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zeRoの麻雀ひとり旅

第九回:福岡県福岡県久留米市「チャン太 久留米店」

五月某日――
初夏を感じる暑さの中、zeRoは福岡へ向かう機内にいた。
これまで麻雀ばかりしてきたからか、飛行機に乗るのはとても久しぶりである。

よくこんな「人を乗せた鉄の塊」を飛ばし、さらにそれをビジネスにしようと考えたよな……などと人類の英知に対して余計な事を考えているうちには福岡に着いていた。
名古屋から約1時間のことだ。人類の英知はホントに凄い。

目的はもちろん麻雀だ。
土地 が変われば麻雀も変わる。本州との違いをお届けできれば……と思っている。

今回訪れたのは久留米市にある「チャン太 久留米店」だ。

右にパチンコ屋が写っているが「チャン太久留米店」に限らず、パチンコ屋の隣にある雀荘が、この辺りでは多かった。 相乗効果を狙ってのことか、それとも遊ぶところはひとまとめにするのが福岡流なのか。

外から見るとプレハブ小屋のように見えるが、階段を登り、中に入るとかなり広く印象が変わった。

奥の扉の向こうには個室もある。

「いらっしゃいませ」

スラリとした秘書のような素敵な女性が声をかけてくれた。
この方にルール説明を受けたのだが、尽くしてくれる雰囲気が出ていて、秘書感がますます高まってくるではないか。

なんのレポートかわからなくなってきたので話を戻すと「チャン太」はルールやマナーがしっかりしているし、サービスも充実している印象だ。

HPを見ればその様子がわかる。

店内にはびっしりとマナーに関する貼り紙があり、

かといってギスギスした場かと言うとそうではなく、店員さんは楽しそうな雰囲気 を出しているし、お客様同士も和気あいあいと話しながら麻雀を打っている。

「楽しい」と「厳しい」は相反するようで、実は表裏一体の要素。
楽しむためには最低限のルールを守らないと楽しめないのだ。
知らない人同士が卓を囲むフリー雀荘はなおさらそうで、楽しむためにマナーを覚えましょう……ということなのだろう。

サービスもたくさんあったが、一番驚いたのがこれだ。

28歳以下の方は場代が半額らしい。
若い血を入れたいのだろう。
しかし、ここまで思い切ったサービスは名古屋では見なかったと思う。

28か……。
一瞬、なんとか誤魔化せないだろうか? と思ったがスマホに反射する自身 の顔をみて諦めた(笑)
(それにサービスを受けるにはおそらく身分証明が必要だろう)

さて、平日の昼すぎということもあってお客さんはまばら。
ヨンマだとスリー入りになるということもあり、まずはお客さんのいるサンマを希望した。
サンマほど地域の特色がでるものはない。
チャン太のサンマをざっくり解説すると

5の他に3や7にも色牌が入っている。
何故だろうと考えたその時
なるほど!閃いたぞ!
チャンタだ「チャン太」!
5だけに赤が入っているとどうしてもチャンタは苦労の割に見返りの低い不遇の役となってしまう。
ところが3や7に赤が入っていると「メンチャンピン赤赤!」と言う呪文を唱える事もできるってわけだ!

あとはツモリ損。1000点加符すらない純粋なツモリ損。
子で満貫をツモったら2000・4000で6000の収入にしかならない。要所でダマの選択が大事になってくるだろう。

最後に北の扱い。
北は抜きドラだが、オタ風として手の内に使える。
私は北抜きのルールの中では手の内で使えるこのルールが大好きだ。
チートイ北タンキに構え他の人が抜くのを待ったりすることができるなど、戦略性を感じる。

早速どうするのか問いかけるような配牌がやってきた。

(赤) ドラ

普通にから切り出すのもいいが、私は試しに……とを抜いた。

「ペー」

を抜く際はこう発声するのがルール。

(2枚だから「ぺーぺー」と言うべきなのか?)

などと思いながらリンシャンから持ってきた牌は

(赤) 抜きドラ ドラ

さっきとは見違える手になった。
が役牌なら他人が抜いた牌もポンできるのでそのまま抜かない方がいいと思うのだが、所詮はオタ風。先ほどのようなタンヤオの見える手ならなおさらを抜いて変化を求めた方が良いと思ういい。

その後

(赤) 抜きドラ ドラ

テンパイしたものの、すでに11巡目と時間がかかった。
自分の捨て牌が派手になってしまったのと、他家がを数枚切っている事もあり、ダマに構えた。

ここからアガリ確率を削って倍満を目指すより、確実にハネマンを拾うのが「ツモリ損」の基本だ。
この後に赤牌やドラなどを入れ替えたり北を抜いたりで、さらに高くなったりする事もある。

すると次巡、そんなを切っている親からリーチがかかった。

(赤) 抜きドラ ドラ

追っかけるかどうかの判断。
は不要なはずなので高打点出アガリのチャンスとも言える。
しかし、やはり正着はダマ続行だろう。

現状打点は十分であり、現物待ちでもう1人から出るかもしれないのにその可能性を削るのは愚の骨頂だ。また牌を入れ替える事により放銃回避できるかもしれない。
とにかくハネマン以上の手はアガリ率最大に構えておくのが吉である。
出ていく牌が目立たないならなおさらだ。

もくろみ通り脇からを拾って、ハネマンをゲットした。
そんなこんなでサンマを楽しんでいると、4人打ちのお客さんが揃ったということで移動となった。

さて、ヨンマのルールを解説していきたいところだが、みなさんは初めてのお店に行った時、ルールを全部頭に入れるだろうか?

いくつもお店を回っている私から言わせると

「国士のアンカンは当たれるか――」

などは一切覚える必要がない。

いや、しっかり全部覚えられるならいいが、1年に1度あるかどうかすらわからないレア現象に頭のリソースは割かず、ゲームに大きく関わり、そして「出現頻度の高い重要な項目」だけを覚える方が、効率がいいのだ。

その重要な項目とは

  • 祝儀チップの対象、枚数
  • アガリ連荘かテンパイ連荘か
  • 途中流局があるか
  • ウマ

極論するとこの4つだけを把握しておけば事足りる。

オーラスの2着ヤメができるかどうかなんて、その時に聞けばよいではないか。

そんな感じで「チャン太」のルールを見ると…

赤3に金1の鳴き祝儀。そしてマンズに2枚入っていることはしっかり覚えておこう。

  • テンパイ連チャン
  • 途中流局なし
  • ウマ10000点20000点

そして重要なのは「条件付き東南戦」だということ。
東4局終了時点で32000点以上持っている人がいるとそこでゲーム終了。
いわゆる「新宿ルール 」というやつだ。

西家で迎えた手牌。

(赤)

南家から打たれたを鳴くかどうか?

