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zeRoの麻雀ひとり旅

第十八回:大阪府大阪市北区「麻雀ハウス ポン太 天満駅前店」

「勝ち」と「価値」

3年前、私はカレンダーを全く必要としていなかった。単純に一切の予定が入っていなかったからだ。現在もプロでも経営者でもないただの天鳳民の1人なのだが、いつのまにか観戦記に出版、コラム、配信、ゲスト、リーグ戦運営……など、麻雀関係の予定だけでカレンダーはびっしりと埋まっている。人の縁や時の流れというものは面白いものだな……と感じる。
誰にも必要とされていなかったあの頃と比べると、誰かの役に立っているのでは……という自己満足だけでも生きがいを感じることができる。晩年に差し掛かっているが(笑)とても充実した人生を送れていると思う。
しかし、かといって楽観はできない。麻雀プロが勝つことでしか認められないのと同様に、私も勝たなければいけない。私にとっての「勝ち」とは、天鳳位の達成であり、より面白い文章の提供であり、麻雀普及や戦術普及に貢献すること、である。
人の価値は、少し緩んだだけですぐに劣化する。もともと中途半端な立ち位置の私の価値なんて吹けば飛んでしまうほど薄く、継続的に活動していくことでしか認められないのだ。

来訪

冷たく吹きすさぶ風に11月某日、そんな私は大阪の天満にいた。
大阪環状線天満駅から徒歩1分……とのことだが、お目当ての店は改札口を出てすぐにみつかった。1分どころか15秒くらいで行くことができるだろう。


 

関西サンマが打てるお店「ポン太 天満店」である。
この看板をみると無料駐車場も用意されている模様。

エレベーターで3階まであがり……

店の扉を開くと……

白い店内に最新卓が並んでいた。決して広いとは言えないが、余計なモノが置いておらず、キレイに整頓されているので窮屈さは感じない。金曜の夕方だったが、フリーは3・4卓立っていた。初めてのことを告げ、待ち席に腰を下ろす。

若くて感じの良い店員さんからルール説明を受ける。
ポン太はオーソドックスな関西サンマのようだ。35000点持ちの40000点返し。完全1ハン縛りの5が全赤ポン太牌という華牌あり
細かいところまで丁寧に説明してもらったが、晩年を迎えつつある私にはほとんど覚えられない。
そこで、私が初めて行ったサンマのお店でこれだけは覚えておくという部分を5つだけ挙げよう。

  • 完全先付かアリアリか → 完全先付。
  • フリテンは → 認められない。テンパイにもならず、見逃した同巡のツモもダメ。
  • 祝儀対象 → 一発と裏、4枚のポン太牌のうち1枚入っている緑ポン太牌を使って、門前和了。
  • 4枚使いチートイ → あり。
  • ツモ時の点数計算 → 満額計算(親ハネツモ→9000ALL 子ハネツモ→4000・8000)。

基本的にはこの5つで事足りる。役満の祝儀とか、チョンボの裁定など、レアな現象はその場で聞けばいいのだ。
なお、細かいルールを知りたい方はHPまで

ポン太にはソフトルールとノーマルルールの2種類用意されている。
普通細かいところに慣れるまではソフトな方からいくのがデジタルだが、私の勝負師の血がそうさせるのか、陳腐な見栄があるのか、必ずよりハードなルールを指定してしまう

実戦

説明が終わると同時に、タイミングよくノーマルルールの卓にラストがかかり、案内される運びとなった。

東一局南家でのこと。
ドラ表示牌に華牌がめくれて、「おお」と対面の常連さんらしき方が言う。

画像右の緑ポン太牌がめくれた局にアガると、お店から1500ptもらえるらしい。
なるほど……気合を入れた私の手牌は、中盤を過ぎてこうなっていた。

 ドラ

くっつき牌を選ぶ局面。打牌候補としてはか。
私は序盤にを切っていることもあり、何気なしにを切ろうとした。

「すいません」

をつまんだ手を戻し、思い直した後にを切った。
を残すとツモでテンパイするが、好形となるのはツモだけ。その一方でを残すとツモでピンフイーペーコー、ツモで同じくピンフイーペーコーかつ三面チャンになり、三暗刻や三連刻にもなる

