麻雀 | ページ 3 | 雀荘特集


zeRoの麻雀ひとり旅zeRo, 久留米, レポート, 麻雀, フリー, 旅打ち, 三人打ち, 三麻, 福岡, フリー麻雀, 雀荘

zeRoの麻雀ひとり旅

第九回:福岡県福岡県久留米市「チャン太 久留米店」

五月某日――
初夏を感じる暑さの中、zeRoは福岡へ向かう機内にいた。
これまで麻雀ばかりしてきたからか、飛行機に乗るのはとても久しぶりである。

よくこんな「人を乗せた鉄の塊」を飛ばし、さらにそれをビジネスにしようと考えたよな……などと人類の英知に対して余計な事を考えているうちには福岡に着いていた。
名古屋から約1時間のことだ。人類の英知はホントに凄い。

目的はもちろん麻雀だ。
土地 が変われば麻雀も変わる。本州との違いをお届けできれば……と思っている。

今回訪れたのは久留米市にある「チャン太 久留米店」だ。

右にパチンコ屋が写っているが「チャン太久留米店」に限らず、パチンコ屋の隣にある雀荘が、この辺りでは多かった。 相乗効果を狙ってのことか、それとも遊ぶところはひとまとめにするのが福岡流なのか。

外から見るとプレハブ小屋のように見えるが、階段を登り、中に入るとかなり広く印象が変わった。

奥の扉の向こうには個室もある。

「いらっしゃいませ」

スラリとした秘書のような素敵な女性が声をかけてくれた。
この方にルール説明を受けたのだが、尽くしてくれる雰囲気が出ていて、秘書感がますます高まってくるではないか。

なんのレポートかわからなくなってきたので話を戻すと「チャン太」はルールやマナーがしっかりしているし、サービスも充実している印象だ。

HPを見ればその様子がわかる。

店内にはびっしりとマナーに関する貼り紙があり、

かといってギスギスした場かと言うとそうではなく、店員さんは楽しそうな雰囲気 を出しているし、お客様同士も和気あいあいと話しながら麻雀を打っている。

「楽しい」と「厳しい」は相反するようで、実は表裏一体の要素。
楽しむためには最低限のルールを守らないと楽しめないのだ。
知らない人同士が卓を囲むフリー雀荘はなおさらそうで、楽しむためにマナーを覚えましょう……ということなのだろう。

サービスもたくさんあったが、一番驚いたのがこれだ。

28歳以下の方は場代が半額らしい。
若い血を入れたいのだろう。
しかし、ここまで思い切ったサービスは名古屋では見なかったと思う。

28か……。
一瞬、なんとか誤魔化せないだろうか? と思ったがスマホに反射する自身 の顔をみて諦めた(笑)
(それにサービスを受けるにはおそらく身分証明が必要だろう)

さて、平日の昼すぎということもあってお客さんはまばら。
ヨンマだとスリー入りになるということもあり、まずはお客さんのいるサンマを希望した。
サンマほど地域の特色がでるものはない。
チャン太のサンマをざっくり解説すると

5の他に3や7にも色牌が入っている。
何故だろうと考えたその時
なるほど!閃いたぞ!
チャンタだ「チャン太」!
5だけに赤が入っているとどうしてもチャンタは苦労の割に見返りの低い不遇の役となってしまう。
ところが3や7に赤が入っていると「メンチャンピン赤赤!」と言う呪文を唱える事もできるってわけだ!

あとはツモリ損。1000点加符すらない純粋なツモリ損。
子で満貫をツモったら2000・4000で6000の収入にしかならない。要所でダマの選択が大事になってくるだろう。

最後に北の扱い。
北は抜きドラだが、オタ風として手の内に使える。
私は北抜きのルールの中では手の内で使えるこのルールが大好きだ。
チートイ北タンキに構え他の人が抜くのを待ったりすることができるなど、戦略性を感じる。

早速どうするのか問いかけるような配牌がやってきた。

(赤) ドラ

普通にから切り出すのもいいが、私は試しに……とを抜いた。

「ペー」

を抜く際はこう発声するのがルール。

(2枚だから「ぺーぺー」と言うべきなのか?)

などと思いながらリンシャンから持ってきた牌は

(赤) 抜きドラ ドラ

さっきとは見違える手になった。
が役牌なら他人が抜いた牌もポンできるのでそのまま抜かない方がいいと思うのだが、所詮はオタ風。先ほどのようなタンヤオの見える手ならなおさらを抜いて変化を求めた方が良いと思ういい。

その後

(赤) 抜きドラ ドラ

テンパイしたものの、すでに11巡目と時間がかかった。
自分の捨て牌が派手になってしまったのと、他家がを数枚切っている事もあり、ダマに構えた。

ここからアガリ確率を削って倍満を目指すより、確実にハネマンを拾うのが「ツモリ損」の基本だ。
この後に赤牌やドラなどを入れ替えたり北を抜いたりで、さらに高くなったりする事もある。

