望月 雅継の麻雀コラム
2011年01月12日(水)
| 望月 雅継
AⅡリーグ第9節
新年明けましておめでとうございます。
日本プロ麻雀連盟の望月雅継です。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、今回はAⅡリーグの自戦記をお伝えしたいと思うのですが…
最初に対局前の上位陣のポイントをお伝えしておくと、
1位 ダンプ大橋プロ 154.2P
2位 望月雅継 142.4P
3位 近藤久春プロ 105.0P
と、なっておりまして、望月は現在第二位。
昇級は上位二人ということで絶対にマイナスができない位置にいるわけです。
もちろん、戦う以上は優勝を目指していますから、ダンプ大橋プロにできるだけ近い位置で最終節を迎えられるように、そしてなるべくなら3位以下を大きく引き離しておきたいというのが心情です。
前節の結果で、十分に昇級を狙える位置には浮上したものの、ムラッ気の多い私のことですからまだまだ安心はできません。
さらに、年明け早々に行われた静岡リーグの別日対局では久しぶりに手も足も出ない負け方を経験しまして、かなり不安な状態での対局になりそうな予感が。
年末年始は、お店の方も忙しかったために疲れもかなり溜まってまして、リフレッシュする時間を設けるためにわざと意識して対局前二日間麻雀を打たずに対局に臨みました。(麻雀教室のお仕事はちゃんとやりましたよ~。)
さて、肝心の麻雀の内容はと言いますと…
開局早々、こんな手が入ったんですよね。
ツモ ドラ
普通の平和一盃口のイーシャンテン。これがね、
ロン ドラ
こんな手に変化するのです。
正直、麻雀の調子は全然良くなかったんですよ。つまらない放銃もするし、手順ミスは多いし。ただ、局面はよく見えていたので大きな怪我はしなくて済んだのですが。
望月の良さはね(自分で言うのも照れますが)、想像力というかイメージ力なんですね。
自分の手牌がどういう変化をするのか?どこが最終形なのか?受けにするターツや待ち牌選択はどれが秀逸なのか?これらを判別する能力は他の打ち手よりも優れているはずなんですよね。
イメージ的には、真っ白なキャンパスに、与えられた材料で、出来る限りの絵を描くといった感じでしょうか。
それが、アガれるかどうかはどっちでもいいのですが、自らが思い描くように牌が動く時は結果もついてくるんですけどね。
さて、上記の手牌があのような変化をすることは多々あると思うのですが、肝心なのは手順でしてね、
ツモ ドラ
ここから打!!
そして
ツモ 打!!
ツモ 打!!
ツモ 打!!
ツモ 打!!
ツモ 打!!
となって、同巡がロンとなるわけです。
ロン ドラ
手順によっては、打の所が打だとしても、ツモの所で打と打てればこの手になる可能性は残します。
もっと言うと、打と行かなければツモで2000.3900をアガっている訳でして。
しかしながら、ツモで打と打っているからこそ、
のような形や、
の形の可能性を残していることが自分らしさなのかなって勝手に思っているのです。
それが全てだとは思いませんが、そういったビジョンを持ちながら対局するってことは、麻雀打ちとしては必須事項なんですよね。
昔先輩にね、
「手牌にあるターツにただ牌を嵌めていく作業は麻雀ではない」
と言われたことがありまして、それを今でも忠実に守りながら麻雀と向き合っているつもりです。
あつ、一つだけ補足しますとね、イーシャンテン時ののターツですが、は1枚も顔を出すことなく終局しました。ちっちゃなことですが、そんなことも麻雀って大事なことなんですよ。
1回戦はこの12000をアガッただけの2着。そして2回戦は、
ツモ ドラ
これをアガっても沈みの3着。
しかし3回戦は親で大きな連荘ができての大トップ。
そうなったのも、上記の手組みができるってことが大きいって考えてます。もちろんこれがきっかけって訳じゃないのですが、麻雀に対する考え方、向き合い方がきっと正しい方向に進んでいるんだと勝手に解釈しているのですがどうでしょうか。
最終戦も、オーラスでこんな倍満をツモっての逆転トップ。
ポン ツモ ドラ
トータルで73.8Pのプラスで1日を終えました。
後残り半荘4回ですが、ようやく昇級も優勝も意識できる位置まで浮上することができました。とはいっても、大きなマイナスを引くことはできませんし、次も2位のダンプ大橋プロとの直接対決を残しています。この結果に慢心することなく、最後まで戦い抜きたいと思っています。
5年前のAⅡ最終節、初めてAⅠへの挑戦権を掛けた位置での戦いを前に私は、とても幸せな気分で対局に臨むことができたことを思い出します。
しかし、時が流れた今は、この位置で戦う事というより、一度味わったAⅠの舞台の素晴らしさにまた舞い戻りたいと、そして頂点を競う戦いに自身を真正面からぶつけてみたいと、それが素直な気持ちです。
どんな結果が待ち受けようと、全てを受け入れる準備は整いました。
辛かったここ数年の自分の全てを、全力で出し切りたいと思います。皆さん、期待してくださいね~。
