望月 雅継の麻雀コラム
2011年08月18日(木)
| 望月 雅継
A1リーグ第5節
ど~も。こんにちは。望月です。
涼しい日が続いたと思ったら、ここへきての突然の猛暑。
暑さに弱い私にはかなり厳しい日々が続いていますね~。それでも、いい機会だとなるべく昼間に日光を浴びるように心がけています。私達麻雀プロのようなインドアでの仕事が多い者にとっては、健康の為にも自然を感じる時間を取ることもまた、必要な事なんですね~。
さて今回は、A1リーグ第5節の模様をお伝えしたいのですが…
今回の対局を一言で表すとすると「消化不良」。
自分にとっては一番避けなければいけない展開に、対局を終えてもまだモヤモヤとした思いが胸の中を駆け巡っています。
結果は3333で▲33.4P
アガリが三度、1300が二回と700、1300が一回。
放銃が三度、1000が二回と3900が一回。
常に劣勢で受けているだけ。ゲームに参加すらできない状況にとても悔しく思っています。
麻雀プロが決して口にしてはいけない表現方法の一つに、『ツイてない』という言葉があります。今回の対局、『ツイてない』と形容することができれば、恐らくそれが皆さんに一番伝わりやすい表現なんだと思います。しかし、その『ツイてない』時にどうするかということが私達麻雀プロの務めであり、永遠の課題であるわけですから、そういった言い訳は決してできません。その状況で結果を残せないことが現状の己の力なんだと痛感しています。
それではなぜそのような結果になってしまったか、ということを検証しなければなりませんよね。
今回の対局に臨むに当たって、“自分なりに”準備をしたつもりではありました。
精神状態も良好でしたし、麻雀自体の調子はいまいちだったものの、直前には濃い内容の稽古を積むことができましたから。
しかしながら結果には表れなかった。
ということは、やはり何かに原因があるんですよ。
技術的な部分や、思考的な部分にも問題があるのでしょうが、まず第一に自分が考えたいことは『心技体』の『体』の部分ですね。
ここ数年、年齢的なこともあるのか、自分の体に異変が少しずつ表れてきました。それは、日頃の不摂生からの体調不良もあるのでしょうね。しかし今私が問題として取り上げたい『体』とは、麻雀を打つ『体』になっていないということなんですよ。
最近はかなり多忙なことに加えて、自身が麻雀に正面から向き合える時間が取れていないのです。毎日の麻雀を振り返り、そして明日への活力にする時間を設けないことには、更なる成長はないのでしょうね。そのために何が必要かというと、やはり私は『体』を作ることから始めなければいけないのだと思っています。
麻雀プロが、自身を高めるために行なう精進にはいろいろなモノがあります。
多くの対局の回数を重ね、麻雀を体に覚え込ませるタイプ。
牌譜再生機能を使い、自身の打ち筋をチェックするタイプ。対戦相手の研究をするタイプ。
そんな中、私は体を鍛えることによって心の安定を図り、そしてそれを対局の為の準備としてここまで積み重ねてきたのです。
準備が足りなかったと感じた局が今節にもありました。
2回戦の東場、手バラの配牌が思いのほか伸びを見せ、早々の国士無双の3シャンテンに。
しかし中盤に手が止まり、ツモ切りを続けると他家がヤオチュウ牌を河に並べます。
私の目から見て3枚切れが2種類と絶望的な所から対面が仕掛けます。この仕掛けによりその2種が立て続けに私の手中に。イーシャンテンとなったところで上家で親の沢崎プロからリーチが入ります。
二巡後ツモ北で一待ちの国士無双のテンパイ。
私はダマを選択。通常時ならもちろんそれがセオリーなのでしょうが…
対面の右田プロは、私の気配を察し即座に受けに回ります。しかし、下家の柴田プロはまだまだ戦う様相。それを見て私はダマを決断したのです。テンパイ後にも柴田プロからヤオチュウ牌が2枚放たれます。その後、柴田プロ→沢崎プロへの7700放銃で決着。
沢崎プロの待ちは123の三色のペン三。
柴田プロの手中は一二三三三四五からの打三だと対局後に聞きました。
結果で判断するつもりは全くありません。
ここで私が反省したいところは、リーチしている沢崎プロと柴田プロから当たり牌の一がこぼれることを期待した私の心に喝を入れたいのです。
終わってみれば、この瞬間が一番の勝負どころ。
その瞬間に自分自身にもっと戦う姿勢が、戦う気持ちが見られないことに、今の自分の現状では戦う『体』と『心』が出来上がっていないことに、不甲斐なさを感じるのです。
結果はどうあれ、テンパイした瞬間にリーチを打つという選択肢はなかったのか?
先制リーチの沢崎プロに、全力でぶつかっていくという姿勢を見せることはできなかったのか?
私がリーチを敢行したことによって、結果に変化が表れるといった意味ではありません。
対局者に、自分の存在をアピールするべく戦う姿勢を出せなかったことが残念でならないのです。
麻雀プロは結果が全て。
どのような結果が訪れても、それを全て受け止めることができるような『心』と『体』を作り上げることができるように、来月の対局に向けて更なる精進を重ねたいと思います。
暑い日はまだまだ続きますが、皆さんも元気に頑張ってくださいね~!