すると次巡、そんなを切っている親からリーチがかかった。

(赤) 抜きドラ ドラ

追っかけるかどうかの判断。
は不要なはずなので高打点出アガリのチャンスとも言える。
しかし、やはり正着はダマ続行だろう。

現状打点は十分であり、現物待ちでもう1人から出るかもしれないのにその可能性を削るのは愚の骨頂だ。また牌を入れ替える事により放銃回避できるかもしれない。
とにかくハネマン以上の手はアガリ率最大に構えておくのが吉である。
出ていく牌が目立たないならなおさらだ。

もくろみ通り脇からを拾って、ハネマンをゲットした。
そんなこんなでサンマを楽しんでいると、4人打ちのお客さんが揃ったということで移動となった。

さて、ヨンマのルールを解説していきたいところだが、みなさんは初めてのお店に行った時、ルールを全部頭に入れるだろうか?

いくつもお店を回っている私から言わせると

「国士のアンカンは当たれるか――」

などは一切覚える必要がない。

いや、しっかり全部覚えられるならいいが、1年に1度あるかどうかすらわからないレア現象に頭のリソースは割かず、ゲームに大きく関わり、そして「出現頻度の高い重要な項目」だけを覚える方が、効率がいいのだ。

その重要な項目とは

  • 祝儀チップの対象、枚数
  • アガリ連荘かテンパイ連荘か
  • 途中流局があるか
  • ウマ

極論するとこの4つだけを把握しておけば事足りる。

オーラスの2着ヤメができるかどうかなんて、その時に聞けばよいではないか。

そんな感じで「チャン太」のルールを見ると…

赤3に金1の鳴き祝儀。そしてマンズに2枚入っていることはしっかり覚えておこう。

  • テンパイ連チャン
  • 途中流局なし
  • ウマ10000点20000点

そして重要なのは「条件付き東南戦」だということ。
東4局終了時点で32000点以上持っている人がいるとそこでゲーム終了。
いわゆる「新宿ルール 」というやつだ。

西家で迎えた手牌。

(赤)

南家から打たれたを鳴くかどうか?

「ポン」

新宿ルール の役牌は基本ポンだ。
よほど面前リーチが見込めるくらいの速度がない限り鳴いた方が良い。
鳴き祝儀ならなおさらだろう。

ただここまでバラバラだと、2つ目の仕掛けは形が整うまで控える。

(赤) 

ここで南家に打たれたをスルー。
カンチャンを2つ残したまま手を短くすると、アガリが見込めない上に危険だけが広がる。

これを鳴くことは、知らない女に「一目惚れした!」と言われ、いきなりホテルに行くようなモノだ。
きっとクローゼットに怖いお兄さんが隠れている。

(赤) 

ここまで進んだが、他家にアガリを拾われた。

そんなこんなで時は進み、東4局となっていた。

東家 40000
南家 18000
西家 16000
北家 26000 ←自分

 ドラ

役牌は基本ポン、と言ったばかりだが、私はこのを鳴かなかった。
トップ目の親がをポンしており、ここに満貫を振り込むとたちまちラス目になってしまう。その一方で鳴いて上がってもトップになれない。

門前で親に放銃しないように手を進め、ハネマンリーチが見込めない限りオリる……という戦略がベターだろう。

そして

 ドラ

ここまで手が進んだが親にあがられて終局となった。

このように終盤はいろんな条件が発生する。
南入りの条件なども絡むと、より戦略的になるだろう。
新宿ルール というと一見インフレルールのように感じるかもしれないが「条件に合わせた立ち回りをする」ことが大切であり、それは赤ナシの競技麻雀にも通じる部分がある。

密度が濃くなって、ある意味それは麻雀の醍醐味とも言えるだろう。

結果、サンマで少しマイナスした分をヨンマで大きく取り戻し、プラスで終えた私は待ち席で気分よくご飯を注文した。

待ち席の横には大きなモニターがあって、飽きさせない。

この時は音楽チャンネルが流れていたが、時には麻雀番組も流しているのだろう。

そしていよいよご飯が到着した。

ご飯の上にじゃがいもとほうれん草、そしてマヨネーズをぶっかけたチャン太名物「ポパイ丼」だ。

カロリーの味しかしないが、カロリーは裏切らない(名言)

とても美味しい上、満足感があった。

まとめ

「チャンタ久留米店」はマナーとサービスが共にしっかりしていて、店員さんも感じよく(特に秘書)店内も広いので、とても安心して麻雀に没頭できる場所だった。

また、新規のお客様には、フリー・セットを問わず手厚いサービスがある。

 フリーならば最大で8500円相当のプレゼント。
 セットならば最大で40000円相当のプレゼント。
 ともに初回来店から来れば来るほどサービスの内容が良くなっていき、ポイントカードのポイントを貯めると、「ゲーム代無料」「卓代無料」などの激熱サービスの恩恵が受けられて、実にお得だ。
 久留米に立ち寄る際には、ぜひともチャン太に足を運んでみてほしい。

