馬場 裕一の麻雀コラム
2011年06月09日(木)
| 馬場 裕一
白川道さんの一打
●南4局●西家●5巡目
ツモ ドラ
近代麻雀が主催している麻雀最強戦が開幕いたしました!
今年度はかなりゴージャス(≧▼≦)
優勝賞金が200万円のうえに、対局がニコニコ生放送で独占中継されるのです。
そのニコ生中継の第1弾が「女子プロ代表決定戦」でした。
視聴者数は9万人。
初めこれを聞いたときは「いやあ、すごい数だなあ~」と思わず感心しちゃいました。
しかし、その「感心」は甘かったのです(;^_^A
翌月行なわれた第2弾「著名人代表決定戦」。
視聴者の数が、な、なんと28万人!w(°0°)w
28万人ですよ、28万人!
まあ、冷静に考えてみれば、それだけの観戦者を集めるぐらい、密度の濃い、素晴らしい闘いだったのであります。
ヒーローは劇的な逆転四暗刻を決めた綾辻さんですが、影の立役者は何と言っても白川道さんでしょう。
文壇を代表する2人の雀豪が、麻雀の怖さと不条理さ、そして面白さを存分に見せつけてくれたのでした。
せっかくですので「著名人代表決定戦」での、白川さんの打ち筋をひとつ紹介いたします。
ドラ
東3局の西家です。
ご覧のように役無しですがリャンメン待ちのテンパイ。
白川さんはヤミテンに構えました。
点棒が無い状況なので、345か456の三色の変化を考えたのかもしれません。
そこへ7巡目に 八万 を引いてきます。
ツモ ドラ
白川さんはノータイムで打 中 。
テンパイを崩して 八万 を残したのです。
おそらく白川さんは、ドラ 七万 を引き込み、 二筒 五筒 どちらかを雀頭にした↓
ドラ
こんな最終形を構想したのではないでしょうか。
実際は次巡のツモが 五筒 で 一筒 を切り、構想に一歩近づきます。
あとはドラの 七万 引きだけでしたが、11巡目に引いてきた牌が 八万 でした。
ドラ
タンヤオのみのシャンポン待ちのテンパイ。
白川さんはさらなる手変わり(ドラ 七万 引きかタンピンイーペーコーとなる 四筒 引き)を待ってヤミテンに構えます。
2巡後に綾辻さんから 八万 が出てくるのですが、当然といった感じでアガらずにスルー。
その直後のツモが 六筒 。
ツモ ドラ
白川さんは8巡目に 一筒 を捨てています。
だから誰もが 二筒 を切ってタンピン確定のリーチにむかうだろうと思っていました。
ところが白川さんは 五筒 を横に曲げてリーチに踏みきったのです。
結果はあっさり 一筒 をツモ。
裏ドラが 八万 で満貫のアガリに仕上げたのでした。
非常に奥の深い打ち筋だとは思いませんか?
もう一例、ご紹介しましょう。
ツモ ドラ
これは麻雀専門誌の誌上対局での手牌です。
南4局、つまりオーラスの西家。
白川さんはラス目です。
5巡目に役牌の 発 がトイツになりました。
ラス目とはいえ、多くの人が 五筒 に手をかけると思います。
しかし白川さんは少考した後 六万 を切り出しました。
すると次巡のツモが 五竹 。
ツモ ドラ
白川さんは、ここからアッと驚く打 七万 。
赤牌入りルールということもあり、チートイツ狙いにむかったのです。
その狙い通り、赤 五竹 ドラの 一竹 と引き込んでチートイツドラ3 八万 タンキのテンパイ。
白川さんは迷わず即リーチ。
この捨て牌で 八万 タンキですよ~。
北家からあっさり 八万 が出てロン。
裏ドラは乗りませんでしたがハネ満のアガリ。
白川さんはラスを抜け出したのです。
点棒が無ければ無いほど手作りに妙味を増す白川流麻雀。
まあ、結論からいえば、ガチンコでは闘いたくない相手、ということになりますね(^^ゞ
ツモ ドラ
近代麻雀が主催している麻雀最強戦が開幕いたしました!