 待ち

は受け入れ枚数こそ劣るものの、好形率と打点がかなり優秀で、総合でも打が良いだろう。
結果的には、ツモときて待ちでリーチ。他家とのめくりあいになったが負けてしまった。
を選ぼうがを選ぼうが関係なく負けていた。しかし、このように見えないところで最善を尽くし続けることで、いずれ報われる時がくるのだと信じている

さて、ポン太のウリの1つは女流プロが多数来店する点がある。

中でも常勤している最高位戦日本プロ麻雀協会所属の足立玲プロ

は、私の一推しだ。

この日も足立pは店内を所狭しと駆け回り、多くのお客さんと交流していた。さらに足立pは本走一番手で卓に入り、麻雀を打っていた。彼女みたいにかわいい子が卓につくとそれだけでほんわかした気分になるし、麻雀における多少の不条理も許せてしまうから不思議だ。
接客中の足立pを見ていると、多くのお客さんから愛されていると感じた。

他にもポン太は先ほど紹介したサービスの他にも、多くのポイントサービスを行っている。

新規特典として私も5000pt頂いた。さきほど紹介した「ドラ表示緑ポン太牌」によるptサービスの他にも、毎月変わるイベントがあったり、LINE@会員になったり友人紹介をしたりしてもptはもらえる。
このptは主にゲーム代として使えるから驚きだ。(1pt=1円換算)
マナーやルールに関して丁寧に説明があったように、お客さんのマナーもすこぶるよく、安心してリーズナブルに楽しめるのがポン太のウリだと感じた。

あ、あとフリー専門で、貸し卓は受け付けていないのは斬新だと思った。
卓数の都合だと思うが、それでも少しでも利益を上乗せしたいから……と両方やるのが普通で、フリー専門店というのは聞いたことがない。
中途半端に貸し卓を入れるくらいなら、フリーのお客さんに気持ちよく楽しんでもらおう……という素晴らしい配慮だと思う。

退店

結局私が良かったのは最初だけで、あとはずるずると負けてしまった。
帰ろうとすると、足立pがエレベーターまで見送りに来てくれた。ここは1つ慰めてもらおうかと何か話そうとした。が、その危険を察してか男性店員も駆けつけてきた。仕方なく普通に挨拶してそのまま帰った(笑)

というのは冗談で、足立pはあそこに居場所をみつけ、自分の価値を見出しているのだな……と感じた。一見不要そうに見えても価値の高いあの2sのように、私もこの激動の麻雀界において価値を提供し続けることはできるのだろうか。
帰りの風も冷たく、私の足取りは重かった。

評価

刺激度 ★★★~★★★★
清潔感 ★★★★★
サービス ★★★★★
足立pかわいい ★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現)

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第十七回:神奈川県川崎市「まーじゃんLIFE」

東天紅フリーがあると聞いて――

季節外れの台風が日本を直撃する……そんな時期のことだった。
「東天紅」の打てるフリー雀荘があると聞き、私は川崎駅を降りた。
商店街の中は人でいっぱいでおどろく。

何やらお祭りをやっているらしい。

その商店街を潜り抜けて右に曲がったところに……


噂のまーじゃんLIFEはあった。

人のよさそうなマスターに案内され、待ち席に腰を下ろす。昨年末にお店をオープンし、セット仲間でやっていたルールを元に、フリー営業をやってみたらしい。
なるほどまだ一年経っていないだけあって、店内はキレイだ。