評価

刺激度 ★★★☆
清潔感 ★★★★☆
サービス★★★★★
秘書の色気★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートールを★…として表現

zeRoの麻雀ひとり旅梅田, zeRo, レポート, 麻雀, フリー, 旅打ち, 三人打ち, 三麻, フリー麻雀, 大阪, 雀荘

zeRoの麻雀ひとり旅

第八回:大阪府大阪市北区 雀トップ 梅田店

 私は生まれも育ちも名古屋だが、名古屋でドラ5の手をアガると必ず「ドラゴンズ!」っていうオッサンがいる。いや、私じゃないぞ。
 しかしその中日ドラゴンズも低迷中。

 ……それは私の麻雀も同様である。

 関西サンマ3連敗中――
 タオ牌牌俺の雀荘いただき7……と、それぞれほとんどトップが取れずに負けてきた。

「サンマは四人打ちのいいトレーニングになる」
「サンマは実力が出やすい」

 などと言い続けてきたが、これだけ負けが込んでくると、その言葉の信ぴょう性にも大きく関わってくるではないか。これはよろしくない流れだ。

 一番の問題は自分を信じきれなくなること。

 「麻雀は短期的に結果の出ないゲーム」だと頭ではわかっていても、こうも負けが続くとひょっとして大きな間違いをしているんじゃないか? と疑心暗鬼になってくる。
 そんな状態では踏み込むべきところで踏み込めなくなり、逆に余計なところで放銃したりする。悪循環である。
 もちろん自分自身も全然完璧じゃないし、ミスも多い。関西サンマの押し引きバランスもまだ模索段階だ。

 もう一度戦いにいこう。
 自信を取り戻すため、そして新たな知見を得るために。

 この日、関西サンマへのリベンジを胸に誓ったzeRoが訪れたのは、関西サンマの聖地・梅田にある「雀トップ」だ。

 梅田駅構内の一角に、「泉の広場」と呼ばれる、地下に噴水(!)のある場所がある。

 噴水から発せられているマイナスイオンを吸収しながら十三番出口から地上に出ると……

 すぐに「雀トップ」の看板が目に入った。
 時刻は昼、道行くビジネスマン達の喧騒から逃れるようにビルに入り、八階まで上がる。
エレベーターの扉が開くとそこには

 お店のシンボルが迎えてくれた。
 中に入るとかなり広い。画像に収まり切らないが、全部で十六卓ある。

奥に見えるのは、クリーンルームと呼ばれるタバコを吸わない貸卓のための部屋だとか。
待合席も広く、ゆったりくつろげる。

「はい、いらっしゃい!」

 今日はベテランの店員さんしかいないようだが、その年齢を感じさせないくらい元気で、とてもハキハキしている。
 そんなベテラン店員さんのひとりからルール説明を受ける。

 基本はオーソドックスな関西サンマだが、いくつか雀トップならではのローカルルールがある。

「雀トップ」には「ドラゴン牌」なる牌が入っており、

 これは華牌と同じ扱いなのだが、ひとつだけ赤い牌が入っており、その一枚は祝儀対象となる。タオ牌牌や俺の雀荘で経験してきたお馴染みのパターンだ。
 ただ、その赤牌はデザイン自体が他のドラゴン牌と同じであり、ちょっと見にくいな……と感じた。特に色弱の方は苦労しそうなので、なんらかの対策はしてほしいところ。

 そしてこのドラゴン牌、ひとりで4枚集めると、なんと新しくドラが2枚めくれるルールなのである。
 こういうインフレイベント的なルールが私は大好きだ。

それともうひとつ、いままで足を運んだいずれのサンマ雀荘も、基本的には「まるっこ」というルールを採用していた。これは和了時の点数に関するルールで、簡単にいえば出和了と自摸和了の点数が変わらないというものだ。
しかし、雀トップでは、「ツモり損1000点加符」というルールを採用していて、
例えば、四人打ち麻雀で子のマンガンツモは2000-4000であるが、そこに1000点ずつ足して3000-5000になるという計算方法である。跳満なら3000-6000は4000-7000、倍満なら5000-9000というふうになる。
そう、その名の示す通り、ツモアガリは損なのである。
低打点域ならばその差はわずかであるが、高打点域になると顕著になる。親の倍満ツモ9000オールとなって、出アガリと6000点も変わってくるのである。

 長々とルールについて説明したが、これらが実戦においてどのように影響してくるのかは、実際に闘牌を見てもらった方が早いだろう。

「よろしくおねがいします!」

 いつものように元気に挨拶をする。
 仕事休みにきているようなサラリーマンと、初老の紳士が座っていた。

 さて東発、親であるサラリーマンからリーチが入っているところで私はこんな手。

【東一局 南家 0本場】

 華 ドラ

 チートイのイーシャンテンだが、浮いている4牌はどれも通ってない。
 現物は4枚あり、オリることはできそうだ。

 さて、あなたならどうするか?

