いただきセブンのインタビュー/実践レポート
zeRoの麻雀ひとり旅
第七回:大阪府大阪市 いただきセブン
本日のレポートは阪急三国駅にある「いただき7」さんというサンマ専門店。
駅を降りてすぐ、ということでそれらしき建物を探していた。
するとあった!
ピンクの看板に、ハーフ専門……しろうと……。
ここ麻雀屋だよな?(笑)モヤモヤしてくる思いを振り切るように店内に入る。
私はかつて、パチンコとスロットで生活していた。
パチンコもスロットも、出す意思のあるホール探しが全てである。
パチンコは釘をみればおおよその店のやる気を把握する事ができるが、スロットの設定は目に見えないので、ぱっと見わからない。
しかし一日に何十店舗と移動し、名古屋中のホールを回るうちに、ふいに「喰えるホール」というのがわかってくるのだ。
こればっかりは感覚的なモノであり説明しようがないが、それでも無理やり言葉にするとしたら、匂い……
そう、優良ホールは「喰える匂い」がするのだ。
「いらっしゃいませー!」
なぜそんな昔の話をしたかというと「いただき7」に入った瞬間に、
(あ、ここはいい店だ)
と肌が感じたからである。
わいわいと楽しそうに麻雀を打つお客さん、店員さんのハキハキとした声。
卓も牌も躍動していた。
何より雰囲気を柔らかくしているのは、女の子の存在だ。
不思議なもので、雀荘というのは女の子がひとりいるだけでガラリと雰囲気が変わる。
お茶を持ってくるのでも、私のようなおっさんが持ってくるのとかわいい女の子が持ってくるのでは気分が違うだろう。同じお茶なのに本当に不思議である。
また、女の子の前でケンカするのはみっともないな、という心理が働くのだろうか。お客さん同士でのトラブルも最小限になるイメージがある。
特にこの日「いただき7」さんにいた女の子は、失礼ながらモデルのような美人というわけではなかったが、雰囲気がかわいらしい子で、ハキハキと声を出したり待ち席の人に声を掛けたりして楽しい空間を演出していた。
まさに看板娘といったところだろう。
テンションがあがってきたところで初めての旨を告げ、お茶とおしぼりをいただいた。
そのおしぼりを見た瞬間、再びパチプロ時代を思い出した。
パチンコもスロットも麻雀も、手は汚れるモノ。貧相な紙のおしぼりを使っているホールはお客さんの気持ちがわかっていないなーと感じたものだ。
そんな中で「いただき7」さんは、肌触りの良い最高級のおしぼりをつかっているのがわかる。
(わかってらっしゃる……)
つい、そう呟いてしまった。
汗ばむ手をおしぼりで拭い、ルール説明を受ける。
基本的には「タオ牌牌」さんや「俺の雀荘」さんで解説してきた関西サンマだ。
5は全赤。いただき7と書かれた牌が華牌。
そして7にも1枚ずつ金牌が入っている。これはドラには数えないがチップ対象になる。
一通りの説明を受け、店内を見渡すと、フリーは若者三人で回っている卓とやや年配の方ふたりとメンバーが打っている卓があった。
この辺の卓割りもうまくやっているな……と感じた。
そして私はどっちに入れられるのかな……と楽しみにしていたら、やはり年配の方に放り込まれた(笑)
そして因縁の「パッコロ」との再会である。
リベンジに燃える思いと共に卓についたが、そんな気持ちはすぐにどこかにいってしまった。
お客さんふたりが、とても楽しそうに打つのである。
ツモを楽しみ、アガって喜び、放銃して悔しがる。
正直、関西の人は勝負に厳しく常に淡々と打つイメージがこびりついていたので、関西にもこんな場所があったんだ…と嬉しくなってしまった。
とはいえ勝負は勝負という事で、緩んでしまう気持ちを再び奮い立たせる。
ツモ ドラ
南家の配牌であなたなら何を切る?
サンマは体力勝負である。
ツモって切る動作だけでも四人打ちより濃厚で、思考する機会も同様に増える。
そんな中で大事なのはやはりある程度の事はシステム化してしまうことだろう。
まずドラを確認した後、役牌とオタ風をチェックする事から始まる。
華牌を採用しているサンマでは、北が役牌のところがほとんど。
つまり南家の私は東・南・北が役牌。要は西以外が全て役牌だ。
だから一打目は打西とする。
オタ風を真っ先に切るのだ。
これが惰性で打っていると、とりあえずということでマンズから切ってしまう事が多い。
ホンイツかピンフがハッキリ見えない限り、オタ風はお荷物だ。西家に重ねられる前に1巡でも早く切ることが大事だ。
大事……と言ったが、細かい話であり、実戦ではそうそう損になるケースは少ない。
しかし、自分で決めた順番を守れなかったことで、集中できていない自分に気付く事ができる。このことの方が大事と言える。
を重ね、これをポンし、
ロン ドラ
こんなマンガンをアガることができた。
いつも最初は調子いいのだが…。
五巡目のチンイツに放銃し、トップを捲られる。
その後もトビこそしないものの、なかなかトップのとれない展開が続いた。
半荘十回ほど打っただろうか、最後にトップをとり、笑える程度の負けで済んだ。
しかし笑える程度の負けも、これだけ続くと膝にくる。麻雀と名前がついたらどんなルールでも負けない! と威勢のよかったのが、今となっては虚しい。
まとめ
負けたのはおいといて、その負けた気持ちがどこかにいってしまうほど、「いただき7」はは好印象だった。
貸卓も安く(特に学生は1h800円)、イベントも多彩で、とにかく楽しそうなお店なのだ。
「いいお店の匂い」
は、溢れるお客さんの笑顔で判断できるんだな…と感じた「いただき7」来訪だった。
なお、その看板娘に写真をお願いしたが、断られてしまった。残念。
zeRo的総評
刺激度 ★★★☆
清潔感 ★★★☆
サービス★★★
看板娘 ★★★★★
補足
今後から上記のような星で採点をしていこうと思う。
刺激度は動くゲームチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートの麻雀を★……として表現。
清潔感は卓回りだけでなく、トイレや待ち席も含めた綺麗さを評価。
サービスは各種イベントの質や量を評価。
このままでは終われない。
関西サンマへのリベンジは必ず……と誓いながら、名古屋に帰ったZEROなのであった。