「東天紅」とは関東で流行っているサンマで、基本的な牌の設定は萬子のを抜いたサンマに準じるのだが、などを「ガリ」(抜きドラ)として右に抜き、和了役を、通常の1ハン・2ハンという計算ではなく1点2点と数えるルールである。点数の計算方法はそれこそルールによってさまざまだが、基本的には10点を超えることが多く、数えるのが大変である。だから手牌以外の牌を集めて数えるのが慣例となっている。役を言いながら牌を集める時に何かしら脳に気持ちのいい成分が分泌されていると私は分析している。
そして、通常の半荘単位の清算ではなく、東天紅は一局清算がウリの一つ。
2時間を1クールとする、というように時間で区切ったり、50点持ちで誰かが飛んだら終わりにしたり、とルールは様々であるが、ここLIFEではいつやめてもよく、遊んだ時間によって料金を支払うというシステムである。

さて、そんなLIFEのルールはコチラ

抜きドラは北だけで、赤はが1枚ずつ。東天紅にしてはとてもマイルドな設定だと思う。

突然だが、私はファミコン世代である。各メーカーから発売されるソフトをいかに攻略するかが楽しかった。そのときの名残かもしれないが、いろんな雀荘へ行った時、私は、勝ち負けよりもそのお店のルールで最適な戦術を考える、その過程が何より楽しく感じてしまうのだ。もちろん勝てば嬉しく、負ければ悔しいという感情は少なからずあるのだが。
LIFEでの麻雀をどう攻略していくか、実戦をみてもらいたい。

実戦

座って何局か打ったころに

 ツモ 抜き ドラ

このような手牌で、親からリーチを受けた。リーチの捨て牌にはが光っており、今ツモってきたは切りづらいところ。
が……それは通常の麻雀では、の話である。

私は深く考えずにを即座に切った。

東天紅ルールは、基本的にまっすぐ打った方がいい。というのも、放銃してもツモアガリされても、払う点棒は同じなのである。いや、同じどころかツモの1点を考えるとどうせツモられてしまうなら放銃した方がマシ……と考えることもできる。親と言っても、和了点数が1.5倍になる訳ではなく、1点増えるだけなので、押し引きに与える影響はほとんどないと言っていいだろう。
横移動もあるし、流局することもあるので、全部押すわけではないが、これくらい戦える手牌であれば全く迷うことはなかろう。
このように、ある程度の手になったら深く考えずに押すことができるのが東天紅ルールの醍醐味と言えるかもしれない。オンライン麻雀「天鳳」よりストレス解消になることは間違いないだろう(笑)

と思っていたが、もう一人からも追っかけリーチがかかり、

 ツモ 抜き ドラ

さらなる危険牌を持ってきてしまった。これはさすがに撤退する。二軒リーチになり、横移動がそこそこ期待できるのも大きい。捨て牌にのアンコ……と並べていったが、なかなかどちらのアガリも発生せず、私は最終手番を迎えていた。安牌には困っていなかったのでさっさとオリようとしたときに、さっきのルール表のとある部分が頭をよぎった。

・ノーテン罰符は場に10点です。

ZEROに電流が走る! というほどでもないが(笑)場に10点ということは2人に5点ずつ支払うということか。リー棒が2本場に出ていて供託になる(東天紅ルールでは、リーチ棒は1点が通例)という事を差っ引いても「9点以上の放銃相当」になるということだ。
つまりここは……私はを抜いていない親の危険牌をあえて切った。

「ロン……リーチ・ピンフ・ドラ・裏・親……5点です」

そうなのだ。これまでみてきた感触からすると、LIFEの東天紅はかつてないほどマイルドなので、平均アガリ点が4~6点の範囲だと思われる。1人ノーテンが濃厚な時は、いっそどちらかに放銃してしまった方がいい。

