雀サクッの麻雀コラム
2020年03月16日(月)
| 雀サクッ
夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2020 チーム戦決勝レポート
A組勝上がり 麻雀ニュージェネch 瑞原 明奈(最高位戦)丸山 奏子(最高位戦)みあ(協会)
B組勝上がり 麻雀さかえチーム 古川 彩乃(最高位戦)満井 あゆみ(最高位戦) 杉浦 まゆ(連盟)
C組勝上がり マーチャオチーム 涼宮 麻由(協会)高橋 樹里(最高位戦)
敗者復活戦 麻雀CABOチーム 石井 あや(最高位戦)冨本 智美(協会)井上 絵美子(連盟)
以上4チームにより決勝戦が行われました。
対局前の雰囲気に各チームの色が出ていた。
麻雀ニュージェネch
このチームは瑞原プロとみあプロが落ち着いた雰囲気。丸山プロはマイペースという感じか。
麻雀さかえ
会場の片隅で、打ち合わせをしており、最後に気合をいれていたのが印象的だった。
マーチャオ
普段通り・・・ではない。
なにかふわふわした感じがあり、涼宮プロの体調も悪いようであった。
麻雀CABO
ここはベテラン2人が堂々とした雰囲気。
石井プロが敗者復活で勝ち切るのは個人戦でも見た光景です。
西日本リーグは成績管理をしている。今期のマーチャオチームの成績を見てみよう。
涼宮 麻由プロ 3-1-2-4 平均着順2.7 トータルポイント-29.8
高橋 樹里プロ 6-2-2-5 平均着順2.4 トータルポイント+99.1
ちなみに西日本リーグ通算成績は
涼宮 麻由プロ 11-8-8-6 平均着順2.27
高橋 樹里プロ 12-10-8-10 平均着順2.4
※通算成績は第11からのもの。
https://fujiqueen.com/
涼宮プロの今期はこれまでの成績の中では最悪と言えるだろう。
高橋プロはトップ率ラス率が高く好不調の波が激しい。
今回がマーチャオチームが挑むのだが西日本リーグはここからが高い高い壁であり、第6期から参戦しチーム戦で優勝したのは名古屋雀サクッチームのみである。
1回戦
東家 麻雀CABO 井上 絵美子プロ(連盟)
南家 ニュージェネ 瑞原 明奈プロ(最高位戦)
西家 麻雀さかえ 杉浦 まゆプロ(連盟)
北家 マーチャオ 涼宮 麻由プロ(協会)
東場終了時ではマーチャオチームがトップで折り返すも、まさかの先発できたMリーガー瑞原プロ。
親番で一気にトップに躍り出る。
さかえチームの杉浦プロも満貫をツモあがり、2着となる。
「仕掛けを間違えた」涼宮プロは、3着で終えた。
ベテランの涼宮プロですら、ミスをしてしまうこの舞台。すこしふわふわしていたのが影響しているのだろうか?
2回戦
東家 麻雀CABO 石井 あやプロ(最高位戦)
南家 麻雀さかえ 古川 綾乃プロ(連盟)
西家 マーチャオ 高橋 樹里プロ(最高位戦)
北家 ニュージェネ みあプロ(協会)
乱打戦となった2回戦。
マーチャオ高橋プロが東場親番で跳満、満貫とツモあがり抜け出すも東ラスでニュージェネみあプロも
満貫ツモ、高橋プロ直撃7700とマクりきる。
南場で全員がアガリに向かう乱打戦を制したのは、七対子の3000/6000をツモあがった高橋プロであった。
ニュージェネ みあプロも2着に入り、トータルポイントはニュージェネがトップで最終半荘をむかえた。
最終戦
東家 麻雀さかえ 満井 あゆみプロ(最高位戦)▲27.8
南家 マーチャオ 高橋 樹里プロ(最高位戦) +32.0
西家 ニュージェネ 丸山 泰子プロ(最高位戦) +56.0
北家 麻雀CABO 富本 智子プロ(協会) ▲60.2
首位のニュージェネとマーチャオの差は24.0p
この2チームの着順勝負、さかえはトップ+並び、CABOは大きなトップと並びが必要となります。
高橋プロは東場の親で加点するも、富本プロの3000/6000を親被る。
最初の勝負局は東3局。
親の丸山プロが 六七⑥⑥678東東東白白白 ドラ④で先制リーチ。
北家高橋プロも 四伍六八八③④⑤56 ポン⑧ で追いつく。
六をツモった高橋がめずらしく長考し、六を勝負!!