 私は水が上から下に流れるよう、ごく自然に安牌のを河に置いた。

 このような場面で、例の「ツモり損1000点加符」のルールが押し引き判断に作用してくる。
 ただでさえ親のリーチにはオリ気味に打つべきところ、ますますオリ有利になるのだ。
たとえ親の倍満をツモられたとしても9000オールならまだまだジャブをもらったようなものだ。
しかし18000を直撃されたらもう膝はガクガクである。

「ツモり損」のルールは、ツモが損なわけではない。
「ロンの価値が高い」のである。

 テンパイ受け入れの狭いチートイで通ってない牌を切り、テンパイして、さらに通ってない牌を切り、そしてアガリ切る。この4段階抽選を受ける価値はない。
 攻撃を受けている状態でのテンパイとイーシャンは、天と地の差。特にツモリ損ならなおのことである。
 たとえ、サンマでは通りやすいでもこの時点で止めるべきなのだ。

「ツモ リーヅモ4丁 6000オール」

 サラリーマンのアガリで幕開けした。

 次局一本場は初老の下家が安手であがり、迎えた私の親番でこんな手が舞い降りた。

 ツモ ドラ

 打
チートイとメンツ手の天秤だ。先にを打ったことにより将来的に待ちが強くなる。

 すると

 ツモ ドラ

 さきほど我慢したチートイがここで蘇ったか。予定通りリーチ!
 と、いきたいがすっとをタテに置いた。
 やはりキモは「ツモり損」である。そもそもダマの18000で十分だ。
 その手をリーチしてツモったところで9000オールなのである。危険をおかす価値はない。

 ダマで潜航していると、3巡くらいしたところでサラリーマンがツモ。
 タンヤオドラ5の待ちだった。
 おそらく私がリーチを打っていたら、サラリーマンは追っかけていただろう。
 このように、本手はダマに構え、直撃を狙いつつ相手のリーチに対し悠然とツモ切りリーチを打つシーンは本当に多い。大物手の直撃は決定打となるからだ。
 はいい待ちだが所詮はタンキ待ち。めくりあいになると分が悪い。
 「ツモリ損」は我慢の連続である。

 さて時は流れ、オーラスを迎えてこのような点棒状況になっていた。

サラリーマン:54000
zeRo:28000
初老(親):23000

 トップのサラリーマンはかなり遠い。
 自分の手はトップどころか

 華 ツモ ドラ

 まくりようのない凡手でテンパってしまった。
 これをそのままリーチする。

 ドラがたくさんあったり、ホンイツやチンイツになりそうな手だったりすれば、トップを意識するが、無理なら自然に打つまでだ。素点も大事である。
 この手だって、一発や裏ドラのオプションによってはハネマンになってクビを守れる。(クビを守る=40000点以上になり沈みウマから逃れること)

 ほら、一発はなかったが、ドラゴン牌(華)を持ってきた。
 リンシャンから持ってきたのがまたドラゴン牌。そしてさらにリンシャンからドラゴン。

 するとサラリーマンが苦笑しながらドラを2枚めくった。

 そう、「ドラゴン牌をひとりで4枚集めると……」というルールの適用である。

そんなこんなで私の手はこうなった。

 華華華華 ドラ

 すぐにをツモ。
 リーヅモドラ8…さらに裏が1枚乗って三倍満。7000・13000。高いナナトーサンだ(笑)
 これによりトップ目のサラリーマンを1000点かわした。
 トップである。

 なお、祝儀のやりとりなどにはこの点棒のようなゲームチップを使う。

 個人的にこの棒のようなチップは扱いづらい。しかし、昔からの伝統なのだろう、ここ梅田界隈ではこれが主流だ。

 この日、私はこれまでの鬱憤をはらすかのように吹いた。
 たしか7戦して5トップだったと思う。
 そのせいではないが、卓が割れてしまった。

「メンバーツー入りになりますがよろしいですか?」

 うーん、それではあまり旅打ちっぽくないなぁ…と考えていると

「難波の店舗にはお客さんがたくさんいるんですけどね…」

と教えてもらった。

 よし、いくか。
 戦いは、難波へと続く…

まとめ

 「雀トップ」は一言で言うと、「安心して関西サンマを打てるお店」だ。
 広くて清潔な店内。何よりも店員さんが元気で気持ちがいい。
 壁には、

 マナーに関しての注意書きがびっしり。
 実際お客さんのマナーは非常に良かった。
 サービスも充実していて、特にこの

 新規のお客様に配られる一日無料券はお得だろう。

評価

刺激度 ★★★☆~★★★★
清潔感 ★★★★★
サービス★★★☆
店員さんの元気!★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現)

zeRoの麻雀ひとり旅zeRo, レポート, 麻雀, フリー, 旅打ち, 三人打ち, 三麻, フリー麻雀, 大阪, 雀荘

zeRoの麻雀ひとり旅

第七回:大阪府大阪市 いただきセブン

 本日のレポートは阪急三国駅にある「いただき7」さんというサンマ専門店。

 駅を降りてすぐ、ということでそれらしき建物を探していた。

 するとあった!

