような気さえするのです。
それはおそらく、麻雀漫画家の第一人者としての「プロ意識」がそうさせているのでしょう。
ツモドラ
僕が最高位戦入りを果たしたのが今から30年以上も前、昭和54年のことです。
あの頃の最高位戦は近代麻雀(竹書房)が主催するタイトル戦でした。
現在のようなプロ団体の名称となるのは、ずーっと後のことです。
若獅子戦の推薦か、近代麻雀編集部の推薦か、今となっては記憶があやふやなんですが、とにかくどちらかの推薦で僕は「最高位戦Bリーグ予選」に出場することができました。
で、結果は、ラッキーなことに予選をクリア。
次期(第5期)から「Bリーグプロ」の肩書きで最高位戦デビューが決まったのであります。
当時僕は立教大学の学生でした。
現役大学生の最高位戦入りということで、近代麻雀編集部もいろいろ企画を練られたようです。
そして誕生したのが、東京六大学麻雀リーグ。
僕は学生間のネットワークを駆使して、各大学の選手集めに奔走しました。
今と違って当時の大学生の間では麻雀が大ブーム。
わりと短期間で選手が揃ったのです。
早稲田大学からは来賀友志さん(現・劇画原作者)、法政大学からは新津潔さん(現・最高位戦日本プロ麻雀協会代表)といった強豪雀士が続々登場。
そして明治大学からは、あの片山まさゆきさんが出場してきたのです。
僕と片山さんの付き合いは、そこから始まりました。
僕が大学在学中に「麻雀プロデビュー」果たした数ヵ月後に、片山さんも「プロ漫画家デビュー」。
その後の彼の大活躍は書くまでもないでしょう。
片山さんは六大学時代から麻雀に対して真面目でした。
一打一打丁寧に打つ彼の姿勢は今も変わりません。
愚直なほど真摯に麻雀と向き合うプレイヤーなのです。
初めて出会ってから30年、そんな真面目な片山さんとGPC(グッドプレイヤーズクラブ)を立ち上げることになるとは想像もしていませんでした。
「最強のプレイヤーより最良のプレイヤーを目指そう」
「グッドプレイヤーは常に上機嫌であれ」
しかしよく考えてみれば、片山さんの麻雀への熱い思いは、六大学時代から変わっていないのかもしれません。
おそらくGPCは彼が30年もの長きに渡って温めてきた理想郷なのでしょう。
僕もこれからは片山さんの理想の実現化に向けて、良いパートナーとして協力していきたいと思っております。
GPCに興味をもたれた方は、ぜひHPをご覧ください↓m(__)m
http://www.goodplayersclub.com/
それでは片山まさゆきさんの打ち筋を紹介いたしましょう。
下図の手牌を見てください。
ツモドラ
東4局の北家で、4巡目に 三筒 を引いてきました。
現在24100点持ちの2着。
さて、あなたならここから何を切りますか。
この牌姿ならリャンメン形を確定するべく 四筒 を切るという人が少なくないでしょう。
あるいはトイツ系の手役の可能性を残して打 二竹 といく人もいるかもしれない。
しかし片山さんの打牌は違いました。
少考した後 九万 のトイツ落としに出たのです!w(°0°)w
タンヤオ狙いというより、あらゆるツモに対処できるよう、懐深く構えたのですね。
これは片山さん十八番の手筋。
結果も見事なものでした。
次巡のツモが 六筒 で打 九万 。
次に 五竹 を引いて打 二竹 。
手牌は以下のように変化しています。
ここに9巡目、ズバリの 五筒 を引いて456三色完成のテンパイ。
ヤミテンでも満貫ありましたが、片山さんは迷わず 六竹 を横に曲げて即リーチ。
あっさり 二筒 をツモってハネ満のアガリに仕上げたのです。
柔らかく、懐深く、そして美しいアガリ形を求めるのが片山流の麻雀。
彼の打ち筋には、時として「品格」を感じる場合もあります。
こう言っては誤解を生むかもしれませんが、プロよりもプロらしい麻雀を打っているような気さえするのです。
それはおそらく、麻雀漫画家の第一人者としての「プロ意識」がそうさせているのでしょう。