「ポン」

新宿ルール の役牌は基本ポンだ。
よほど面前リーチが見込めるくらいの速度がない限り鳴いた方が良い。
鳴き祝儀ならなおさらだろう。

ただここまでバラバラだと、2つ目の仕掛けは形が整うまで控える。

(赤) 

ここで南家に打たれたをスルー。
カンチャンを2つ残したまま手を短くすると、アガリが見込めない上に危険だけが広がる。

これを鳴くことは、知らない女に「一目惚れした!」と言われ、いきなりホテルに行くようなモノだ。
きっとクローゼットに怖いお兄さんが隠れている。

(赤) 

ここまで進んだが、他家にアガリを拾われた。

そんなこんなで時は進み、東4局となっていた。

東家 40000
南家 18000
西家 16000
北家 26000 ←自分

 ドラ

役牌は基本ポン、と言ったばかりだが、私はこのを鳴かなかった。
トップ目の親がをポンしており、ここに満貫を振り込むとたちまちラス目になってしまう。その一方で鳴いて上がってもトップになれない。

門前で親に放銃しないように手を進め、ハネマンリーチが見込めない限りオリる……という戦略がベターだろう。

そして

 ドラ

ここまで手が進んだが親にあがられて終局となった。

このように終盤はいろんな条件が発生する。
南入りの条件なども絡むと、より戦略的になるだろう。
新宿ルール というと一見インフレルールのように感じるかもしれないが「条件に合わせた立ち回りをする」ことが大切であり、それは赤ナシの競技麻雀にも通じる部分がある。

密度が濃くなって、ある意味それは麻雀の醍醐味とも言えるだろう。

結果、サンマで少しマイナスした分をヨンマで大きく取り戻し、プラスで終えた私は待ち席で気分よくご飯を注文した。

待ち席の横には大きなモニターがあって、飽きさせない。

この時は音楽チャンネルが流れていたが、時には麻雀番組も流しているのだろう。

そしていよいよご飯が到着した。

ご飯の上にじゃがいもとほうれん草、そしてマヨネーズをぶっかけたチャン太名物「ポパイ丼」だ。

カロリーの味しかしないが、カロリーは裏切らない(名言)

とても美味しい上、満足感があった。

まとめ

「チャンタ久留米店」はマナーとサービスが共にしっかりしていて、店員さんも感じよく(特に秘書)店内も広いので、とても安心して麻雀に没頭できる場所だった。

また、新規のお客様には、フリー・セットを問わず手厚いサービスがある。

 フリーならば最大で8500円相当のプレゼント。
 セットならば最大で40000円相当のプレゼント。
 ともに初回来店から来れば来るほどサービスの内容が良くなっていき、ポイントカードのポイントを貯めると、「ゲーム代無料」「卓代無料」などの激熱サービスの恩恵が受けられて、実にお得だ。
 久留米に立ち寄る際には、ぜひともチャン太に足を運んでみてほしい。

評価

刺激度 ★★★☆
清潔感 ★★★★☆
サービス★★★★★
秘書の色気★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートールを★…として表現

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第八回:大阪府大阪市北区 雀トップ 梅田店

 私は生まれも育ちも名古屋だが、名古屋でドラ5の手をアガると必ず「ドラゴンズ!」っていうオッサンがいる。いや、私じゃないぞ。
 しかしその中日ドラゴンズも低迷中。

 ……それは私の麻雀も同様である。

 関西サンマ3連敗中――
 タオ牌牌俺の雀荘いただき7……と、それぞれほとんどトップが取れずに負けてきた。

「サンマは四人打ちのいいトレーニングになる」
「サンマは実力が出やすい」

 などと言い続けてきたが、これだけ負けが込んでくると、その言葉の信ぴょう性にも大きく関わってくるではないか。これはよろしくない流れだ。

 一番の問題は自分を信じきれなくなること。

 「麻雀は短期的に結果の出ないゲーム」だと頭ではわかっていても、こうも負けが続くとひょっとして大きな間違いをしているんじゃないか? と疑心暗鬼になってくる。
 そんな状態では踏み込むべきところで踏み込めなくなり、逆に余計なところで放銃したりする。悪循環である。
 もちろん自分自身も全然完璧じゃないし、ミスも多い。関西サンマの押し引きバランスもまだ模索段階だ。

 もう一度戦いにいこう。
 自信を取り戻すため、そして新たな知見を得るために。

 この日、関西サンマへのリベンジを胸に誓ったzeRoが訪れたのは、関西サンマの聖地・梅田にある「雀トップ」だ。

 梅田駅構内の一角に、「泉の広場」と呼ばれる、地下に噴水(!)のある場所がある。

 噴水から発せられているマイナスイオンを吸収しながら十三番出口から地上に出ると……

 すぐに「雀トップ」の看板が目に入った。
 時刻は昼、道行くビジネスマン達の喧騒から逃れるようにビルに入り、八階まで上がる。
エレベーターの扉が開くとそこには

 お店のシンボルが迎えてくれた。
 中に入るとかなり広い。画像に収まり切らないが、全部で十六卓ある。

奥に見えるのは、クリーンルームと呼ばれるタバコを吸わない貸卓のための部屋だとか。
待合席も広く、ゆったりくつろげる。

「はい、いらっしゃい!」

 今日はベテランの店員さんしかいないようだが、その年齢を感じさせないくらい元気で、とてもハキハキしている。
 そんなベテラン店員さんのひとりからルール説明を受ける。

 基本はオーソドックスな関西サンマだが、いくつか雀トップならではのローカルルールがある。

「雀トップ」には「ドラゴン牌」なる牌が入っており、

 これは華牌と同じ扱いなのだが、ひとつだけ赤い牌が入っており、その一枚は祝儀対象となる。タオ牌牌や俺の雀荘で経験してきたお馴染みのパターンだ。
 ただ、その赤牌はデザイン自体が他のドラゴン牌と同じであり、ちょっと見にくいな……と感じた。特に色弱の方は苦労しそうなので、なんらかの対策はしてほしいところ。

 そしてこのドラゴン牌、ひとりで4枚集めると、なんと新しくドラが2枚めくれるルールなのである。
 こういうインフレイベント的なルールが私は大好きだ。

それともうひとつ、いままで足を運んだいずれのサンマ雀荘も、基本的には「まるっこ」というルールを採用していた。これは和了時の点数に関するルールで、簡単にいえば出和了と自摸和了の点数が変わらないというものだ。
しかし、雀トップでは、「ツモり損1000点加符」というルールを採用していて、
例えば、四人打ち麻雀で子のマンガンツモは2000-4000であるが、そこに1000点ずつ足して3000-5000になるという計算方法である。跳満なら3000-6000は4000-7000、倍満なら5000-9000というふうになる。
そう、その名の示す通り、ツモアガリは損なのである。
低打点域ならばその差はわずかであるが、高打点域になると顕著になる。親の倍満ツモ9000オールとなって、出アガリと6000点も変わってくるのである。

 長々とルールについて説明したが、これらが実戦においてどのように影響してくるのかは、実際に闘牌を見てもらった方が早いだろう。

「よろしくおねがいします!」

 いつものように元気に挨拶をする。
 仕事休みにきているようなサラリーマンと、初老の紳士が座っていた。

 さて東発、親であるサラリーマンからリーチが入っているところで私はこんな手。

【東一局 南家 0本場】

 華 ドラ

 チートイのイーシャンテンだが、浮いている4牌はどれも通ってない。
 現物は4枚あり、オリることはできそうだ。

 さて、あなたならどうするか?

 私は水が上から下に流れるよう、ごく自然に安牌のを河に置いた。

 このような場面で、例の「ツモり損1000点加符」のルールが押し引き判断に作用してくる。
 ただでさえ親のリーチにはオリ気味に打つべきところ、ますますオリ有利になるのだ。
たとえ親の倍満をツモられたとしても9000オールならまだまだジャブをもらったようなものだ。
しかし18000を直撃されたらもう膝はガクガクである。

「ツモり損」のルールは、ツモが損なわけではない。
「ロンの価値が高い」のである。

 テンパイ受け入れの狭いチートイで通ってない牌を切り、テンパイして、さらに通ってない牌を切り、そしてアガリ切る。この4段階抽選を受ける価値はない。
 攻撃を受けている状態でのテンパイとイーシャンは、天と地の差。特にツモリ損ならなおのことである。
 たとえ、サンマでは通りやすいでもこの時点で止めるべきなのだ。

「ツモ リーヅモ4丁 6000オール」

 サラリーマンのアガリで幕開けした。

 次局一本場は初老の下家が安手であがり、迎えた私の親番でこんな手が舞い降りた。

 ツモ ドラ

 打
チートイとメンツ手の天秤だ。先にを打ったことにより将来的に待ちが強くなる。

 すると

 ツモ ドラ

 さきほど我慢したチートイがここで蘇ったか。予定通りリーチ!
 と、いきたいがすっとをタテに置いた。
 やはりキモは「ツモり損」である。そもそもダマの18000で十分だ。
 その手をリーチしてツモったところで9000オールなのである。危険をおかす価値はない。

