馬場 裕一の麻雀コラム
2011年04月20日(水)
| 馬場 裕一
綾辻行人さんの一打
●東3局●南家●4巡目
ツモ ドラ
漫画家の片山まさゆきさんと一緒に立ち上げた麻雀サークル「GPC(グッドプレイヤーズクラブ)」。
多くの麻雀ファンの賛同を得て、今年度から一般リーグは一気に3つに増えました。
東京リーグ、千葉リーグ、関西リーグの3リーグです。
どのリーグ戦も4月~12月までの全9節。
そのうち3節出場すれば規定打荘数をクリアーすることができます。
老若男女、世代も性別も超えて、皆が「最強」より「最良」のプレイヤーを目指す健全ノーレート麻雀サークルGPC。
初心者の方も大勢いらっしゃいます。
どうぞお気軽にご参加ください♪
申し込みはコチラから↓
http://www.jan39.com/gpc/gpc.php (PC)
http://www.jan39.com/gpc/m/(携帯)
さて、GPCのリーグ戦には「一般リーグ」とは別に「著名人リーグ」というものがあります。
僕や片山さんの考えに共鳴してくださった各界の雀豪たちによるリーグ戦です。
前回(2010年度)の優勝者はアメリカ人で翻訳家のライアン・モリスさんでした。
そして準優勝が作家の綾辻行人さん。
あの「館シリーズ」で有名なミステリー作家の綾辻さんです。
京都在住の綾辻さんは毎回の参加は難しく、規定打荘数をぎりぎりでクリアー。
そんなハンディを抱えていたにもかかわらず準優勝するのですから、いかに雀力が高いかおわかりになるでしょう。
それもそのはず、実は綾辻さん、第30期の麻雀名人位なのであります。
過去、麻雀名人位を獲得したプロといえば、古川凱章、井出洋介、金子正輝、安藤満といった名だたる人ばかり。
綾辻さんはそのメジャータイトル戦で悲願の優勝を果たしたのです。
綾辻さんの打ち筋をひと言で評せば「重厚」、これに尽きると思います。
たとえば西家から9巡目にこんな捨て牌でリーチがかかりました。
ドラ
直後の綾辻さん(東家)のツモが 九筒 。
ツモ
これだけの好形のイーシャンテン。
しかも親番です。
多くの人が 九筒 を勝負するのではないでしょうか。
しかし綾辻さんはあっさり現物の 五万 に手をかけました。
ベタオリ?
いやいや、そんなことはありません。
綾辻さんは最終的にこのテンパイに持ち込みます。
ドラ
チートイツドラドラの 二筒 タンキ。
ちなみに西家は 九筒 が入り目の 六万 九万 待ちでした。
入り目の牌とアガリ牌を2枚ずつブロックして、タンピン手をチートイツにしてしまう――これが綾辻麻雀の凄味なのです。
せっかくなので、もう一例ご紹介しましょう。
ツモ ドラ
東3局の南家です。
4巡目に役牌の 発 がトイツになりました。
北 発 共にション牌。
さて、あなたならここから何を切りますか?
綾辻さんはここから打 六万 。
なんとドラを切り出したのです。
そして2巡後のツモが 北 。
一筒 を切ればペン 七万 待ちのチャンタのテンパイになりますが、綾辻さんは 八万 に手をかけます。
結果は8巡目に 発 がアンコになってメンホン高目チャンタのテンパイ。
西家から安目 四筒 が出て「ロン!」
ロン
この手役作りの巧みさ、構想力の豊かさも綾辻麻雀の特徴なのです。
今年度のGPC著名人リーグ、綾辻さんと打ち合うのが本当に楽しみなのであります♪
ツモ ドラ
漫画家の片山まさゆきさんと一緒に立ち上げた麻雀サークル「GPC(グッドプレイヤーズクラブ)」。
多くの麻雀ファンの賛同を得て、今年度から一般リーグは一気に3つに増えました。
東京リーグ、千葉リーグ、関西リーグの3リーグです。
どのリーグ戦も4月~12月までの全9節。
そのうち3節出場すれば規定打荘数をクリアーすることができます。
老若男女、世代も性別も超えて、皆が「最強」より「最良」のプレイヤーを目指す健全ノーレート麻雀サークルGPC。
初心者の方も大勢いらっしゃいます。
どうぞお気軽にご参加ください♪
申し込みはコチラから↓
http://www.jan39.com/gpc/gpc.php (PC)
http://www.jan39.com/gpc/m/(携帯)
さて、GPCのリーグ戦には「一般リーグ」とは別に「著名人リーグ」というものがあります。
僕や片山さんの考えに共鳴してくださった各界の雀豪たちによるリーグ戦です。
前回(2010年度)の優勝者はアメリカ人で翻訳家のライアン・モリスさんでした。
そして準優勝が作家の綾辻行人さん。
あの「館シリーズ」で有名なミステリー作家の綾辻さんです。
京都在住の綾辻さんは毎回の参加は難しく、規定打荘数をぎりぎりでクリアー。
そんなハンディを抱えていたにもかかわらず準優勝するのですから、いかに雀力が高いかおわかりになるでしょう。
それもそのはず、実は綾辻さん、第30期の麻雀名人位なのであります。
過去、麻雀名人位を獲得したプロといえば、古川凱章、井出洋介、金子正輝、安藤満といった名だたる人ばかり。
綾辻さんはそのメジャータイトル戦で悲願の優勝を果たしたのです。
綾辻さんの打ち筋をひと言で評せば「重厚」、これに尽きると思います。
たとえば西家から9巡目にこんな捨て牌でリーチがかかりました。
ドラ
直後の綾辻さん(東家)のツモが 九筒 。
ツモ
これだけの好形のイーシャンテン。
しかも親番です。
多くの人が 九筒 を勝負するのではないでしょうか。
しかし綾辻さんはあっさり現物の 五万 に手をかけました。
ベタオリ?
いやいや、そんなことはありません。
綾辻さんは最終的にこのテンパイに持ち込みます。
ドラ
チートイツドラドラの 二筒 タンキ。
ちなみに西家は 九筒 が入り目の 六万 九万 待ちでした。
入り目の牌とアガリ牌を2枚ずつブロックして、タンピン手をチートイツにしてしまう――これが綾辻麻雀の凄味なのです。
せっかくなので、もう一例ご紹介しましょう。
ツモ ドラ
東3局の南家です。
4巡目に役牌の 発 がトイツになりました。
北 発 共にション牌。
さて、あなたならここから何を切りますか?
綾辻さんはここから打 六万 。
なんとドラを切り出したのです。
そして2巡後のツモが 北 。
一筒 を切ればペン 七万 待ちのチャンタのテンパイになりますが、綾辻さんは 八万 に手をかけます。
結果は8巡目に 発 がアンコになってメンホン高目チャンタのテンパイ。
西家から安目 四筒 が出て「ロン!」
ロン
この手役作りの巧みさ、構想力の豊かさも綾辻麻雀の特徴なのです。
今年度のGPC著名人リーグ、綾辻さんと打ち合うのが本当に楽しみなのであります♪