以上、望月でした。
日本プロ麻雀連盟の望月雅継です。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、今回はAⅡリーグの自戦記をお伝えしたいと思うのですが…
最初に対局前の上位陣のポイントをお伝えしておくと、
1位 ダンプ大橋プロ 154.2P
2位 望月雅継 142.4P
3位 近藤久春プロ 105.0P
と、なっておりまして、望月は現在第二位。
昇級は上位二人ということで絶対にマイナスができない位置にいるわけです。
もちろん、戦う以上は優勝を目指していますから、ダンプ大橋プロにできるだけ近い位置で最終節を迎えられるように、そしてなるべくなら3位以下を大きく引き離しておきたいというのが心情です。
前節の結果で、十分に昇級を狙える位置には浮上したものの、ムラッ気の多い私のことですからまだまだ安心はできません。
さらに、年明け早々に行われた静岡リーグの別日対局では久しぶりに手も足も出ない負け方を経験しまして、かなり不安な状態での対局になりそうな予感が。
年末年始は、お店の方も忙しかったために疲れもかなり溜まってまして、リフレッシュする時間を設けるためにわざと意識して対局前二日間麻雀を打たずに対局に臨みました。(麻雀教室のお仕事はちゃんとやりましたよ~。)
さて、肝心の麻雀の内容はと言いますと…
開局早々、こんな手が入ったんですよね。
ツモ ドラ
普通の平和一盃口のイーシャンテン。これがね、
ロン ドラ
こんな手に変化するのです。
正直、麻雀の調子は全然良くなかったんですよ。つまらない放銃もするし、手順ミスは多いし。ただ、局面はよく見えていたので大きな怪我はしなくて済んだのですが。
望月の良さはね(自分で言うのも照れますが)、想像力というかイメージ力なんですね。
自分の手牌がどういう変化をするのか?どこが最終形なのか?受けにするターツや待ち牌選択はどれが秀逸なのか?これらを判別する能力は他の打ち手よりも優れているはずなんですよね。
イメージ的には、真っ白なキャンパスに、与えられた材料で、出来る限りの絵を描くといった感じでしょうか。
それが、アガれるかどうかはどっちでもいいのですが、自らが思い描くように牌が動く時は結果もついてくるんですけどね。
さて、上記の手牌があのような変化をすることは多々あると思うのですが、肝心なのは手順でしてね、
ツモ ドラ
ここから打!!
そして
ツモ 打!!
ツモ 打!!
ツモ 打!!
ツモ 打!!
ツモ 打!!
となって、同巡がロンとなるわけです。
ロン ドラ
手順によっては、打の所が打だとしても、ツモの所で打と打てればこの手になる可能性は残します。
もっと言うと、打と行かなければツモで2000.3900をアガっている訳でして。
しかしながら、ツモで打と打っているからこそ、
のような形や、
の形の可能性を残していることが自分らしさなのかなって勝手に思っているのです。
それが全てだとは思いませんが、そういったビジョンを持ちながら対局するってことは、麻雀打ちとしては必須事項なんですよね。
昔先輩にね、
「手牌にあるターツにただ牌を嵌めていく作業は麻雀ではない」
と言われたことがありまして、それを今でも忠実に守りながら麻雀と向き合っているつもりです。
あつ、一つだけ補足しますとね、イーシャンテン時ののターツですが、は1枚も顔を出すことなく終局しました。ちっちゃなことですが、そんなことも麻雀って大事なことなんですよ。
1回戦はこの12000をアガッただけの2着。そして2回戦は、
ツモ ドラ
これをアガっても沈みの3着。
しかし3回戦は親で大きな連荘ができての大トップ。
そうなったのも、上記の手組みができるってことが大きいって考えてます。もちろんこれがきっかけって訳じゃないのですが、麻雀に対する考え方、向き合い方がきっと正しい方向に進んでいるんだと勝手に解釈しているのですがどうでしょうか。
最終戦も、オーラスでこんな倍満をツモっての逆転トップ。
ポン ツモ ドラ
トータルで73.8Pのプラスで1日を終えました。
後残り半荘4回ですが、ようやく昇級も優勝も意識できる位置まで浮上することができました。とはいっても、大きなマイナスを引くことはできませんし、次も2位のダンプ大橋プロとの直接対決を残しています。この結果に慢心することなく、最後まで戦い抜きたいと思っています。
5年前のAⅡ最終節、初めてAⅠへの挑戦権を掛けた位置での戦いを前に私は、とても幸せな気分で対局に臨むことができたことを思い出します。
しかし、時が流れた今は、この位置で戦う事というより、一度味わったAⅠの舞台の素晴らしさにまた舞い戻りたいと、そして頂点を競う戦いに自身を真正面からぶつけてみたいと、それが素直な気持ちです。
どんな結果が待ち受けようと、全てを受け入れる準備は整いました。
辛かったここ数年の自分の全てを、全力で出し切りたいと思います。皆さん、期待してくださいね~。
以上、望月でした。