次の局は仕掛けて私がさっとアガる。

「ツモ、中、ドラ、北、1本場……4点オールです」

平均アガリ点が低いという事は、相対的に本場の影響は高いと言える。

また、こんなこともあった。

 ツモ 抜き ドラ

テンパイしたがカンチャン。それでも出アガリがきくのでテンパイに取るのが普通の麻雀かもしれない。
しかし私はまたしてもルール表に書いてあったとある部分を思い出し、をカンした。

を4枚抜いて揃えた時点で20点です。(10点オール)

これはバランスブレイク役と言っていい。まだは見えていないので、そのをツモる抽選を最大限に受けつつ、ツモアガリできる待ちに受けなおすのがベターだろう。
4点の出アガリの権利よりも、リーチツモにドラを付加した7点オール以上のアガリ、もしくは北を揃えに行く……ということだ。逆に言うとを同じ人に3枚抜かれてしまったら、もう一人の人に差し込み気味に打つくらいがちょうどいいのかもしれない。

そんなこんなで、お客さんと談笑しながらも、攻略を考えつつ打っていたらあっというまに2時間以上経ってしまった。歳のせいか2時間くらい東天紅を打つと頭がオーバーヒートしてしまう。それくらい毎局参加のサンマは濃密だという事だ。

感想

個人的にはもっと派手な点数が飛び交う(カラスやセットなどで50点を超えてしまうような)東天紅を期待していただけに、正直このマイルドさは拍子抜けだった。
ただ、逆に言えばヨンマの最低限のルールさえ知っていれば簡単に打つことができるので、初心者にもとっつきやすいルールと言える。1点100LIFEなので、大きく感じてしまうかもしれないが、順位点やオカがあるわけではないので通常のサンマよりはるかにマイルドだ。実際私もとったりとられたりの繰り返しのあと、終盤かなりアガリ倒したように感じたが、プラス3000LIFEだった。(東天紅は途中勝っているか負けているか全くかわからないのも面白い)
また、店内がきれいなことももちろんだが、特筆すべきはゲーム代の安さである。今回の東天紅は1時間800円で遊べるほか、貸し卓も1卓1000円/hでやっている。学割や女性割もあり、とてもリーズナブルであることは間違いない。

福岡のチャンタ大橋店で一局清算の魅力に取りつかれてしまったので、ぜひこの東天紅ルールの麻雀が全国に流行ってほしい。

評価

刺激度 ★★☆
清潔感 ★★★★
サービス★★★★
東天紅の魅力★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現

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第十六回:徳島県徳島市「リング」

――ここは、色んな「マージャン」が楽しめるお店。

リングのHPを開くと、まずこのような文字が飛び込んでくる。

「オールラウンド麻雀荘」

本日訪れたリングというお店はフリー雀荘でもセット雀荘でもない。
新しい雀荘のカタチを感じるお店だったのだ。

徳島駅から徒歩十分。雑居ビルが立ち並ぶ中、そのリングはあった。

リング看板

階段を登り突きあたりにあったドアを開くと……

リング階段

明るい店内が広がる。

リング店内

3階ではセットの営業をしていて、個室もあった。

リング個室1

リング個室2

各個室にソファーがある! 素敵!

では2階ではどのような形態で営業しているかというと、

「毎日何かしらのノーレート競技麻雀大会が開催されている」

のである。

リングポップ

机には様々な大会のPOPが広がっている。

たとえば健康麻雀。
健康麻雀といってもいろいろあり、成績を管理するようなガチめの大会や、とにかく楽しんでもらえたらいい、という趣旨の集まり……など内容は様々だ。
GPCリーグのような競技大会もある。

何かしらの大会が

リングカレンダー

カレンダーをびっしり埋め尽くすほど、毎日開催されているのだ。

どんな麻雀を打ちたいかは人それぞれ。
その人にあった集まりを選んでもらい、参加してもらい、全員をとりこもう…という狙いなのだろう。

その中で、本日私が参加したのは、ポンチーカンサークルという競技マージャンリーグだ。

着いた時には閑散としていたが、時間前になるとぞろぞろと参加者が集まってきた。高齢者や女性も多い。
12時から5半荘打つのだが、全部参加しなくてはいけないわけではなく、途中参加や退出もできる。事前予約や登録なども一切不要で、かなり自由度が高いシステムだ。