 ダマで潜航していると、3巡くらいしたところでサラリーマンがツモ。
 タンヤオドラ5の待ちだった。
 おそらく私がリーチを打っていたら、サラリーマンは追っかけていただろう。
 このように、本手はダマに構え、直撃を狙いつつ相手のリーチに対し悠然とツモ切りリーチを打つシーンは本当に多い。大物手の直撃は決定打となるからだ。
 はいい待ちだが所詮はタンキ待ち。めくりあいになると分が悪い。
 「ツモリ損」は我慢の連続である。

 さて時は流れ、オーラスを迎えてこのような点棒状況になっていた。

サラリーマン:54000
zeRo:28000
初老(親):23000

 トップのサラリーマンはかなり遠い。
 自分の手はトップどころか

 華 ツモ ドラ

 まくりようのない凡手でテンパってしまった。
 これをそのままリーチする。

 ドラがたくさんあったり、ホンイツやチンイツになりそうな手だったりすれば、トップを意識するが、無理なら自然に打つまでだ。素点も大事である。
 この手だって、一発や裏ドラのオプションによってはハネマンになってクビを守れる。(クビを守る=40000点以上になり沈みウマから逃れること)

 ほら、一発はなかったが、ドラゴン牌(華)を持ってきた。
 リンシャンから持ってきたのがまたドラゴン牌。そしてさらにリンシャンからドラゴン。

 するとサラリーマンが苦笑しながらドラを2枚めくった。

 そう、「ドラゴン牌をひとりで4枚集めると……」というルールの適用である。

そんなこんなで私の手はこうなった。

 華華華華 ドラ

 すぐにをツモ。
 リーヅモドラ8…さらに裏が1枚乗って三倍満。7000・13000。高いナナトーサンだ(笑)
 これによりトップ目のサラリーマンを1000点かわした。
 トップである。

 なお、祝儀のやりとりなどにはこの点棒のようなゲームチップを使う。

 個人的にこの棒のようなチップは扱いづらい。しかし、昔からの伝統なのだろう、ここ梅田界隈ではこれが主流だ。

 この日、私はこれまでの鬱憤をはらすかのように吹いた。
 たしか7戦して5トップだったと思う。
 そのせいではないが、卓が割れてしまった。

「メンバーツー入りになりますがよろしいですか?」

 うーん、それではあまり旅打ちっぽくないなぁ…と考えていると

「難波の店舗にはお客さんがたくさんいるんですけどね…」

と教えてもらった。

 よし、いくか。
 戦いは、難波へと続く…

まとめ

 「雀トップ」は一言で言うと、「安心して関西サンマを打てるお店」だ。
 広くて清潔な店内。何よりも店員さんが元気で気持ちがいい。
 壁には、

 マナーに関しての注意書きがびっしり。
 実際お客さんのマナーは非常に良かった。
 サービスも充実していて、特にこの

 新規のお客様に配られる一日無料券はお得だろう。

評価

刺激度 ★★★☆~★★★★
清潔感 ★★★★★
サービス★★★☆
店員さんの元気!★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現)

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第七回:大阪府大阪市 いただきセブン

 本日のレポートは阪急三国駅にある「いただき7」さんというサンマ専門店。

 駅を降りてすぐ、ということでそれらしき建物を探していた。

 するとあった!

 ピンクの看板に、ハーフ専門……しろうと……。
 ここ麻雀屋だよな?(笑)モヤモヤしてくる思いを振り切るように店内に入る。

 私はかつて、パチンコとスロットで生活していた。
 パチンコもスロットも、出す意思のあるホール探しが全てである。
 パチンコは釘をみればおおよその店のやる気を把握する事ができるが、スロットの設定は目に見えないので、ぱっと見わからない。
 しかし一日に何十店舗と移動し、名古屋中のホールを回るうちに、ふいに「喰えるホール」というのがわかってくるのだ。

 こればっかりは感覚的なモノであり説明しようがないが、それでも無理やり言葉にするとしたら、匂い……
 そう、優良ホールは「喰える匂い」がするのだ。

「いらっしゃいませー!」

 なぜそんな昔の話をしたかというと「いただき7」に入った瞬間に、

(あ、ここはいい店だ)

 と肌が感じたからである。

 わいわいと楽しそうに麻雀を打つお客さん、店員さんのハキハキとした声。
 卓も牌も躍動していた。

 何より雰囲気を柔らかくしているのは、女の子の存在だ。

 不思議なもので、雀荘というのは女の子がひとりいるだけでガラリと雰囲気が変わる。
 お茶を持ってくるのでも、私のようなおっさんが持ってくるのとかわいい女の子が持ってくるのでは気分が違うだろう。同じお茶なのに本当に不思議である。

 また、女の子の前でケンカするのはみっともないな、という心理が働くのだろうか。お客さん同士でのトラブルも最小限になるイメージがある。

 特にこの日「いただき7」さんにいた女の子は、失礼ながらモデルのような美人というわけではなかったが、雰囲気がかわいらしい子で、ハキハキと声を出したり待ち席の人に声を掛けたりして楽しい空間を演出していた。
 まさに看板娘といったところだろう。

 テンションがあがってきたところで初めての旨を告げ、お茶とおしぼりをいただいた。

 そのおしぼりを見た瞬間、再びパチプロ時代を思い出した。
 パチンコもスロットも麻雀も、手は汚れるモノ。貧相な紙のおしぼりを使っているホールはお客さんの気持ちがわかっていないなーと感じたものだ。
 そんな中で「いただき7」さんは、肌触りの良い最高級のおしぼりをつかっているのがわかる。

(わかってらっしゃる……)

 つい、そう呟いてしまった。
 汗ばむ手をおしぼりで拭い、ルール説明を受ける。

 基本的には「タオ牌牌」さんや「俺の雀荘」さんで解説してきた関西サンマだ。

 5は全赤。いただき7と書かれた牌が華牌。
 そして7にも1枚ずつ金牌が入っている。これはドラには数えないがチップ対象になる。
 一通りの説明を受け、店内を見渡すと、フリーは若者三人で回っている卓とやや年配の方ふたりとメンバーが打っている卓があった。
 この辺の卓割りもうまくやっているな……と感じた。

 そして私はどっちに入れられるのかな……と楽しみにしていたら、やはり年配の方に放り込まれた(笑)

 そして因縁の「パッコロ」との再会である。

 リベンジに燃える思いと共に卓についたが、そんな気持ちはすぐにどこかにいってしまった。
 お客さんふたりが、とても楽しそうに打つのである。
 ツモを楽しみ、アガって喜び、放銃して悔しがる。

 正直、関西の人は勝負に厳しく常に淡々と打つイメージがこびりついていたので、関西にもこんな場所があったんだ…と嬉しくなってしまった。

 とはいえ勝負は勝負という事で、緩んでしまう気持ちを再び奮い立たせる。

 ツモ ドラ

 南家の配牌であなたなら何を切る?

