馬場 裕一の麻雀コラム
2011年05月30日(月)
| 馬場 裕一
松嶋桃プロの一打
●東1局●北家●10巡目
ツモ ドラ
最近、麻雀界に「高学歴」を誇る女子プロが増えてきました。
たとえば昨年第9回野口恭一郎賞を受賞し、新人プロながら女流モンド杯の出場を決めた浅見真紀プロ(最高位戦)は千葉大学の大学院卒。
同じく新人プロで人気急上昇中の白河雪菜プロ(プロ連盟)は早稲田大学の法学部出身。
その他にも日本女子大や立教大といった有名私立大学出身の新人女子プロが何人もいるそうです。
そういった高学歴女子プロの中で、ひと際注目を集めているのが、プロ協会の松嶋桃プロ。
彼女はなんと京都大学法学部卒の才媛なのであります。
新人プロということで面識はなかったのですが「京大卒の女性がプロ協会に入会した」という噂を耳にしていました。
そして昨年、松嶋プロはプロ協会の推薦を受け、ClubNPMの一員として第5期夕刊フジ杯に出場してきたのです。
新人プロながら松嶋プロは大活躍。
予選の成績が18勝3敗、+124ポイントの好成績を収め、2位通過で準決勝に進出。
またClubNPMは彼女の活躍があって見事リーグ戦で優勝。団体戦決勝へ駒を進めたのでした。
夕刊フジ杯での麻雀を見る限り、松嶋プロの打ち筋は「丁寧」の一語に尽きると思います。
たとえば、次の手牌。
ツモ ドラ
東1局の西家です。
5巡目に 八竹 を引いてきました。
この牌姿なら手なりで 七竹 を切っちゃう人が少なくない。
しかし松嶋プロは打 八万 。
ソーズの延びを見込んでペンチャンを外していくのです。
次巡 五竹 を引いて打 九万 。
次に 二筒 を引いて手牌はこうなります。
ツモ ドラ
ここで松嶋プロは打 一竹 。
ソーズを 四竹 六竹 九竹 の受け入れにし、場合によってはドラを切る形に構えたのです。
すると次巡のツモがドラの 三竹 。
ツモ ドラ
松嶋プロはノータイムで打 二万 。
雀頭を振り替えます。
次にまたドラ 三竹 を引いて打 二万 。
そして10巡目に 四筒 を引いてテンパイ。
ツモ ドラ
松嶋プロは 七竹 を横に曲げて3面待ちで即リーチ。
7巡目に 一竹 を捨てた効果があったか、東家から 四竹 が出てきてロン。
満貫のアガリをものにしたのでした。
一打一打、丁寧の打ち筋であることがわかってもらえましたか?
せっかくですので、もう1局、松嶋プロならではの打ち筋を紹介いたしましょう。
ツモ ドラ
東1局の北家です。
ご覧のように789の三色が狙えるリャンシャンテン。
そこへ10巡目に 一万 がトイツになりました。
中 は場に1枚切れ。
あなたなら何を切りますか?
おそらく、ジュンチャン三色のイーシャンテンになったので 三万 に手をかけてしまう人が多いのではないでしょうか。
しかし松嶋プロは 中 を切り出しました。
なぜか。
それはドラが 四万 だったからです。
ドラ引きに備えて松嶋プロは 三万 を残したのです。
すると次巡のツモが 二万 。
ツモ ドラ
一万 を切ればジュンチャン含みの手広いイーシャンテンに構えられますが、松島プロはノータイムで打 三竹 。
そしてすぐドラ 四万 を引いて 二竹 切り即リーチ。
西家から 七筒 が出てロン。見事な満貫のアガリ。
ロン ドラ
何か「品格」さえ感じる松嶋プロの打ち筋。
今後の成長を見守りたい女子プロのお1人であることは間違いないですね。
ツモ ドラ
最近、麻雀界に「高学歴」を誇る女子プロが増えてきました。
たとえば昨年第9回野口恭一郎賞を受賞し、新人プロながら女流モンド杯の出場を決めた浅見真紀プロ(最高位戦)は千葉大学の大学院卒。
同じく新人プロで人気急上昇中の白河雪菜プロ(プロ連盟)は早稲田大学の法学部出身。
その他にも日本女子大や立教大といった有名私立大学出身の新人女子プロが何人もいるそうです。
そういった高学歴女子プロの中で、ひと際注目を集めているのが、プロ協会の松嶋桃プロ。
彼女はなんと京都大学法学部卒の才媛なのであります。
新人プロということで面識はなかったのですが「京大卒の女性がプロ協会に入会した」という噂を耳にしていました。
そして昨年、松嶋プロはプロ協会の推薦を受け、ClubNPMの一員として第5期夕刊フジ杯に出場してきたのです。
新人プロながら松嶋プロは大活躍。
予選の成績が18勝3敗、+124ポイントの好成績を収め、2位通過で準決勝に進出。
またClubNPMは彼女の活躍があって見事リーグ戦で優勝。団体戦決勝へ駒を進めたのでした。
夕刊フジ杯での麻雀を見る限り、松嶋プロの打ち筋は「丁寧」の一語に尽きると思います。
たとえば、次の手牌。
ツモ ドラ
東1局の西家です。
5巡目に 八竹 を引いてきました。
この牌姿なら手なりで 七竹 を切っちゃう人が少なくない。
しかし松嶋プロは打 八万 。
ソーズの延びを見込んでペンチャンを外していくのです。
次巡 五竹 を引いて打 九万 。
次に 二筒 を引いて手牌はこうなります。
ツモ ドラ
ここで松嶋プロは打 一竹 。
ソーズを 四竹 六竹 九竹 の受け入れにし、場合によってはドラを切る形に構えたのです。
すると次巡のツモがドラの 三竹 。
ツモ ドラ
松嶋プロはノータイムで打 二万 。
雀頭を振り替えます。
次にまたドラ 三竹 を引いて打 二万 。
そして10巡目に 四筒 を引いてテンパイ。
ツモ ドラ
松嶋プロは 七竹 を横に曲げて3面待ちで即リーチ。
7巡目に 一竹 を捨てた効果があったか、東家から 四竹 が出てきてロン。
満貫のアガリをものにしたのでした。
一打一打、丁寧の打ち筋であることがわかってもらえましたか?
せっかくですので、もう1局、松嶋プロならではの打ち筋を紹介いたしましょう。
ツモ ドラ
東1局の北家です。
ご覧のように789の三色が狙えるリャンシャンテン。
そこへ10巡目に 一万 がトイツになりました。
中 は場に1枚切れ。
あなたなら何を切りますか?
おそらく、ジュンチャン三色のイーシャンテンになったので 三万 に手をかけてしまう人が多いのではないでしょうか。
しかし松嶋プロは 中 を切り出しました。
なぜか。
それはドラが 四万 だったからです。
ドラ引きに備えて松嶋プロは 三万 を残したのです。
すると次巡のツモが 二万 。
ツモ ドラ
一万 を切ればジュンチャン含みの手広いイーシャンテンに構えられますが、松島プロはノータイムで打 三竹 。
そしてすぐドラ 四万 を引いて 二竹 切り即リーチ。
西家から 七筒 が出てロン。見事な満貫のアガリ。
ロン ドラ
何か「品格」さえ感じる松嶋プロの打ち筋。
今後の成長を見守りたい女子プロのお1人であることは間違いないですね。