ポンチーカンサークルの目玉は、ずばり「成績管理」にある。
トップ率やスコアだけではない。アガリ率・副露率・放銃率など、全30項目以上のデータがとられ、いつでもHPでみることができるのだ。「特定の対戦相手との相性」なんて項目もあり、これはどうなんだろう(苦手な相手は避けたくなる(笑))と思ったりもしたが、とにかくネット麻雀天鳳も顔負けのシステムだ。

さて、このデータをどうやって取得しているかというと……

リング手書き

なんと手書きである。
オーナーさんが複数卓を管理していて、局が終わる度に、誰が何副露していて、リーチ棒を出して、どのような点棒移動があったか……を手書きでメモしているのだ。
この用紙は様々な経緯をへて洗練された、リングオリジナルのデータ取得用紙だそうな。

この日は5~6卓で開催されたのだが、オーナーさんとお手伝いさん、それに常連さんが打ちながらデータを取得していた。

モチベーションをあげる素晴らしいシステムだと感じたが、同時に疑問も持った。
まず、どうしても取得のミスが生じること、そして労力が大きいことが問題にあげられる。
局が終わるとオーナーさんがやってきて、手慣れた様子で書き込んでいたが、人間だからどうしても見落としなどがあると思うし、とにかく大変そうだ。複数卓もあるとなおさら。
また、まだまだ雀力的には発展途上の常連さんに任せていたりもしたが、書き込むのに気を取られてリズムを乱したり、麻雀に集中できないでいた。
雀力向上のために取っているデータのはずなのに、これでは本末転倒だな……と感じたわけだ。
そして仮にデータが正確だとしても、それが即座に雀力向上に役に立つわけではない。
副露率1つとっても、3割だからいい、4割だから多すぎる、といった単純な話でもなく、どのような手から鳴いたのかが重要で、数字だけでは何もわからないのだ。
実際私も天鳳において、そのような数字はほとんど参考にしていない。

まとめると取得の負荷に効果が見合わない、ということ。
しかし、仮に雀力向上とはベクトルが違っても、データを見るのは楽しいし、それが参加者のモチベーションアップになるのなら、それは正義だ。
また取得方法も、今後は牌に埋め込まれたICチップによって簡単に取得できるようになるかもしれない。

あーだこーだと悪い要素ばかり考えず、新しいことにはどんどんチャレンジしていくオーナーさんの行動力と麻雀愛に感服した。

実戦

さて、大会の方だが、ポンチーカンサークルはもちろん赤ナシだ。
あなたならここから何を切るか。

東一局・3巡目・南家

 ツモ ドラ

赤ナシではドラと2ハン役への意識が重要だ。
この手では123の三色とピンズのイッツー、そしてドラ受けは残したいと思い、私はを切った。

をツモって打。そしてをツモったところでこの形。

 ドラ

イッツーと三色とドラ、いずれかと決別する時がきた。
私はドラ受けを見切り、を切った。
は全員ドラだが、で打点アップするのは自分だけ。つまりこの部分に限り「自分だけのドラ」と考える事ができる。
ドラ周りはどうしても警戒されがちになるので「自分だけのドラ」周りで勝負するのが分がよい、と考えたのだ。
直後、他の人にアガリが発生してしまい、この局は終わった。

5回打って、4→2→2→2→2
最後は疲れてしまったが、そこそこの成績を残せたと思う。

参加者はみな和やかかつ真剣で、心から麻雀を楽しんでいるように見えた。
ノーレートに触れる機会の少ない自分としては、とても新鮮な体験だった。

Mリーグによって麻雀の裾野が広がれば、このような競技麻雀に参加してみたいという人も増えるのかなーと感じた。

そして帰りに食べた徳島ラーメン。
濃い醤油が疲れた体に染みる。無料の卵を入れるとさらにいい感じ。
本当においしかった!