 ピンクの看板に、ハーフ専門……しろうと……。
 ここ麻雀屋だよな?(笑)モヤモヤしてくる思いを振り切るように店内に入る。

 私はかつて、パチンコとスロットで生活していた。
 パチンコもスロットも、出す意思のあるホール探しが全てである。
 パチンコは釘をみればおおよその店のやる気を把握する事ができるが、スロットの設定は目に見えないので、ぱっと見わからない。
 しかし一日に何十店舗と移動し、名古屋中のホールを回るうちに、ふいに「喰えるホール」というのがわかってくるのだ。

 こればっかりは感覚的なモノであり説明しようがないが、それでも無理やり言葉にするとしたら、匂い……
 そう、優良ホールは「喰える匂い」がするのだ。

「いらっしゃいませー!」

 なぜそんな昔の話をしたかというと「いただき7」に入った瞬間に、

(あ、ここはいい店だ)

 と肌が感じたからである。

 わいわいと楽しそうに麻雀を打つお客さん、店員さんのハキハキとした声。
 卓も牌も躍動していた。

 何より雰囲気を柔らかくしているのは、女の子の存在だ。

 不思議なもので、雀荘というのは女の子がひとりいるだけでガラリと雰囲気が変わる。
 お茶を持ってくるのでも、私のようなおっさんが持ってくるのとかわいい女の子が持ってくるのでは気分が違うだろう。同じお茶なのに本当に不思議である。

 また、女の子の前でケンカするのはみっともないな、という心理が働くのだろうか。お客さん同士でのトラブルも最小限になるイメージがある。

 特にこの日「いただき7」さんにいた女の子は、失礼ながらモデルのような美人というわけではなかったが、雰囲気がかわいらしい子で、ハキハキと声を出したり待ち席の人に声を掛けたりして楽しい空間を演出していた。
 まさに看板娘といったところだろう。

 テンションがあがってきたところで初めての旨を告げ、お茶とおしぼりをいただいた。

 そのおしぼりを見た瞬間、再びパチプロ時代を思い出した。
 パチンコもスロットも麻雀も、手は汚れるモノ。貧相な紙のおしぼりを使っているホールはお客さんの気持ちがわかっていないなーと感じたものだ。
 そんな中で「いただき7」さんは、肌触りの良い最高級のおしぼりをつかっているのがわかる。

(わかってらっしゃる……)

 つい、そう呟いてしまった。
 汗ばむ手をおしぼりで拭い、ルール説明を受ける。

 基本的には「タオ牌牌」さんや「俺の雀荘」さんで解説してきた関西サンマだ。

 5は全赤。いただき7と書かれた牌が華牌。
 そして7にも1枚ずつ金牌が入っている。これはドラには数えないがチップ対象になる。
 一通りの説明を受け、店内を見渡すと、フリーは若者三人で回っている卓とやや年配の方ふたりとメンバーが打っている卓があった。
 この辺の卓割りもうまくやっているな……と感じた。

 そして私はどっちに入れられるのかな……と楽しみにしていたら、やはり年配の方に放り込まれた(笑)

 そして因縁の「パッコロ」との再会である。

 リベンジに燃える思いと共に卓についたが、そんな気持ちはすぐにどこかにいってしまった。
 お客さんふたりが、とても楽しそうに打つのである。
 ツモを楽しみ、アガって喜び、放銃して悔しがる。

 正直、関西の人は勝負に厳しく常に淡々と打つイメージがこびりついていたので、関西にもこんな場所があったんだ…と嬉しくなってしまった。

 とはいえ勝負は勝負という事で、緩んでしまう気持ちを再び奮い立たせる。

 ツモ ドラ

 南家の配牌であなたなら何を切る?

 サンマは体力勝負である。
 ツモって切る動作だけでも四人打ちより濃厚で、思考する機会も同様に増える。
 そんな中で大事なのはやはりある程度の事はシステム化してしまうことだろう。
 まずドラを確認した後、役牌とオタ風をチェックする事から始まる。

 華牌を採用しているサンマでは、北が役牌のところがほとんど。
 つまり南家の私は東・南・北が役牌。要は西以外が全て役牌だ。

 だから一打目は打西とする。
 オタ風を真っ先に切るのだ。
 これが惰性で打っていると、とりあえずということでマンズから切ってしまう事が多い。
 ホンイツかピンフがハッキリ見えない限り、オタ風はお荷物だ。西家に重ねられる前に1巡でも早く切ることが大事だ。

 大事……と言ったが、細かい話であり、実戦ではそうそう損になるケースは少ない。
 しかし、自分で決めた順番を守れなかったことで、集中できていない自分に気付く事ができる。このことの方が大事と言える。