すぐに丸山プロがラス牌4を掴み、まずは高橋プロが突き放した。
続く富本プロの親番で丸山プロ
二二八九④④④⑦⑧⑨789 ドラ四 1対1のめくりあいを富本プロから出アガリ差をつめる。
高橋プロの親番は丸山プロが満井プロに2600を放銃。
この放銃で丸山プロがラスに落ち、トータルポイントでマーチャオが首位になる。
ラス前の丸山プロの親番。
この親で加点をさせたくない高橋プロ。
七八九九九⑦⑧⑨45789 ドラ西 この手を富本プロから打ち取った。
オーラスを迎えて各条件は
富本プロ 親番なのでマクるまでアガリ続ける。
満井プロ 4000/8000ツモ 富本プロ丸山プロ直撃24000
高橋プロ この局を流す。
丸山プロ 1200/2300ツモ高橋プロ直撃3200他から6400
丸山プロの条件も軽く、最後まで優勝がわからない。
富本プロが高橋プロから1500を直撃し、丸山プロの条件が軽くなる。
ツモで800/1600高橋プロ直撃2300他から4500の出アガリで優勝。
この局面で高橋プロがアグレッシブに動く。
白の後付け。⑦を⑧⑨の形で2巡目に仕掛ける。
白は満井プロ、富本プロが7巡目に掴む。しかしこの白が出てこない。
丸山プロは非常に難しい手が入る。
12巡目で 四伍伍伍六七七八④⑤5678 ドラ8
解説も触れていたが、巡目的にもう間違える事ができない。
長考の末打七。
15巡目にドラを引き込んで 伍伍伍六七八④⑤56788のテンパイとなりダマ。
緊迫した終盤。結果は流局となりマーチャオチームの優勝が決まった。
控室に戻った高橋プロは
「ラス前くらいから頭真っ白・・・この半荘とか覚えてない」
オーラステンパイ宣言の時に白が両端にあったのは少し面白かったです。
最後のインタビュー。
涼宮プロは優等生コメントでしたが、実は感無量。
思えば西日本リーグが始まった第6期から連続で出場して初めての頂点です。
2年前この舞台で3連続放銃をした高橋プロ。
マーチャオチームは東日本で優勝経験がありましたが西日本では初優勝。
来期は連覇を目指します。
長かった夕刊フジ杯も全日程が終了しました。
多くの参加店舗の皆さん、運営にご協力いただいた皆さんにお礼申し上げます。
ありがとうございました。
そして涼宮プロ 高橋プロおめでとうございます。
B組勝上がり 麻雀さかえチーム 古川 彩乃(最高位戦)満井 あゆみ(最高位戦) 杉浦 まゆ(連盟)
C組勝上がり マーチャオチーム 涼宮 麻由(協会)高橋 樹里(最高位戦)
敗者復活戦 麻雀CABOチーム 石井 あや(最高位戦)冨本 智美(協会)井上 絵美子(連盟)
以上4チームにより決勝戦が行われました。
対局前の雰囲気に各チームの色が出ていた。
麻雀ニュージェネch
このチームは瑞原プロとみあプロが落ち着いた雰囲気。丸山プロはマイペースという感じか。
麻雀さかえ
会場の片隅で、打ち合わせをしており、最後に気合をいれていたのが印象的だった。
マーチャオ
普段通り・・・ではない。
なにかふわふわした感じがあり、涼宮プロの体調も悪いようであった。
麻雀CABO
ここはベテラン2人が堂々とした雰囲気。
石井プロが敗者復活で勝ち切るのは個人戦でも見た光景です。
西日本リーグは成績管理をしている。今期のマーチャオチームの成績を見てみよう。
涼宮 麻由プロ 3-1-2-4 平均着順2.7 トータルポイント-29.8
高橋 樹里プロ 6-2-2-5 平均着順2.4 トータルポイント+99.1
ちなみに西日本リーグ通算成績は
涼宮 麻由プロ 11-8-8-6 平均着順2.27
高橋 樹里プロ 12-10-8-10 平均着順2.4
※通算成績は第11からのもの。
https://fujiqueen.com/
涼宮プロの今期はこれまでの成績の中では最悪と言えるだろう。
高橋プロはトップ率ラス率が高く好不調の波が激しい。
今回がマーチャオチームが挑むのだが西日本リーグはここからが高い高い壁であり、第6期から参戦しチーム戦で優勝したのは名古屋雀サクッチームのみである。
1回戦
東家 麻雀CABO 井上 絵美子プロ(連盟)
南家 ニュージェネ 瑞原 明奈プロ(最高位戦)
西家 麻雀さかえ 杉浦 まゆプロ(連盟)
北家 マーチャオ 涼宮 麻由プロ(協会)
東場終了時ではマーチャオチームがトップで折り返すも、まさかの先発できたMリーガー瑞原プロ。
親番で一気にトップに躍り出る。
さかえチームの杉浦プロも満貫をツモあがり、2着となる。
「仕掛けを間違えた」涼宮プロは、3着で終えた。
ベテランの涼宮プロですら、ミスをしてしまうこの舞台。すこしふわふわしていたのが影響しているのだろうか?
