zeRoの麻雀ひとり旅 ~第十回:福岡県久留米市「ドリーム」~
zeRoの麻雀ひとり旅
第十回:福岡県福岡県久留米市「ドリーム」
突然だが、各地を旅しているzeRoが旅をする上でこれだけは手放せない、というアイテムがある。それは、
アイマスクである。
zeRoはインターネットカフェやカプセルホテルを利用する事が多いが、アイマスクを装着する事によって、熟睡度が違う。
何もないとなんだかんだで光が入ってくるからだ。
しかし、これさえあれば電車の中だろうと一瞬で夢の世界。
あまり使った事がないという方は騙されたと思って是非試してみて欲しい。
さて福岡ではビジネスホテルを予約している。
そのホテルへのチェックインを済ませたzeRoは、腹ごなしに福岡名物のとんこつらーめんを食していた。
ギトギトのこってり味ではなく、あっさりとしたタイプで食べやすい。
ご飯が欲しいところだが絶賛ダイエット中なので我慢することにしよう。
店を後にしたzeRoが、どっぷりとした腹をさすりながらむかったのが今回紹介する「アミューズメント麻雀ドリーム」(以下ドリーム)である。
マスターに車で迎えにきてもらったのだが、道中お店や麻雀のよもやま話、そしてここでは書けない業界の話などをたくさんさせてもらった。年齢は私より少し上なのに麻雀にとても熱く、そしてお店を大事にしているのが伝わってきた。自分も頑張らないとな……と思わせる方だった。
そんな「ドリーム」に着いた。
やはりというか、パチンコ屋が隣にあった。
入ると……、
たしかに大手チェーン店と比較するとこじんまりとしているかもしれない、しかし「ドリーム」は活気に満ち溢れていた。
所狭しと並べられたPOP
大きなソファーの脇にはたくさんの本とテレビがあり、家にいるかのようにくつろげる。
さて、そんな「ドリーム」での麻雀だが、ヨンマ・サンマともに多彩なルールが用意されている中、東南の四人打ちを打つ事になった。
この時は来店する旨を告げていたので、対局を楽しみにしていたファンが待っていてくれたのだ。
名古屋から遠く離れた場所でこのように温かく迎え入れられるとは、なんてありがたいのだろう。天鳳に、そして麻雀に感謝しながらの対局となった。
恒例、「簡易ルールチェック」をしていこう。
- 5に1枚ずつ赤アリ、鳴き祝儀2000点相当
- テンパイ連チャン
- 途中流局ナシ
- ウマは10000点20000点
とてもオーソドックスなルールで安心した。
三人打ちを打つとどうしても地域色がでて、それはそれでとても面白いのだが、ルールにアジャストするころには帰る時間になったりする(笑)
この日も4時間くらいしか打てなかったので、ファンに対して麻雀の腕を見せるにはベストなルールだと安心したのである。
1半荘目を3着で終えた2半荘目。
東場の親番で次のような手を迎えていた。
3巡目
ターツ選択での場面である。
どれを選ぶかは場の状況次第といったところだが、私は悠然と
3巡目ならこの一手である。
タンヤオに向かうことにより、打点面だけでなく仕掛けも効く。
アガリトップの局面でもこう打った方がいいだろう。
メンタンピン一発ツモドラ1。
リーのみの手が6000オールとなるのだからたまらない。
これをトップでまとめた。
対面はサラリーマン風の方だった。
牌を触らなくなってかなりの時が経つが、同僚に誘われて打った「ドリーム」での麻雀がとても面白かったらしく、それ以来は定期的に顔を出しているらしい。
何が起きてもニコニコしていてこちらまで穏やかな気持ちになる。
三回戦目、そんな対面さんからの親リーチを受けた私の手牌。
リーチ者の捨て牌はこれだ。
手牌の形は絶好だが、入り目次第では安すぎて、親リーの一発に赤を切るのはちょっときつい。
どうしたのものかと悩んでいると、本当に麻雀を楽しんでいる対面さんのニコニコとした顔が視界に入った。
(慌てる事はないか……)
私は静かに
勝負を一旦保留しておいて、次に危険牌を持ってきたら再度西を切って迂回、リャンメンを引いてテンパイしたらそこで勝負にいくかを考えればいい。
勝負に行ける高いルートだけを残して一旦勝負を保留。これがベターな選択だろう。
次にツモってきたのは
これでリスクを負わずに回る事ができた。
そして次巡。
共通の安牌に窮したのか、上家の若者から親の現物の
一発で満貫を召し取った。
精神状態によっては、えいやっと
もっと余裕を持って楽しみなよ、と対面さんの笑顔に何かを学んだ一局だった。
結果的にこの半荘もトップで終え、その後も調子良く4連勝した。
終わりに2着3着とまとめ、大きく勝って実戦を終えた。
まとめ
「ドリーム」はマスターの人柄が伝わってくるような、熱くて優しいアットホームな雀荘だった。
そして一番のセールスポイントは、久留米で一番安い! と豪語するゲーム料金だろう。
1卓1400円……と言うと、最初はそれほどでもないように感じたが、何しろテンパイ連チャンである。時には1半荘1時間を超えるだってあるだろう。
結果的に安い料金でゆっくりと麻雀を楽しむ事ができる。
また貸し卓も1時間800円とありえないくらい安い。
また、今回は「東南戦四人打ち」を実践したが、そのほかにも、歌舞伎町ルールの「新宿ルール」、九州ならではの「リャンシバサンマ」、鳳凰杯ルールの「大阪サンマ」さらには裏メニュー的なモノもあるらしく、その日の気分によっていろんなルールが打てるのが面白い。次回来た時は、九州独特のサンマを打ってみたいと思った。
成績管理も行っていて、月間や通算でのランキングもHPから見る事ができる。
そして低料金でありながら、各種サービスもある。この時もらったのが行くたびにキャッシュバックがもらえる新規カードだ。
ただでさえ安いので、こんなに出していいのかと心配になるほどだ。
決して広いわけでも、刺激的なルールを採用しているわけでもない。
しかし、店内はマスターの麻雀愛に満ちあふれる 温かい雀荘だった。
久留米にお越しの際は是非のぞいてみてほしい。
【評価】
刺激度 ★★★
清潔感 ★★★
サービス★★★★
料金の安さ★★★★★
マスターの面白さ★★★★★
(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現