 サンマは体力勝負である。
 ツモって切る動作だけでも四人打ちより濃厚で、思考する機会も同様に増える。
 そんな中で大事なのはやはりある程度の事はシステム化してしまうことだろう。
 まずドラを確認した後、役牌とオタ風をチェックする事から始まる。

 華牌を採用しているサンマでは、北が役牌のところがほとんど。
 つまり南家の私は東・南・北が役牌。要は西以外が全て役牌だ。

 だから一打目は打西とする。
 オタ風を真っ先に切るのだ。
 これが惰性で打っていると、とりあえずということでマンズから切ってしまう事が多い。
 ホンイツかピンフがハッキリ見えない限り、オタ風はお荷物だ。西家に重ねられる前に1巡でも早く切ることが大事だ。

 大事……と言ったが、細かい話であり、実戦ではそうそう損になるケースは少ない。
 しかし、自分で決めた順番を守れなかったことで、集中できていない自分に気付く事ができる。このことの方が大事と言える。

 を重ね、これをポンし、

 ロン   ドラ

 こんなマンガンをアガることができた。

 いつも最初は調子いいのだが…。

 五巡目のチンイツに放銃し、トップを捲られる。
 その後もトビこそしないものの、なかなかトップのとれない展開が続いた。

 半荘十回ほど打っただろうか、最後にトップをとり、笑える程度の負けで済んだ。
 しかし笑える程度の負けも、これだけ続くと膝にくる。麻雀と名前がついたらどんなルールでも負けない! と威勢のよかったのが、今となっては虚しい。

まとめ

 負けたのはおいといて、その負けた気持ちがどこかにいってしまうほど、「いただき7」はは好印象だった。
 貸卓も安く(特に学生は1h800円)、イベントも多彩で、とにかく楽しそうなお店なのだ。

 「いいお店の匂い」
 は、溢れるお客さんの笑顔で判断できるんだな…と感じた「いただき7」来訪だった。

 なお、その看板娘に写真をお願いしたが、断られてしまった。残念。

zeRo的総評

刺激度 ★★★☆
清潔感 ★★★☆
サービス★★★
看板娘 ★★★★★

補足

 今後から上記のような星で採点をしていこうと思う。
 刺激度は動くゲームチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートの麻雀を★……として表現。
 清潔感は卓回りだけでなく、トイレや待ち席も含めた綺麗さを評価。
 サービスは各種イベントの質や量を評価。

 このままでは終われない。
 関西サンマへのリベンジは必ず……と誓いながら、名古屋に帰ったZEROなのであった。

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第六回:大阪府東大阪市俺の雀荘

 前回の「タオ牌牌」でボロ負けしたzeRoは打ちひしがれていた。

 とぼとぼと駅の方へ戻るように歩いていると、ひときわ目立つお店に気付き、ふと足を止める。

「俺の雀荘」

 まさか雀荘とは思わなかった。なんだこのインパクトのある外観は。

 ――その昔、名古屋に「俺の味」というパスタ屋があった。
 そこの店主が頑固なのか、メニューはミートパスタのみで、オープンからラストまでモーニング(パンと飲み物)がつき、完全禁煙である。
 極め付きには完食しないと怒られる……という、まさに頑固オヤジがやっているような独特のお店だった。
 現在では同名で店主が変わっているが、そんな今でも目を閉じればあの味を思い出す

 たしかにあのミートパスタは旨かった――

 負けたままでは名古屋に帰れない。
 興味を惹く外観と、火が戻った闘志と。
 私は気が付いたら「俺の雀荘」のドアを開けていた。

「いらっしゃい」

 マスターなのか髭をたくわえた中年の男性が私の来訪に気付き、声をかけてくれた。

 年季の入ったソファーに腰を掛ける。
 おしぼりとお茶を頂いた後、初めての旨を告げると新規説明をしてくれた。

  • 35000点持ちの40000点かえし
  • 完全先付の喰いタンなし
  • 5pと5sは全部赤
  • ハイテイは最後まで(ドラ表示牌ギリギリまでツモる)
  • 華牌アリ

 なるほど、タオ牌牌とほとんど変わらない。いわゆるオーソドックスな関西サンマというやつだった。
 なお、華牌はこちらだ

 少しプリントが薄くなっているが、「俺」「の」「雀」「荘」と書かれている。
 そして「俺」だけが金文字なのだが、これが一発裏と合わせて祝儀対象になる。

「タオ牌牌」もそうだった。
これがこの地元で愛されてきた、サンマのバランスなのかもしれないな…
などと歴史を感じていると、さっそくメンバーの入っている卓が終わり、そこに案内された。

「よろしくお願いします」

 起家スタートだった私は、決意も新たにサイコロボタンを押した。

 いや、パッコロボタンである。

 初めて見る方も多いかもしれない。関西サンマでは主流となっている「パッコロ」と呼ばれるサイコロである。

 正十二面体というだけでも目を引くが、そこに「東」「南」など書かれている。
 もうひとつは「二」から「十二」まで書かれたパッコロの2つを使用する。(普通のサイコロの場合も多い)

 こう書くとややこしいが、使い方は非常にシンプル。
 例えば「南」と「六」の目が出たら、南家の6トン目から配牌をとる…という意味だ。

 これは通常の取り出しよりわかりやすくて初心者もとっつきやすいと思う。

 なんてことないが、普段と違う風習のひとつひとつにワクワクする。これが旅打ちの醍醐味でもある。

 さて始まった。

 今回は、私が関西サンマをそれなりに打ち込んできた上で、感じた攻略法を書いていこうと思う。

①速度感が重要!

 起家で始まった私は、6巡目にこんな手牌になっていた。

 華 ツモ ドラ

 親番でそれなりの勝負手である。しかし私はノータイムで安全牌のを抜いた。

 対面のサラリーマン風の男の河がこうだったからである。

 

  華華

 今、共通役牌のをポンしてを打ってきたところだ。
 ただでさえを切り遅れたかなーと感じていたところに新たな危険牌であるを持ってきた。そして下家の捨て牌はテンパイの可能性が高く、もしテンパイならこの2筋が通る事は稀だろう。

 四人打ちでは自分に手が入ったら、基本は相手を気にせずにまっすぐ打つのが鉄則だ。
 相手はテンパイかどうか不明だし、放銃しても安い事が多いからである。
 しかしサンマは違う。
 使っている牌の種類が少なく、テンパイ速度が四麻と比較してかなり違うからだ。
 そして華牌や赤がある分、安いという事が少ない。

 それだけシビアに相手との速度感を測り、押し引き判断をしないといけない。

 華 ツモ

 この手が成就するには、

 が通り→テンパイして→アガリ切る

 必要があり、三段階抽選と言える。
 相手のテンパイの可能性が高いこの場面では、いくら親でも撤退するべきだと言えるだろう。

 さて、を対子落とししていくと意外にすぐテンパり返した。

 華 ツモ ドラ

 声高らかにリーチ! と行きたいところだが十巡目である、どうする?

②中盤の役アリは基本ダマテン!

 サンマと言うと、リーチのぶつけ合いや大物手の応酬など、派手なイメージがかなり強い。
 特に関西サンマはドラ表示牌の手前までツモが続くため、テンパイしたらなんでもリーチに行くのが得に思える。
 が、実際はそんなことはない。地味でシビアなリーチ判断が試されるのだ。
 特に強者はダマテンの使い方が上手い。これは間違いない。

 リーチを打つと、自分の捨て牌を利用して他家にアガられるかもしれない。
 出るはずだった牌を止められてかわされるかもしれない。
 入れ替えができずに放銃してしまうかもしれない。
 確実にアガリ確率は下がるだろう。

 その見返りに打点が上がればいいのだが、何度も言うように、サンマは華牌や赤で自然と打点のついてくるケースが多い。
 四人打ちのように2000点の手をマンガンにするためにリーチを打つのは多少のリスクがあっても得の方が大きいと考えられるが、マンガンある手をハネマンにするためにアガリ確率を下げる行為は微妙なのではないか……という話である。

 特にピンフ手のケースである。サンマはツモとピンフの複合しないルールが主流なので、さらにダマテン寄りになる。ピンフドラ3の手は、リーチを打っても、裏か一発がない限りハネマンにならない……ということだ。

 打点は勝手についてくるので二の次。
 アガリ確率を下げるようなリスクをなるべく犯さない。

 これが関西サンマの極意だと言える。

「ロン」

 対面がツモ切ったに声を掛ける事ができた。
見る事はできないが、対面の待ちはの可能性は高かったと思う。

「はい」

 サラリーマン風の男は気持ち良く18000点を払ってくれた。

 やわらかい雰囲気だったタオ牌牌の後だからか、俺の雀荘は余計な会話がなく、鉄火場のにおいがした。
 しかしお客さんやメンバーさんのマナーはよく、勝負そのものを楽しめる印象があった。

 続く一本場、気を良くした私の配牌はこうだった。

 ドラ

 イマイチな手だ。
 を打った私はすぐにをポンした、そして何を切るか――
 四人打ちだとホンイツを見て打としそうだ。
 しかし私はを切った。

③ホンイツは見るな!