 を重ね、これをポンし、

 ロン   ドラ

 こんなマンガンをアガることができた。

 いつも最初は調子いいのだが…。

 五巡目のチンイツに放銃し、トップを捲られる。
 その後もトビこそしないものの、なかなかトップのとれない展開が続いた。

 半荘十回ほど打っただろうか、最後にトップをとり、笑える程度の負けで済んだ。
 しかし笑える程度の負けも、これだけ続くと膝にくる。麻雀と名前がついたらどんなルールでも負けない! と威勢のよかったのが、今となっては虚しい。

まとめ

 負けたのはおいといて、その負けた気持ちがどこかにいってしまうほど、「いただき7」はは好印象だった。
 貸卓も安く(特に学生は1h800円)、イベントも多彩で、とにかく楽しそうなお店なのだ。

 「いいお店の匂い」
 は、溢れるお客さんの笑顔で判断できるんだな…と感じた「いただき7」来訪だった。

 なお、その看板娘に写真をお願いしたが、断られてしまった。残念。

zeRo的総評

刺激度 ★★★☆
清潔感 ★★★☆
サービス★★★
看板娘 ★★★★★

補足

 今後から上記のような星で採点をしていこうと思う。
 刺激度は動くゲームチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートの麻雀を★……として表現。
 清潔感は卓回りだけでなく、トイレや待ち席も含めた綺麗さを評価。
 サービスは各種イベントの質や量を評価。

 このままでは終われない。
 関西サンマへのリベンジは必ず……と誓いながら、名古屋に帰ったZEROなのであった。

zeRoの麻雀ひとり旅麻雀, フリー, 旅打ち

zeRoの麻雀ひとり旅

第三回:大阪府豊中市「ま~じゃん倶楽部大成」

2018年2月、気温と共に天鳳の成績は急降下。zeRoは不振にあえいでいた。
たかがネット麻雀で…とお思いの方もいるかもしれない。
しかし私は、世に戦術本を出し、これからも多方面で麻雀を普及・指導していこう、という立場なので、成績は信用問題に直結する。

プロ団体に属しているわけでもなく、実績もない。そんな私は天鳳での成績が全てだと思っている。

私にとって天鳳の点棒は魂そのもの。ラスを引けば血肉がもがれていくような感覚に襲われるし、それが続くと気も滅入ってくる。
ずっと部屋の中で天鳳を打ってばかりいてはいけない。そんな時、私は知らない雀荘の扉を開け気分転換をすることにしている。

そうだ、また新しい雀荘にいこう。

 というわけで本日お邪魔するのは「ま~じゃん倶楽部 大成」さんだ。
「大成クラブ」の愛称で親しまれている、老舗の雀荘……とのこと。

「大成クラブ」は阪急庄内駅から徒歩3分のところにある。
HPでは動画付きで駅からの案内がされている。
事前にこれを視ていたので、迷うことなく着く事ができた。
今の時代、本当に便利である。

1階が焼肉屋だからか、食欲をそそる匂いが立ち込めてくる。
よし、勝ったら1人焼肉キメちゃうか……? そんな事を思いながら階段をのぼった。

「いらっしゃいませー!」

 若い店員が元気よく出迎えてくれた。

ひ……広い。

 あまりの広さに写真1枚では収まらない。

聞くと、全部で20卓あるそうな。
そうそう、道すがらには20台停めることができる大型駐車場もあった。

大阪では電車を使っているが、地元名古屋では車で移動する私にとって駐車場は必須条件のようなものだ。インターからも近いらしく、アクセスは非常に良好。そして卓が空いていない……ということもこの広さならなさそうだ。(笑)

貸し卓の受け入れは万全。ちょっとした大会なども開く事ができる。

この看板に書いてあるとおり、「大成クラブ」では健康麻雀を開催していたり、他にも学生麻雀やノーレート麻雀、麻雀教室なども支援している。

さて、店内の広さに圧倒された私は、そばにあった人をダメにしてしまいそうなふっかふかのソファーに腰をかける。(笑)

ルールに特筆すべき箇所はなさそうだ。
誰もが楽しめる、オーソドックスなアリアリルールといったところか。

説明が終わったところで他の店員さんから「zeRoさんですよね…?」と握手とサインを求められた。見知らぬ土地で、自分の顔と本が広まっているのは本当に嬉しいものである。

負けてウジウジしていられないな……そう思っている内に、卓に案内された。

上家はメンバー。対面はサラリーマン。下家は中年男性。
学生は少なく、どちらかというと社会人メインのようだ。
まず南家のメンバーが仕掛ける。

   ドラ

これだけみるとなんともないが、捨て牌が異常だった。

ポンで打。そしてチーで打である。

相手の立場になってよく考えてみて欲しい。

 ペンチャンを残してドラのリャンメンターツを払っていくのはどんな手牌であろうか。

まずピンズのホンイツである事は間違いない。ただそれだけでなく、もう一歩踏み込んで考えてみよう。相当整っている、かつマンガンある可能性が高いことがわかる。

例えば中をポンした時点で

 