徳島ラーメン

評価

刺激度 ★★
清潔感 ★★★★
値段  ★★★★
革命の予感★★★★★
(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現)

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第十五回:香川県高松市「麻雀 Mah-マウ-」

 ――意外と大きい淡路島を縦断し、香川県に車を滑り込ませる。
 私が四国の地に足を踏み入れたのは、長い人生で二度目のことだ。愛媛の嫁と結婚した弟の結婚式以来である。その結婚式で、長男である私は、いつスピーチをふられてもいいように頭の中でシミュレーションしていた。

「愛媛(嫁)と愛知(弟)、奇しくも県名に『愛』の入る素敵な場所で育った二人がうんたらかんたら…ククク、言っちゃうかそんなことも……っ!!」

 などと考えていたら、一切話を求められることもなく拍子抜けした覚えが(笑)

 香川県に入ってまずは腹ごしらえ。食べるのはもちろん

 うどんだ。

 肉入りうどんを注文し、すきな揚げ物をトッピング。

 うん、コシがあって美味しい。
 ちなみに四国では「コシがある」という表現を「エッジが効いている」と言うらしい。
 某ケンミンショーでやっていた。

「いやぁなかなかエッジが効いているねぇ!」

 と、通ぶってみるのも、いとおかし。

 さて、お腹を満たして向かったのは、本日お目当てのお店「麻雀Mah-マウ-」である。(以下マウ)
 香川県高松市にあり、瓦町駅から徒歩一分というロケーション。
 瓦町は普通に繁華街。
 そんな繁華街の中の公民館のような場所に…

 マウはあった。
 階段を登り……

 入口。

 ドアを開けるとかなり広い空間が待っていてくれた。

「いらっしゃいませ!」

HPには「時間帯によってギャル雀になったりオヤジ雀になったり」と書いてあるが、どうやら本日はギャルはいないっぽい。無念……(笑)
 しかし店員さんはみんな若く活気に溢れ、オヤジ雀という感じではなさそう。

 オヤジはオーナーの

 岡本プロだけだ。
 マウはこの岡本プロの色が強く出ているお店だ。
 みんなが楽しめる空間を作るための尽力が、お店の至るところから伝わってくる。
 一番笑ったのがこのポップ。

 肖像権的な話はさておき(笑)
 ツイてねー! とボヤくことは自分も周りも誰も得をしない。そのことをボヤキで有名な監督を使って笑いを織り交ぜながら警告している。

 店内にはこのようなポップがたくさんならんでいて、みんなが楽しむために最低限のルール、マナーを覚えてもらう、というお店の意向だろう。
 スタッフもお客さんも、岡本プロのお店だから……という安心感があってきているのかな、というのを強く感じた。

 さて、待ち席に座りルール説明を受ける。
 マウはオーソドックスな四人打ちのルール。しかし、その中でとても印象的だったのが、

「空ポン、空チーの1000点は供託ではなく、1000点を卓外に出す」

 というもの。
 つまり1000点は誰のモノにもならなくて、以降も99000点でその卓は進むのだ。

 これを聞いてすぐ岡本プロの考えが伝わってきた。
 例えばオーラスに空ポンの1000点で他者の逆転条件が緩和されるのは競技としてよくない……ということだ。
 たしかにその1000点でまくられたらたまったものじゃないし、まくった方も微妙な気分になる。空ポンした人も申し訳なくなるだろう。
 「アガリ放棄」にするのが一番公平だが、フリー雀荘でそれは少し厳しい。

 このルールを見ただけでも岡本プロの苦悩や優しさが見え隠れしないだろうか。
 全国でもあまり聞いたことが無いルールだが、非常に理にかなっており、普及しないかな、と思った。