 これが最後の極意である。
 四人打ちで最強の役は? と聞かれたら私はホンイツと答えるだろう。
 それだけ難易度の割に見返りが大きく、さらに守備力が高い。
 しかしサンマにおいては、話は別だ。ホンイツは足かせになることが多い。
 特にこの手のようにブロックが足りない段階で決め打つのは危険である。

 チーができないことが大きく、有効牌を狭めるデメリットが大きいのだ。
 そもそも打点はしつこいくらい言うように勝手についてくるので、ホンイツにするメリットが小さい。
 いかにもホンイツというような手牌以外は普通に進めるのが吉なのである。

   華 ドラ

 不格好ながら最速のマンガンテンパイを入れ、これをツモって6000は7000オール。

 今回こそはいける……!
 そう思っていたが、三時間後のzeRoはノートップで迎え、力尽きるようにラス半を入れていた。

 地獄――

 麻雀を打っていれば、当たり前のように訪れるどうにもならない状態。
 勝負手のめくりあいに必ず負け、押して放銃し、引いてツモられる。

 私はこれまで、天鳳だけでも7000戦、実戦では何万戦と打ってきたので、酸いも甘いも慣れている。
 ……ハズだった。しかし、負ける度に身を焼かれるような思いに駆られるし、勝てばこの世の全てを掴んだかのような万能感に包まれる。

 私の人生は麻雀が全てであるし、この気持ちの浮き沈みからは一生逃れられないのかもしれない。

 そんなことを思いながら帰りのホームでシュークリームを買った。
 脳が糖分を欲していたのであろう。
 終電に乗り込んだzeRoは、梅田のカプセルで泥のように眠ったのであった。

まとめ

 私の負け報告ばかりで、ほとんど俺の雀荘さんのレポートになっていない気もするが(笑)私がやめるころにはフリーは2卓立っていた。
 あまり店内を覚えていないということは、それだけ勝負に集中できる環境だったということだろう。

 ガンコなマスターがいるわけではなかったが、関西サンマをマナーよく楽しめるお店――それが「俺の雀荘」の印象である。

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zeRoの麻雀ひとり旅

第五回:大阪府東大阪市タオ牌牌

 近鉄大阪線長瀬駅を降り、昭和の風情を感じる通りをzeRoは歩いていた。

 春休みなのだろうか。近畿大学が近くにあり、多くの学生達とすれ違う。
 陽光が照りつけ、体が汗ばむ。今年は桜の開花も早かった。
 昔ながらの喫茶店や八百屋などが立ち並ぶ景色に「三丁目の夕日」の世界にタイムスリップした感覚に浸っていたところで、その店はあった。

 地元では「タオパ」の愛称で親しまれている、三人打ち麻雀のお店「タオ牌牌」である。


実戦

「いらっしゃいませー」

 感じのいいお兄さんが迎えてくれる。お茶を注文し、火照った体を冷ます。
 そしてルール説明を受ける。いわゆる「関西サンマ」というやつだ。
 ざっくり重要部分だけを説明すると、

  • 35000点持ちの40000点かえし
  • 完全先付の喰いタンなし
  • 5pと5sは全部
  • ハイテイは最後まで(ドラ表示牌ギリギリまでツモる)
  • 4枚使い七対子アリ
  • 華牌アリ

 文章だけで説明しても伝わりにくい。さっそく実戦にいってみよう。
 待っていた年配の方と、メンバーとの3人で新しい卓が立てられた。学生メインと思いきや、商店街のおやっさんのようなお客さんも多いらしい。

「よろしくお願いします」

 知らない人同士で打つフリー雀荘だからこそ、挨拶を欠かしてはいけない。
 これは麻雀のルールを覚える前に身に付けてほしいことだ。
 勝ちたいのはみんな同じである。それ以前に全員が気持ちよく打てるよう心がけることで、ただの牌並べゲームから、知識を競い合う場へと昇華する。
 相手がいないと麻雀も打てないのだ。

 さて、そんな謙虚な気持ちが功を奏したのか、配牌を開けると、

「タ」「オ」 ドラ

 このような軽い手が躍っていた。
 「タ」「オ」は華牌である。右に抜き、王牌から2枚補充する。

 その2枚はだった。

 華華 ドラ

 北は役牌である。しかし初打はその北とした。
 ついを切ってしまう人が多いかもしれないが、北の有効牌は北の3枚だけに対し、
 の11枚が有効牌となる。ターツが決まっていない段階でこのロスはあまりに痛い。
 何気ない一打だが、それでいて重要な一打だと言える。

 このように三人打ちでは、細かい牌効率が勝負を左右する。単純に濃度が3/4と言え、四人打ちと比べるとごまかしがきかないイメージだ。
 三人打ちを打つ事はドラゴンボールで言う「精神と時の部屋」に入る事と同じだ。
 下手なうちは容赦なく負けるが、その分上達速度も速くなると思っている。
 毛嫌いしている人は是非三人打ちを打ってみて欲しい。

 個人的にはいろいろと要素は変われど、使うのは同じ牌なので何も変わらない。
 四人打ちは強いけど三人打ちはてんでダメって人はいないと思っているし、その逆もしかりだ。

 さて、その後の進行が面白かった。

 を切った後にをツモり、打
 そしてをツモり、打

 華華 ドラ

 盤石のイーシャンテンだ。
 そして4巡目、ここにツモってきたのが

 ツモ ドラ

 さて、四人打ちなら迷わずカンするところだが、三人打ちではこれはテンパイでもある。
 そう、四枚使いチートイツを切れば単騎にとれる。

「……カン」

 小考したが、チートイツテンパイをふまえても、カンしても受けが広く、圧倒的にアガリ率は高い。

 リンシャンから持ってきたのは

 ツモ カン ドラ

 ふむ、どちらに受けようか。
 四人打ちなら自然にに構えるところだが、全赤のサンマでは打点差があまりに違う。

 を切ってリーチした。

 このように濃度が3/4だけにイーシャンテンやテンパイになる頻度が四人打ちと比べて高く、シビアな判断に迫られる機会が多い……ということだ。
 常に戦いに参加しているイメージで、ドラが多いだけにアガれば大抵はマンガン以上あるし、大物手も成就しやすい。ゲームとしても三人打ちは本当に面白いと思う。

 さてどれをツモってきても倍満は確定。裏ドラ次第では三倍満までいく。
 今日はアガリ倒す日かな…などと考えていたらを持ってきてこれが上家のメンバーのペンのイッツーに放銃。

 ……この日はあと一牌が遠かった。

 めくりあいにとことん負け、果てには5巡目に置いたにお声がかかり国士に放銃した。

 私は初めて行く雀荘ではほとんど喋らない。
 常連さん達の和を乱してはならないと思っているから、最低限の会話しかしないのだ。

「……お代わりお願いします」

 しかし、そんな新規がひたすらゲームチップを払い続けていると、微妙な空気になるのも事実。
 私としては何も気にしていないのだが、周りから見るとかわいそうな人になってくるのだ。
 こうして気を遣われるようになり、やがてその同情も合わせて「悔しい」という感情が芽生えてくる。

 フリー雀荘で負けてもゲームチップを払えば済む。天鳳に至ってはptが減るだけだ。
 しかし私にとって麻雀は人生を賭けたゲームであり、負ける事は血肉をもっていかれるのと同義。