これくらいの手でドラ入りのリャンメンを払っていくことは少し考えにくい。
 2000点を3900点にするために捨て牌を派手にし、ロスの多い選択をとるとは思えないからだ。

少なくとも

 

 

このようにマンガンが見えていたり、形が整っている可能性の方が高いだろう。

 

すぐにメンバーさんは静かに牌を手元に引き寄せた。

「ツモ 2000/4000」

 ツモ  

 

「ホンイツはその色が余った時がテンパイのサイン、それまでは被せていけ」

というのが現代セオリーとして浸透しているが、同じホンイツでも捨て牌によって警戒度を引き上げるべき「本物」がわかることがある。
画一的に判断せず、相手の立場になって手牌を推測しよう。

さて、この半荘は勝負所のめくりあいに負けてラスを引いた。
この時はまだ何も感じていなかった。
しかし、2戦目もラスを引いた時におやっと思った。アガったり放銃したりしているので、そこまで戦えてない感じはしないのだが、結果的にどうしてもラスで終わってしまうのだ。

3戦目もオーラスで親かぶってのラス。
フリーで最後に3ラスを引いたのはいつのことだったろう。

(そうか、俺は本当に不調のどん底にいるのだな……)

 ようやく地獄の釜の底にいる事を認識した。
気分転換に、珍しい飲み物はないかと聞いてみる。
私が初めての雀荘に行った時に必ず聞く通過儀礼のようなものだ。

「コンポタ…くらいですかね」

ということでコンポタを注文し、冷えたお腹を満たした。
そうして迎えた4戦目も劣勢だった。

南入しての最後の親番。点棒は15000点持ちの定位置。(笑)

7巡目の事だ。

 ツモ ドラ

七対子のイーシャンテンになった。

この瞬間、もう普通のメンツ手では間に合わない…と悟る。

基本はメンツ手とトイツ手を同時に追うことで速度は最大となるが、どちらかに特化させる事で、ハマった時にアガリ率が最大になる事がある。
トイツ手に決めるならこの一打しかないだろう。打

この瞬間、に対応ができる。

ツモ

あいにく赤ではなかったが、ほぼ理想のテンパイを果たした。一呼吸おいて落ち着いて発声した。

 

「リーチ」

 

タンキだが、捨て牌がとなっているのととなっているのでは、出やすさが雲泥の差だ。

対面のサラリーマンが一発でを切ってくる。

 

「ロン、9600」

このアガリでなんとか2着を拾う事ができた。

 

4回打って444
目も当てられない成績だが、私としては最後の2着に一筋の希望を見出したい。
不調にキレず、最後まで集中し、信念のこもった単騎でのアガリ。復調のきっかけになればよいのだが。

感想

麻雀を終えてソファーで身支度を整える。

あいにく1人焼肉は延期となってしまったが、店員さんがご飯をすすめてくれた。

メニューを見ると、とても豊富でびっくりした。

画像はページの一部であり、多くの種類のフードメニューが並んでいた。しかも安い。
店員さんに勧められた天津飯を注文する。
店の奥を覗いてみると、立派な厨房があり、全てここで手作りしているらしい。

ほどなくして出てきた天津飯は、とても温かく、疲れた体に染みわたるようだった。

麻雀を続ける以上、誰の元にも好調不調は訪れる。
それが麻雀の辛いところでもあり、そして面白い部分でもある。
そういうものだ、と好不調を受け入れ、しっかり麻雀と向き合い続ける事が大事だ。
増長したり落ち込んだりしても麻雀に対しては悪影響でしかない。

足取り軽く……とはいかなかったが、これからの麻雀活動に向け気を引き締めて「大成クラブ」を後にしたのだった。

zeRoの麻雀ひとり旅麻雀, フリー, 旅打ち

zeRoの麻雀1人旅

第一回:愛知県名古屋市中区みそのクラブ

 この日の名古屋は大寒波に見舞われていた。
――思えば20年前に来店した時もこのような寒い冬だった。

みそのクラブ
 
 


 名古屋の麻雀打ちなら、その名前を知らぬ者はいないだろう。
 なにせ創業40年。奇しくも私zeRoと同じ年である。
 激動の昭和の時代に産声をあげ、酸いも甘いもみてきたお店は今どうなっているのか?
 ……ふと気になって20年ぶりに覗いてみることにしたのだ。

 凍結している路面に気を付けながら歩くと……あぁ、あった。

 わずかながら残っていた昔の記憶が蘇る。
 あの頃の私はイケイケで、「俺が最強!」と多くの麻雀打ちが通るルートにもれなく乗っており、物理的にも内容的にも打牌が強かった。
 知らず知らずのうちに周りに迷惑をかけていたのかもしれないな。
 そんな感傷に浸りながら階段を登ると……