 次にイベントだ。
 とにかくマウでは多種多様なイベントを行っている。

 ちょっと多すぎて説明しきれないが(笑)面白いな、と思ったのが半荘9回目19回目29回目にトップをとると2000マウプレゼントというもの。
 9回目の半荘を迎えると、「挑戦中!」と書いてある旗がサイドテーブルに立ち、周りからも注目が集まる。自然と力が入ってしまうという寸法だ。
 19回目と29回目(時間的に可能なのかはわからないが)は少しでもいいからマウ額を上げてもらえると、ますますやめられないロジックになりそう……とは思ったが(笑)

 あとは誕生日サービス。
 たまたま誕生日が近かったので申告してみたら、本当にその場で5ゲーム分のマウをくれた。

そしてやたら充実しているのが、

 カップ焼きそばの品揃え。
 岡本プロいわく、「雀荘と言えばやきそばや!」だそうで、各メーカーのいろんなタイプのやきそばが整然と並んでいる。
 謎のこだわりだが、ここまで焼きそばが充実しているお店は他に類を見ないだろう。

 とにかく安くて、面白くて、いろいろやっているが、雀荘としてのマナーやモラルでは厳しい……それがマウという雀荘なのだ。

 電車で1時間かけてこの店にくる、という若者もいた。
 それだけマウが愛されているという事である。

 実際麻雀を打っても、麻雀愛、マウ愛に満ち溢れたお客さんが多かった。

実戦

 そんな中での一局。

 ドラ

開局の序盤、親の手牌。

自然に打か。ターツの数は足りているので形は決まっていると言える。
愚形が多いこの手牌ではを残して好形を求めるのも一つの選択肢だろう。

しかし私はそのを切った。
好形を求めるのと同じ感覚で、私は打点を求めた。
周りでリャンメンができても打点は変わらない。

それなら受けを狭めても……

  ツモ  ドラ

このツモで

   ロン  ドラ

このような最終形を狙った方がよいのではないだろうか。
そこを引いたら誰でも高打点までの一本道になる……その1牌を残すかどうかが大きな違いを生むと感じる。

というように、序盤は高打点が決まってたくさん勝てた。
しかし終盤に入ると長旅の疲れもあり、へろへろになってしまった。

つ、疲れた。。って呟こうとしたけど、

このポスターを見直してやめておいた(笑)

というのは冗談で、終始和気あいあいとした雰囲気の中麻雀を打ち終えることができ、非常に満足した実戦だった。

最後に金曜日限定の麻婆丼を食べ、マウを後にした。

(ピリ辛で美味しかったので毎日やればいいのに!)

評価

刺激度 ★★★
清潔感 ★★★★
サービス★★★★★
やきそばの充実度★★★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現)

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第十四回:大阪府大阪市中央区 ニュー雀トップ 千日前店

人気麻雀マンガ「天牌」や「むこうぶち」などの作中に、しばしば高級料亭を思わせるような雀荘が描かれることがあるが、実際そんなお店はあるのだろうか?

あった!
前回訪れた「梅田店」の後に向かった雀荘がここ「雀トップ千日前店」である。
なんでも二十年の歴史を誇る老舗で、店の随所からその歴史を感じることができる。

なんば・日本橋の駅で降りて徒歩5分圏内。

千日前の繁華街を入ったところで、すぐみつかった。

夕方前で人はまばらだが、もう少し時間が経つと人でごった返すだろう。
大阪や東京の繁華街は、名古屋のそれより一回り大きいエネルギーを感じるのは私だけだろうか。
歩いている人の人数も違うが、何より人々の歩く姿や顔つき、ひっきりなしに聞こえてくる話し声……が、パワーに満ち溢れているのだ。

さて、そんなパワー溢れる場所にある雀荘である。
仰々しい扉をくぐると、あまりのゴージャスさに驚いてしまった。

待ち席がいくつもあり、その中の1つには

水槽がある。さらに……

カウンターもある。ここなら落ち着いてご飯を食べることができそうだ。
そして店内は

サラリーマンや年配の方を中心にとても賑わっていた。
平均の年齢層は結構高め……か?