 10回ほど打っただろうか、最後にトップを取り店に安堵の空気が流れたところでヤメた。
 悔しさにまみれた「タオパ」での実戦だった。

まとめ

 負けてしまったが、印象はとてもよかった。メンバーさんは気さくだし常連さんのマナーもいい。そして特筆すべきはサービスのよさだ。まず、これを見てほしい。

 小さくて見にくいかもしれないが一回目来店のところに「ゲーム代無料券×5枚」と書いてある。
 これは本当に凄い。「タオパ」はトップ者が全員分の場代を払う今時のシステムなのだが、無料券1枚でその分まるっと補ってくれるのだ。つまり間接的に他者のゲーム代を自分がもらっているようなものである。
 私は1回しかトップをとれなかったので、画像にあるように4枚残してしまったが(笑)

 またこの無料券はお店で保管してくれるので、再び来店した時に使える。
 そして2回目以降の来店でもサービスはさらに追加されていき、4回目ではゲーム券3回分プレゼント、5回目は1日ゲーム代無料+ゲーム券10枚と書かれている。

 新規だけでなく他にもその都度イベントが開かれている模様。

 この日は「黒ひげチャレンジ」というイベントをやっていた。

 決してキレイとも広いとも言える店ではなかった。
 しかし、風情の漂う街に愛される、雰囲気の良い、サービス満点のサンマのお店…
 それが私の「タオ牌牌」の感想である。

 

 悔しさにまみれて店を出た頃には、日はとっぷりと落ちていた。

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第二回:大阪府池田市ミラージュ

本日お邪魔したのは、大阪は池田にあるミラージュというお店だ。
天鳳民やプロも在籍していると聞く。

阪急石橋駅から徒歩三分。お店のHPに駅からの行き方が詳しく紹介されている。
画像付きでわかりやすいので迷う事はないだろう。

この日は雨が降っていた。旅人にとって傘は邪魔でしかない。
私は相当のどしゃ降りでない限り「こんなもの雨のうちに入らない」と強がって走り抜けるタイプだ。ようはめんどくさがりだ。
というわけであいにく傘を持っていなかったが、駅から出てアーケード街や立体道路の下を通るため、濡れる区間はごくわずかだった。

肩を濡らし、駆け込むように入った建物の二階にミラージュはあった。

ドアを開けると、おぉ……まだ昼間だというのにすでに多くの卓が立っていた。
特に若いお客さんが目立つ。

土地勘がないので店員さんに聞いてみると、なんでも大阪大学が近く、そこの学生さんがメインのお客さんらしい。特にセットのお客さんが多いのだとか。

待ち席も個室が用意されており広かった。

麻雀マンガが所せましと並んでおり、ドリンク類も充実。
セットのお客さんはセルフサービスなのか、勝手に好きなドリンクを作っていく光景をよく見た。

そんな快適な空間で、温かいおしぼりで冷えた体を癒しながら、ルール説明を受ける。
まず珍しいと感じたのが、順位ウマが10000点-30000点加算されることだ。通常、多くのお店が10000点-20000点(いわゆるゴットー)なので、お店のこだわりが感じられる。

実際、10000点-20000点よりも、10000点-30000点の方がわかりやすく平等だと私は考える。
2着3着4着の差がそれぞれ20000点になり、均等だからだ。
(※10000点-20000点だと、2着と3着の差が20000点、3着と4着の差が10000点になる)
ほどなくしてお客さんが来店し、卓を立てる運びになった。

まだ麻雀は始まってないが、またしてもお店の細かいこだわりに気付いてしまった。
それは「自0」である。
自動配牌を扱うお店でドラをめくる時に圧倒的に多いのが、「自7」だと思う。
しかし「自7」だと、親は配牌を見て、自分の山を7で区切り、リンシャン牌を降ろし、ドラをめくり、第一ツモを持ってきて、1打目を打つ……と非常に多くの作業を強いられてせわしなくなる。
私はこのシステムに対し、常々不満に思っていた。
大事な一打目くらい余裕を持って考えるべきだ。急かされるように打っていては、プレイヤーの雀力向上を妨げる……とすら感じてしまう。何より初心者に優しくない。

「自0」システムはこれらを全て解決する。
「自0」とは、ようは親の山の一番右からツモってくる……ということだ。つまり南家が南家の山の一番左の牌(リンシャン)を降ろし、そして三枚目をドラとしてめくる。
これだけで親の(山を区切る→リンシャン牌を降ろす→ドラをめくる)という作業が省略される。作業分担だ。区切る工程がなくなるため、リンシャン牌が転がる頻度も激減するだろう。
慣れるまで多少時間かかるが、間違いなく「自7」より「自0」の方がメリットは多い。
全国の雀荘に普及される事を強く願う。

さらに点箱を開いてびっくりだ。

大多数のお店の点棒の初期位置は

①  黒棒 | 10000点5000点 | 1000点 | 500点100点

こうなのだが、ミラージュは

②  10000点5000点 | 1000点 | 黒棒500点 | 100点

これがデフォルト設定なのだ。これを見た瞬間(あぁ…わかってる)と、「自0」の件と合わせて心底感動してしまった。まだ麻雀始まってないのに

通常の①の位置だと、一番多い100点棒の場所に500点棒が埋まってしまい、スッと取り出せないことが多々ある。無理に取ろうとして「落点ー!」とメンバーを呼んだ経験のある方も多いのではないか。(地方によっては落棒と呼ぶところも)

②のように100点棒を単独にする事により、500点棒もすぐ取り出せるようになる。手間やトラブルを未然に防ぐことができるのだ。私は①のお店でも座ったらわざわざ②のように入れ替えるくらいだったので、点箱を開けた瞬間に感動してしまった…というわけである。

さて、一通り感動したところでようやく実戦だ。

いきなりの好手牌が私の手の内で踊っていた。

これが5巡目のことなのだが、私は上家から打たれたをチーして打とした。
これくらいのよい手なら、まだ数巡は我慢してメンタンピンを目指すのがzeRo流である。
しかしミラージュは一発・裏と赤1枚につき、4000点相当のお楽しみポイントがもらえる。
赤は鳴いてももらえるため、普段より少しだけ鳴き判断を早めたのだ。

「ツモ 500・1000 1枚」

かくして上々のスタートを切ることができた。

続いても私はまた軽い仕掛け&テンパイを入れていた。

    ドラ

すると下家の学生っぽい若い子からリーチが入った。
私の待ちはカンチャンだが、マンズの下は比較的安く、は山にいてもおかしくない。赤を1枚持っている事もあり、ツモってきた字牌や端牌は勝負していった。

そこへを持ってきた。

さて、私はリーチに対して必ず残り筋を数えるようにしている。

押し引きをする上で、重要な要素の一つになるからである。その時も自分で開拓する度に数えていたのだが、トータルで11本通っていた。

(10巡目、子対子、こちらは場況のよさそうなカンチャン待ち2000点で、リーチは好形か愚形かは不明、残り7本ある筋のうちの1本…が3枚見えているので一応ワンチャンス…か)

というように要素を頭の中で並べて押し引きの判断を考えているのだ。
私は迷いに迷ったが、結局は勝負した。……通し。
一難去ってまた一難。続いて持ってきたのは
同様にワンチャンスだったが、私はノータイムでオリた。

「迷って押した後に持ってきた危険牌はオリる」

これは私がずっと守っているマイルールである。

「テンパイ」

開けられた下家の手牌は

結果論だがは高目の当たり牌だった。
私はアガりまくるよりも、こういうギリギリまで押して当たり牌でオリた時の方が好調を感じる。何より気分がいい。
気を良くした私は親番で6000オールをアガり、トップを獲った。

その後もトップ・2着を積み重ねていった。……

感想

ところで、お店のウリの一つなのだろう、成績管理をしているらしく、壁に成績上位者の名前が貼りだしてあった。

毎月表彰しているので、上位入賞を目指すことによりモチベーションは上がるだろう。

全体的な印象では、普通の入門的なお店で物足りなくなった打ち手が腕試しにくるようなイメージだと感じた。ステップアップというか。
それでいてギスギスしておらず、若いお客さんで和気あいあいとしている雰囲気がある。
楽しく、真剣に打てるお店だと感じた。

紹介した他にも、様々なサービス、イベントなどを常時行っているので是非HPで確認し、一度来店してみてほしい。
帰る頃には雨も上がっていたので、大勝したzeRoは足取り軽く駅まで向かったのであった。

フリー麻雀 実践レポート, 【南区】麻雀好きが集まるお勧め雀荘【大橋駅】三人打ち, 三麻, 福岡, 大橋, 雀荘

九州に出向いた際は福岡天神、博多といった地域で麻雀をする事が多いんですが、福岡在住の麻雀打ちからの情報や編集さんからの情報では、西鉄大橋駅界隈の麻雀店が最近盛り上がっていると聞いたので早速足を運んでみました!