今年度はかなりゴージャス(≧▼≦)
優勝賞金が200万円のうえに、対局がニコニコ生放送で独占中継されるのです。
そのニコ生中継の第1弾が「女子プロ代表決定戦」でした。
視聴者数は9万人。
初めこれを聞いたときは「いやあ、すごい数だなあ~」と思わず感心しちゃいました。
しかし、その「感心」は甘かったのです(;^_^A
翌月行なわれた第2弾「著名人代表決定戦」。
視聴者の数が、な、なんと28万人!w(°0°)w
28万人ですよ、28万人!
まあ、冷静に考えてみれば、それだけの観戦者を集めるぐらい、密度の濃い、素晴らしい闘いだったのであります。
ヒーローは劇的な逆転四暗刻を決めた綾辻さんですが、影の立役者は何と言っても白川道さんでしょう。
文壇を代表する2人の雀豪が、麻雀の怖さと不条理さ、そして面白さを存分に見せつけてくれたのでした。
せっかくですので「著名人代表決定戦」での、白川さんの打ち筋をひとつ紹介いたします。
ドラ
東3局の西家です。
ご覧のように役無しですがリャンメン待ちのテンパイ。
白川さんはヤミテンに構えました。
点棒が無い状況なので、345か456の三色の変化を考えたのかもしれません。
そこへ7巡目に 八万 を引いてきます。
ツモ ドラ
白川さんはノータイムで打 中 。
テンパイを崩して 八万 を残したのです。
おそらく白川さんは、ドラ 七万 を引き込み、 二筒 五筒 どちらかを雀頭にした↓
ドラ
こんな最終形を構想したのではないでしょうか。
実際は次巡のツモが 五筒 で 一筒 を切り、構想に一歩近づきます。
あとはドラの 七万 引きだけでしたが、11巡目に引いてきた牌が 八万 でした。
ドラ
タンヤオのみのシャンポン待ちのテンパイ。
白川さんはさらなる手変わり(ドラ 七万 引きかタンピンイーペーコーとなる 四筒 引き)を待ってヤミテンに構えます。
2巡後に綾辻さんから 八万 が出てくるのですが、当然といった感じでアガらずにスルー。
その直後のツモが 六筒 。
ツモ ドラ
白川さんは8巡目に 一筒 を捨てています。
だから誰もが 二筒 を切ってタンピン確定のリーチにむかうだろうと思っていました。
ところが白川さんは 五筒 を横に曲げてリーチに踏みきったのです。
結果はあっさり 一筒 をツモ。
裏ドラが 八万 で満貫のアガリに仕上げたのでした。
非常に奥の深い打ち筋だとは思いませんか?
もう一例、ご紹介しましょう。
ツモ ドラ
これは麻雀専門誌の誌上対局での手牌です。
南4局、つまりオーラスの西家。
白川さんはラス目です。
5巡目に役牌の 発 がトイツになりました。
ラス目とはいえ、多くの人が 五筒 に手をかけると思います。
しかし白川さんは少考した後 六万 を切り出しました。
すると次巡のツモが 五竹 。
ツモ ドラ
白川さんは、ここからアッと驚く打 七万 。
赤牌入りルールということもあり、チートイツ狙いにむかったのです。
その狙い通り、赤 五竹 ドラの 一竹 と引き込んでチートイツドラ3 八万 タンキのテンパイ。
白川さんは迷わず即リーチ。
この捨て牌で 八万 タンキですよ~。
北家からあっさり 八万 が出てロン。
裏ドラは乗りませんでしたがハネ満のアガリ。
白川さんはラスを抜け出したのです。
点棒が無ければ無いほど手作りに妙味を増す白川流麻雀。
まあ、結論からいえば、ガチンコでは闘いたくない相手、ということになりますね(^^ゞ