それじゃまた。望月でした~。
涼しい日が続いたと思ったら、ここへきての突然の猛暑。
暑さに弱い私にはかなり厳しい日々が続いていますね~。それでも、いい機会だとなるべく昼間に日光を浴びるように心がけています。私達麻雀プロのようなインドアでの仕事が多い者にとっては、健康の為にも自然を感じる時間を取ることもまた、必要な事なんですね~。
さて今回は、A1リーグ第5節の模様をお伝えしたいのですが…
今回の対局を一言で表すとすると「消化不良」。
自分にとっては一番避けなければいけない展開に、対局を終えてもまだモヤモヤとした思いが胸の中を駆け巡っています。
結果は3333で▲33.4P
アガリが三度、1300が二回と700、1300が一回。
放銃が三度、1000が二回と3900が一回。
常に劣勢で受けているだけ。ゲームに参加すらできない状況にとても悔しく思っています。
麻雀プロが決して口にしてはいけない表現方法の一つに、『ツイてない』という言葉があります。今回の対局、『ツイてない』と形容することができれば、恐らくそれが皆さんに一番伝わりやすい表現なんだと思います。しかし、その『ツイてない』時にどうするかということが私達麻雀プロの務めであり、永遠の課題であるわけですから、そういった言い訳は決してできません。その状況で結果を残せないことが現状の己の力なんだと痛感しています。
それではなぜそのような結果になってしまったか、ということを検証しなければなりませんよね。
今回の対局に臨むに当たって、“自分なりに”準備をしたつもりではありました。
精神状態も良好でしたし、麻雀自体の調子はいまいちだったものの、直前には濃い内容の稽古を積むことができましたから。
しかしながら結果には表れなかった。
ということは、やはり何かに原因があるんですよ。
技術的な部分や、思考的な部分にも問題があるのでしょうが、まず第一に自分が考えたいことは『心技体』の『体』の部分ですね。
ここ数年、年齢的なこともあるのか、自分の体に異変が少しずつ表れてきました。それは、日頃の不摂生からの体調不良もあるのでしょうね。しかし今私が問題として取り上げたい『体』とは、麻雀を打つ『体』になっていないということなんですよ。
最近はかなり多忙なことに加えて、自身が麻雀に正面から向き合える時間が取れていないのです。毎日の麻雀を振り返り、そして明日への活力にする時間を設けないことには、更なる成長はないのでしょうね。そのために何が必要かというと、やはり私は『体』を作ることから始めなければいけないのだと思っています。
麻雀プロが、自身を高めるために行なう精進にはいろいろなモノがあります。
多くの対局の回数を重ね、麻雀を体に覚え込ませるタイプ。
牌譜再生機能を使い、自身の打ち筋をチェックするタイプ。対戦相手の研究をするタイプ。
そんな中、私は体を鍛えることによって心の安定を図り、そしてそれを対局の為の準備としてここまで積み重ねてきたのです。
準備が足りなかったと感じた局が今節にもありました。
2回戦の東場、手バラの配牌が思いのほか伸びを見せ、早々の国士無双の3シャンテンに。
しかし中盤に手が止まり、ツモ切りを続けると他家がヤオチュウ牌を河に並べます。
私の目から見て3枚切れが2種類と絶望的な所から対面が仕掛けます。この仕掛けによりその2種が立て続けに私の手中に。イーシャンテンとなったところで上家で親の沢崎プロからリーチが入ります。
二巡後ツモ北で一待ちの国士無双のテンパイ。
私はダマを選択。通常時ならもちろんそれがセオリーなのでしょうが…
対面の右田プロは、私の気配を察し即座に受けに回ります。しかし、下家の柴田プロはまだまだ戦う様相。それを見て私はダマを決断したのです。テンパイ後にも柴田プロからヤオチュウ牌が2枚放たれます。その後、柴田プロ→沢崎プロへの7700放銃で決着。
沢崎プロの待ちは123の三色のペン三。
柴田プロの手中は一二三三三四五からの打三だと対局後に聞きました。
結果で判断するつもりは全くありません。
ここで私が反省したいところは、リーチしている沢崎プロと柴田プロから当たり牌の一がこぼれることを期待した私の心に喝を入れたいのです。
終わってみれば、この瞬間が一番の勝負どころ。
その瞬間に自分自身にもっと戦う姿勢が、戦う気持ちが見られないことに、今の自分の現状では戦う『体』と『心』が出来上がっていないことに、不甲斐なさを感じるのです。
結果はどうあれ、テンパイした瞬間にリーチを打つという選択肢はなかったのか?
先制リーチの沢崎プロに、全力でぶつかっていくという姿勢を見せることはできなかったのか?
私がリーチを敢行したことによって、結果に変化が表れるといった意味ではありません。
対局者に、自分の存在をアピールするべく戦う姿勢を出せなかったことが残念でならないのです。
麻雀プロは結果が全て。
どのような結果が訪れても、それを全て受け止めることができるような『心』と『体』を作り上げることができるように、来月の対局に向けて更なる精進を重ねたいと思います。
暑い日はまだまだ続きますが、皆さんも元気に頑張ってくださいね~!
それじゃまた。望月でした~。