 


大橋駅には天神から2駅で10分かからないくらいで到着。今回は情報者からのイチオシ店、まーじゃんチャン太へ向かう。まーじゃんチャン太は福岡の中でも大型な店舗の一つで、フリー麻雀は3人打ち4人打ち、一局戦と全国の麻雀打ちが好きな種目で遊べるように多種目で営業しているとの事。

大橋駅は2つの出口があり、まーじゃんチャン太は西出口を出て徒歩1分、駅前だ。すぐに発見できたのでさっそく階段を降りて店内へ!

『いっらっしゃいませ!』

元気な声で迎えられ、店内を観察すると既に3麻、4麻、一局戦と全ての種目と、地域の方であろう年配の方々がセット麻雀を楽しんでおり店内に活気あふれていました!

入店した時間が10時過ぎだった事を考えるとかなり賑やかだなぁ!

ゆったりした待ち席スペースに案内されドリンクを注文し、ルール説明をうける。

偶然だが訪問日はチャン太8周年のイベント期間中との事で、この日は3人打ちが1ゲーム100円!

で遊戯できるサービスを行っているとの説明を受け、迷わず3麻を選択!

 

チャン太の3人打ちは、東南戦の福岡サンマ。

福岡サンマは関西サンマ、名古屋サンマとはまたゲーム性も点数計算も違うので改めて3人打ちのルールの多様性を感じながら、ルールの多様性も麻雀を打つ際の楽しみの一つだと思う。

簡単にチャン太の福岡サンマを説明すると

・1ハン完全先付け

・35000持ち40000返し

・順位馬が10-30(返し点以上で+10)

・5に各1枚の青牌、3、7に各1枚の赤牌
→青は鳴いても祝儀対象、赤はリーチ時のみ祝儀対象となる。
・点数計算は4人打ちに準じるが全て1000点単位で切り上げ(例 1300/2600→2000/3000、300/500→1000/1000)

・北は常時ドラ、手中でも抜きでも使用可、一発は消せる。役牌ではない

・フリテン一切なし

福岡ではオーソドックスなサンマルール。他地域でサンマをたしなんでいるプレイヤーは細かな面での相違点を留意してください!

 

ルール説明を終え、イベント期間と重なっていた事が幸いしたのか待ち時間無く案内して貰える事に!

 

対戦者は60代くらいのお父さん&30代くらいのお兄さん。

『福岡でのサンマは初めてなのでわからない所とかあるかもしれないですが宜しくお願い致します』

開局前に自分が初心者である事を宣言し警戒心を解く事を忘れない。

一戦目は開局親番から調子よく連荘を重ねられた。積み棒が1000点(ツモは両者から1000点ずつ)なのはサンマ全国変わらない。

赤青牌が手中にある和了の祝儀計算が不慣れで和了するたびに同卓の二人が教えてくれた。

4人打ちフリーと比べ、3人打ちフリーはマナーにおおらかな事が多いイメージがあったが、チャン太サンマではお店が力を入れているという事もあり、びっくりするくらいスムーズでスピーディな麻雀が楽しめた。

オーラス2着目のお兄さんがクビである40000点に届く和了し一戦目は運よくTOP。

その後3着(トビ、トビチップ-2枚)TOP、2着、3着と5戦を終えたところで時間もありラス半。最終6戦目のオーラスでTOPを競っていたのだが、ハイ牌に2枚あった北をポン、そのまま北ドラ3で手牌を倒してしまいチョンボ。。。

(・・・しまった、福岡サンマでは北は役牌じゃなかったんだ)

ついつい普段関西サンマルールで打つ事が多かった為のナチュラルチョンボ。これが響いて最終戦もラス。

今日はイベント日ということもありゲーム代100円で遊べた為、びっくりするくらいにお財布に優しく実践終了。

 

実践を終えて感じた事は、関西サンマ、名古屋サンマと違い3.7牌にも懸賞牌がある事や、リーチ祝儀の比率も高いのでリーチ判断は若干前のめりになり、点数計算にツモ損がある事でオリ気味に手を進める局面が多かったように思う。この打ち方が良いかどうかは試行回数が必要だと思うが、ゲーム性は競技よりなサンマ、といった印象でした!

次回は一局戦もチャレンジしてみたいなぁ、と思いました!

帰りにスタッフ皆さんの写真を。

今回の写真撮影や取材に協力して頂きましたチャン太大橋店の皆さん、ありがとうございました!又来ます!

(実践/文責 k)

 

【京橋 雀荘】友達同士で貸し卓で楽しく麻雀するならこの雀荘!京橋, 雀荘, 健康マージャン, 麻雀教室

鶴見緑地線 京橋駅コムズガーデン出口を出てすぐの新店ラストファイトさんにお伺いしてきました!

ラストファイトさんはお昼は健康マージャンと禁煙貸し卓での営業で、夜は貸し卓専門の麻雀荘です!大阪でも有数の繁華街でもある京橋に新しく出来たお店ということでオーナーさんに許可を貰ってお店のスタッフさんにお話しをお伺いに行ってまいりました!

--こんにちは!今日はお話しをお伺いに来ました!

女性スタッフA(以下A)こんにちは~、なんのお話ですかぁ♪

--はい!お店の事を色々と伺いたくてオーナーさんにお話しして寄らせていただいたんです!

Aそうなんですね!どういったことを話せば良いのかわかりませんがよろしくお願いいたします♪あ、写真は私少し恥ずかしいのでNGにしてください。私のほかにももう一人女性がいるので是非今度お会いしに来てください。

--京橋は数年前から界隈の大型店舗が閉店した事もあって街の規模の割に麻雀店が少ないように思います。以前は朝早くから大型店に年配の方々が集っていたイメージがあるのですが、お店のご利用者さんはどういった方々が多いのでしょうか?

 

A ビジネスマンが9割ですね。大阪ビジネスパークからお越しになられる方が多いです。

--料金はお幾らで営業されているんですか?

A 今はキャンペーン期間ですので、初めての方は一律1時間500円で営業しています。

二回目からは通常料金なんですが、会員登録していただけると1時間1100円ですのでこの地域ではかなりリーズナブルな料金だと思います。

アルコール類も一律300円で提供しているのでサラリーマンの方に受けているのかな?と思います。

--そうなんですね!大きな繁華街なので幅広い方々が利用されているのかな?と思っていました。

 

A 初回はかなり安いと思いますので、学生さんにも多く利用してもらいたいな、と思っています。知名度が低くてまだまだこれからだと思いますが、いろいろなサービスが提供できると思いますので是非一度寄ってもらいたいですね。

 

※ここでビジネスマンのお客様が来店し、一旦インタビューがストップするがその後再開。

 

--スタッフさんはこの時間帯はお一人でされていらっしゃるんですか?

 

A そうですね。平日夜は大体スタッフは1人で回しています。近隣にスタッフもオーナーもいますので忙しい時は手伝って貰うような体制です。

 

--お店の売りって、一言でいうとどんなところでしょうか?

