麻雀業界ニュース
2016年02月29日(月)
| メディア
2016年02月29日(月)
麻雀新選組メンバー・
麻雀の心理を探求しつづけた男
古川凱章氏急逝
麻雀プロ創世記に誕生し、麻雀界を牽引した「麻雀新選組」のメンバーで、101競技連盟お創世者でもある古川凱章氏が今年1月、77歳で永眠した。
古川凱章氏は、阿佐田哲也氏が立ち上げた麻雀専門集団「麻雀新選組」に小島武夫プロと共に加わり、麻雀新選組の看板選手として活躍。
大胆で華麗な麻雀を打つ小島に対して、大勢を重視し、繊細で精密な麻雀を打つ古川という二人の対照的な姿は、多くのファンを引き付け、麻雀ブームを作る大きなきっかけとなった。
また古川氏は、競技麻雀の土壌づくりにも力を入れ、1974年に「年間順位戦」を主宰。
多くの競技選手が育っていく中、82年にはこれを発展させ「順位戦101」とし、87年に「101競技連盟」となっていく。
古川氏は、競技会を主宰とする中で、“競技としてのマージャン”を突き詰めて101方式を考案。
評価対象として、明確に一半荘を順位の単位とし、順位のみで競い合う評価方法を取り入れ、また偶然性のある役も廃止し、できる限り己の技術が結果に出るようなルールにこだわった。
一方、麻雀戦術や競技選手の活動の発信にも尽力し、85~87年には「近代麻雀」編集長に就任、多くの戦術論を掲載している。
競技選手としては、1972年に第3期名人、1979年に第3期王座、1980年に第11期名人に輝き、101競技麻雀連盟発足後は、指導者として多くの有名プロを育てた。
麻雀とはなんぞや、勝負とはなんぞや、心理をいつも探求しつつもあまり多くを語らず背中でものをいう氏の姿は、あらゆる麻雀プロの父親像だったかもしれない。
(麻雀界第60号 4P~5Pより)
「麻雀界」公式サイト麻雀World
http://www.mahjong-club.net/
2016年02月29日(月)