2回戦
東家 麻雀CABO 石井 あやプロ(最高位戦)
南家 麻雀さかえ 古川 綾乃プロ(連盟)
西家 マーチャオ 高橋 樹里プロ(最高位戦)
北家 ニュージェネ みあプロ(協会)
乱打戦となった2回戦。
マーチャオ高橋プロが東場親番で跳満、満貫とツモあがり抜け出すも東ラスでニュージェネみあプロも
満貫ツモ、高橋プロ直撃7700とマクりきる。
南場で全員がアガリに向かう乱打戦を制したのは、七対子の3000/6000をツモあがった高橋プロであった。
ニュージェネ みあプロも2着に入り、トータルポイントはニュージェネがトップで最終半荘をむかえた。
最終戦
東家 麻雀さかえ 満井 あゆみプロ(最高位戦)▲27.8
南家 マーチャオ 高橋 樹里プロ(最高位戦) +32.0
西家 ニュージェネ 丸山 泰子プロ(最高位戦) +56.0
北家 麻雀CABO 富本 智子プロ(協会) ▲60.2
首位のニュージェネとマーチャオの差は24.0p
この2チームの着順勝負、さかえはトップ+並び、CABOは大きなトップと並びが必要となります。
高橋プロは東場の親で加点するも、富本プロの3000/6000を親被る。
最初の勝負局は東3局。
親の丸山プロが 六七⑥⑥678東東東白白白 ドラ④で先制リーチ。
北家高橋プロも 四伍六八八③④⑤56 ポン⑧ で追いつく。
六をツモった高橋がめずらしく長考し、六を勝負!!
すぐに丸山プロがラス牌4を掴み、まずは高橋プロが突き放した。
続く富本プロの親番で丸山プロ
二二八九④④④⑦⑧⑨789 ドラ四 1対1のめくりあいを富本プロから出アガリ差をつめる。
高橋プロの親番は丸山プロが満井プロに2600を放銃。
この放銃で丸山プロがラスに落ち、トータルポイントでマーチャオが首位になる。
ラス前の丸山プロの親番。
この親で加点をさせたくない高橋プロ。
七八九九九⑦⑧⑨45789 ドラ西 この手を富本プロから打ち取った。
オーラスを迎えて各条件は
富本プロ 親番なのでマクるまでアガリ続ける。
満井プロ 4000/8000ツモ 富本プロ丸山プロ直撃24000
高橋プロ この局を流す。
丸山プロ 1200/2300ツモ高橋プロ直撃3200他から6400
丸山プロの条件も軽く、最後まで優勝がわからない。
富本プロが高橋プロから1500を直撃し、丸山プロの条件が軽くなる。
ツモで800/1600高橋プロ直撃2300他から4500の出アガリで優勝。
この局面で高橋プロがアグレッシブに動く。
白の後付け。⑦を⑧⑨の形で2巡目に仕掛ける。
白は満井プロ、富本プロが7巡目に掴む。しかしこの白が出てこない。
丸山プロは非常に難しい手が入る。
12巡目で 四伍伍伍六七七八④⑤5678 ドラ8
解説も触れていたが、巡目的にもう間違える事ができない。
長考の末打七。
15巡目にドラを引き込んで 伍伍伍六七八④⑤56788のテンパイとなりダマ。
緊迫した終盤。結果は流局となりマーチャオチームの優勝が決まった。
控室に戻った高橋プロは
「ラス前くらいから頭真っ白・・・この半荘とか覚えてない」
オーラステンパイ宣言の時に白が両端にあったのは少し面白かったです。
最後のインタビュー。
涼宮プロは優等生コメントでしたが、実は感無量。
思えば西日本リーグが始まった第6期から連続で出場して初めての頂点です。
2年前この舞台で3連続放銃をした高橋プロ。
マーチャオチームは東日本で優勝経験がありましたが西日本では初優勝。
来期は連覇を目指します。
長かった夕刊フジ杯も全日程が終了しました。
多くの参加店舗の皆さん、運営にご協力いただいた皆さんにお礼申し上げます。
ありがとうございました。
そして涼宮プロ 高橋プロおめでとうございます。