 

A そうですね。まずは新しいお店なのでとにかく綺麗だと思います。それから麻雀卓は最新の台を入れています。レックスイーガーとセンチュリーイーガーです。イーガー枠のおかげでスマホやタブレットの充電もできることは、今のビジネスマンには必須条件だと思います。

自動配牌機能などもお客様の要望に合わせて設定しています。

それからお昼の時間帯は禁煙にしています。17時まで禁煙で営業しているので禁煙セットの利用者さんには良いのではなのかな?と思います。

それから最初にお伝えしておけばよかったのかもしれないですけど、実はポイントカードもあります!それに来店したお客様には必ず次回1時間無料になるサービス券をお渡ししていますので、併用するとものすごくお得になるんです!

--なるほど!最近は禁煙ブームでもあるので禁煙貸し卓は良いかもしれないですね!それに次から次に新しいサービスが出てきますね。そんなにサービスしてると大赤字になっちゃいませんか?

 

A 今はよりたくさんのお客様に知ってもらいたい、という思いがオーナーにあるみたいなので本当にサービス期間だと思います。オーナーもお店を良くしようといろいろしてくれてます。同じビルの飲食店から特別なサービスをしてもらったり、、、、

--特別なサービスとはなんでしょう?

A 実は同じビルに割と行列ができる人気のお店があるんです。4階の鉄板焼き屋さんとんぼさんと3階の肉懐石~suina~さんが特別メニューを出前してくれるんです。

もちろん通常のうどん、そば、丼、中華、お寿司なども出前できるんですが、鉄板焼きと肉懐石はうれしくないですか?

--そうですね。麻雀屋さんにはなかなか珍しいと思います。接待なんかでも利用できそうですね。

A そうですね。そういうニーズに答えていきたいです(笑)

オーナーにもまたいろいろ聞いてもらってよいですか?私では分からないことも多いので。

--承知いたしました。今日はありがとうございます。頑張ってください。
※来店していたビジネスマンのグループにもお礼を告げインタビュー終了。

 

スタッフさんへのインタビューだったが、しっかりとしたお話が聞けたように思う。

上から目線なコメントになるがスタッフ教育も行き届いていて気の利いた接客を目の当たりにするに、ビジネスマンにお勧めの雀荘の一つではないだろうか。もちろん学生諸氏の皆様にも存分に利用してもらいたい。

肉懐石とは生涯口にしたことはないが、何かの機会があればご馳走してくれそうな面子でゆっくりと麻雀を楽しみたいと思う。

【京橋 雀荘】友達同士で貸し卓で楽しく麻雀するならこの雀荘!フリー麻雀, 貸卓, 四麻, 四人打ち, 京橋, 雀荘

鶴見緑地線 京橋駅コムズガーデン出口を出てすぐの大手チェーン店マーチャオωのセット麻雀専用フロアに行って来ました!

マーチャオといえばフリー麻雀のイメージが強いのですが、そのマーチャオの中でも珍しい貸し卓専用フロアがあるという事で店長の吉田 俊介プロに店内を案内してもらいお話しを伺ってきました!

--貸し卓の専用フロアっていうのはイメージになかったのですがそのあたりを教えてもらえませんか?

吉田俊介店長(以下、吉田)もともと一つのフロアでフリー麻雀とセット麻雀の両方の営業をしていたのですが、同じビルに空きテナントが出て増床する際に貸し卓専用としてスタートしたんです。貸し卓で来られるグループのお客様にも笑顔で楽しく時間を過ごしてもらうためにもう少しキャパシティが欲しいというリクエストもあったからだと思います。

結果的には普段の友達同士でわいわいと楽しく麻雀をするには、このフロアは最適な環境だとおもいます

 

--実際に店内を見せてもらったところ、フリー麻雀フロアに設置している台数が7台に対して、貸し卓専用フロアに設置してある台数は6台とゆったりとした空間ですね

 

吉田 そうですね、フリー麻雀フロアは7台ですが貸し卓フロアは6台でゆったりしています。最近は漫画の本なども置けるようにしたところで貸し卓のお客様にも読んでもらったりできるように整えていっています。まだあと2台くらいは入れられる余裕はありますね。

 

--ものすごく高機能な卓を使っているように見えるのですが、これは自動配牌卓ですか?

吉田 台はアルティマにレックス枠をつけたものです。

最近は利用するグループの中に1人2人麻雀役や点数計算があやふやだったり、配牌の取り方がわからない人が混じってるな、というのがあるんです。

なので自動配牌で遊戯してもらえば、取り出しがわからないといったことも起こらないですね。

 

--なるほど。なかなかセット麻雀でこれだけの高機能な卓を使えるところは少ない気がしますね。確か卓で充電できるんですよね?

 

吉田 はい、台の左手側に全席USBが付いている枠なのでスマホの充電もできますし、言ってくれれば充電ケーブルの貸し出しも行っています。

 

--お願いするときはこの電話を利用するんでしょうか?

 

吉田 そうですね。貸し卓フロアはセルフサービスで営業していますから、スタッフは一つ下の階にいるんです。出前が欲しい時や何か用事があるときはこの電話で下の階に連絡する仕組みで営業しています。

 

--セルフサービスなんですね。ジュースとか飲み放題ですね。料金は全店統一なんでしょうか?

吉田 いえ地域によって違う金額です。やっぱり家賃が高い地域もあるし、料金が決められている地域もあるみたいですし。京橋店は1時間1,200円で提供しています。

 

--貸し卓のお客様に特別なサービスや割引などはあるのでしょうか?

 

吉田 そうですね。スタンプカードを用意していて予約特典やポイントサービスを充実させています。ポイントを貯めれば3000円サービスなんですが予約特典と併用すれば割とたまるんです。それと全店共通サービスだと思うんですがWIFIを提供していて、利用される方には喜ばれていますね。

--持ち込み等はOKなんでしょうか?

 

吉田 原則禁止しています。アルコール類や飲み物は店内で用意できますし、出前も豊富です。食事をされたい方には、パチンコ屋さんのサービスみたいに食事休憩も用意しています。

 

--食事休憩??

 

吉田 そうですね。これも特別サービスですね。卓をキープしたまま店外に食事休憩に出られるサービスがあります。もちろんその間遊戯時間は止めた状態で。最大30分店外行動を認めるサービスです。

 

--いろいろなサービスがあって驚きです。以前は京橋には大型店も数多くあって早い時間から年配の方々が麻雀を楽しまれていたイメージがあるんですが利用される層はどんな方々が多いですか?

 

吉田 年配の方々が多く利用していたんですか?知りませんでした。

今の利用者はサラリーマンが多い感じですね、とはいえ幅広い層に利用してもらっているとは思います。

 

--平日と週末では?

吉田 平日は今はまだ飛び込みでも受け入れられるんですが、週末は平日に比べると圧倒的に利用者が多いですね。週末に利用されるときは事前に予約してもらったほうが良いです、満卓になっちゃうので。予約特典もありますし(笑)。

 

 

 

大型モニタでの麻雀放映やWIFIの完備、全台USBでのスマートフォン充電が可能といったチェーン店の工夫やサービスが随所にあり、マーチャオω独自のサービスも好評で、週末は満卓になる事が多くなってきたとの事だが個人的にこれは面白いサービスだな!と思ったのはパチンコ店では当たり前感のある食事休憩。

食の都大阪でも京橋は美味しいお店が数多く軒を連ねている地域でもあるので、店外に食事に行っている時間をセット料金から差し引いてくれるこのサービスは是非利用してみたいと思った。

またインターネットやゲームで麻雀を覚えた、ユーザーに優しい配牌完了卓を設置しているのも魅力だと感じた。麻雀荘に行ったことがない方々にも何かの機会にぜひ利用してもらいたい。