「いらっしゃいませ」

 落ち着いた感じの店員さんが迎えてくれた。
 この日は木曜日の夕方。

「木曜は1番卓が立たないんですよ~」

 と、店員さんは仰っていたが、フリーは3卓立っている。

たしかに大盛況であった20年前ほどではないが、昨今の雀荘事情を考えるとまだまだ活気があるように感じた。

 熱いお茶を頼み、おしぼりでかじかんだ手を温める。
 そして店員さんによる軽い新規説明を受け、待ち席のお客さんと4卓目を立てる運びになった。

 開局の親、zeRoの手元にはこのような手が躍っていた。

 ドラ

 4巡目に上家から が打たれる。しかしzeRoはスルー。
 普段でもこの牌姿ならスルーするが、ルール的にもますますスルー寄りになるだろう。

 そのルールの一つが、「沈みウマ」
 名古屋以外の人は聞いたことないかもしれないが、未だ根強く残っているルールでもある。
 25000点持ちで始まり、終了時に30000点持ってない人に1000ptのウマが加算されるのだ。順位は一切関係ない。(お店によっては25000点がラインのところも)
 3人とも29900点以下に沈めてトップを取ると、ウマだけでも全員から1000ptもらえるので結構大きくなる。
 逆に言うとトップをとらないと旨みがない…とも考えることができるわけだ。

 だからこのチャンス手を2900に終わらせるのは勿体ない。
 高打点が見える手なら貪欲に狙い、トップ率を高めていくのがマイセオリー。
 これは「沈みウマ」に限らず、トップに価値の高い一般的なフリールール共通の戦術だと言える。

数巡後…

 キレイにタンピン三色…とはならなかったが、門前でテンパイ。
 先に を切っているので引っかけになることと、枚数差でカン リーチを打った。

 これで十分だ。
 みそのくらぶでは、一発・裏、と「門前でマンガン以上の赤」に300ptの祝儀が付く。
 「面前でマンガン以上の赤」という部分が特殊だろう。
 このルールにより、手牌に赤がある時はますます門前寄りになる。

 ↑のリーチはアガれず、流局した。リーチ後は現物しか出なかった。

(新参者には簡単にアガらせねぇ!)

 という常連さんの意志を感じる

 お客さんは40~60代の高齢者がメインであり、たしかに独特の雰囲気ではある。
 慣れていない人は少し抵抗を感じるかもしれない。
 しかし20年前に来た時はもっと馴れ合いがあり、先ヅモ当たり前…という感じだった。
 当時と比べると、現在はマナー面はある程度徹底されていると言えるので、そこまで不安に思う必要はないだろう。

 さて、テンパイ連チャンである。
 さきほど解説した通り、赤アリ麻雀にしては門前寄りになるのと、テンパイ連チャンのルールも相まって、かなりゆったりと麻雀が打てる。

 東場は小場で回り、南場の親でこのような配牌がきた。

 ドラ

 ドラが計4枚あるものの、役がなく重い手だ。
 チートイも見て打 としたが、「ここだけは鳴こう!」と決めていた牌があった。
  ? いや、 である。

 みそのくらぶの花形ルールで「赤三色」という役があるのだ。
 各5に1枚ずつ入っている赤を3枚集めると成立し、3ハン役。他に役が無くてもアガれる。
 つまり「赤三色」と赤ドラを数えて最低でも6ハン役。この手の場合 がドラだから倍満になる。
 だから赤が3枚ある時はもちろん、2枚の時も見落としてはいけない。

 しかし結局 が入るどころかテンパイもせず流れた。
 そしてこの半荘は21600点持ちの3着で終了…といっても着順は関係ないか。

 ゲーム中のスコアは、すべて麻雀店スタッフによって、遊戯半荘数含めて、卓毎に管理されており、
 ゲーム代は後払いというのがこの店の最大の特徴である。
 結局4回打って3・2・2・1という成績。
 

感想

 よかったところは、やはりゆっくり麻雀を楽しめる…という点だろう。
 ルールもそうだが手役志向のお客さんが多く、落ち着いた雰囲気で麻雀の世界に浸かることができる。

 反対にルールの中ではやはり「沈みウマ」が微妙に感じた。ウマのラインが30000点だと、終盤にどうしても目標のない人が増える。
 ダンラスで1000点あがったおじさんに対し、長老みたいな人がブツブツ文句を言っていたこともあった、
 気楽に言える間柄だからこそかもしれないが、それを聞いていたzeRoも1000点でアガリ辛くなってしまう。
 このように「沈みウマ」だと、トラブルの元にもなることが多い。

 いやこれだけ長いことやってるのだから、お店もそんなことは重々承知なのだろう。
 名古屋の伝統を守るため、そして常連さんがいつ来ても安心して遊べるように、
 機軸となるルールには手をつけない……という不文律があるのかもしれない。

 たしかに20年前に行った時の昭和の香りがほのかに漂っていたように感じる。
 名古屋の麻雀文化を守り続け、お客さんの安心感を第一に考えているみそのくらぶ。

 「雀サクッをみた!」と言えばその場で2ゲーム無料にしてくれる新規サービスがあるらしい。
 お立ち寄りの際は是非その文化を体験してみていただきたい。