「早速いけますよ!」

梅田店で打ってきたことを告げたので、いきなりの卓入りとなった。
ルールは両店で共通しているのである。

特徴をまとめると

  • 完先1ハンの関西サンマ
  • ツモリ損、1000点加符
  • 一発と裏ドラにラッキーポイント
  • ドラゴン牌(華牌)4枚あり、1つが赤くてその牌を抜いてアガるとラッキーポイント
  • ドラゴン牌を1人で4枚抜くと、ドラが2枚追加でめくれる

ざっくりとだが、こんなところだろうか。

麻雀卓がおいてある部分は一段高くなっており、

「ここからバトルステージですよ」

と言われているようで、いやが上にも緊張感が高まっていく。

卓には社長さんぽい老人と、素性不明の中年男性が待っていた。
卓上に散らばっている点棒を集めながら、新しく入ってくる自分の姿を一瞥するような視線を感じた。

「よろしくおねがいします!」

臆せず元気よく挨拶する。

さて、私はこれまでに多くのお店で打ってきたが、初めて行く雀荘で心がけていることがある。それは

「過度に喋らない」

である。

ルールに慣れるまでは先ほどした挨拶やルールへの質問など、必要最低限のこと以外は口を閉ざすのが吉だ。
いくら「おひとり様歓迎」……といっても、よそ者であることには間違いない。
新参者がいきなりベラベラと話しだしたら、この人は真剣に麻雀を打つ気があるのか?と、疑われてしまうだろう。
特に今回の私のように、卓内で一番若いのであれば、なおさら大人しくしておくのがよい。

難しいことは何にもない。
放銃したら「ハイ」と言って手を伏せ、アガったら申告する。そして、わからないことがあったら遠慮なく聞く。
ごくごく普通に打っていればよいのだ。

「〇〇待ちでした」とか「こっちだったら通っていたのかー」とか「こういう読みでこれを切った」などは、基本控えた方がよい、ということ。
(聞かれたらもちろん答える)

それでは実戦である。開局のこと。

 ツモ ドラ

サンマは、四人打ちと比較して、チートイになることが多い。
使っている牌の種類が少ないので当たり前の話だが、それでも頻度としては激増で、体感メンゼンでの三割くらいがチートイじゃないか? とも思えるくらいである。

この手牌も好形が多かったらメンツ手でいいのだが、ピンズとソウズにそれぞれネックがあり、チートイのイーシャンテンは維持しておきたい。
がいいだろう。

すぐにをポン、を切り、こんな形でアガれた。

  ロン 華

華もきたので満貫である。

このように仕掛けてから赤や華がくることは非常に多い。打点は二の次で速度に特化させ手数を増やし、打点は勝手についてくる……というスタイルが関西サンマの基本である。

次局、

 ツモ ドラ

速度を重視するとして、ここから何を切るか。
これもメンツ手とチートイの両天秤で打……

とはならない。
ここは自然に打とする。
の方が受け入れは二枚多い。
しかしこれが罠である。増える受け入れはチートイであり、タンキ待ちである。
その一方で打とした時のツモはリャンメン待ちである。
瞬間の受け入れは打の方が多いが、アガリまでの受け入れは逆転する。の危険度を含めて、打がよいだろう。

すぐにをポンしてまたしてもマンガンのアガり。

こうして最初の半荘は細かいアガリを重ねてトップになった。

梅田店と同じく、棒のようなゲームチップを使って清算する。
店員さんが清算方法を教えてくれる。

清算の時に限らず、店員さんは必ず各卓のそばで見守っていて、一局ごとに空き家(誰も座っていない席)の牌山を前に出したり、やりとりのサポートをしてくれた。

これはかなり安心感がある。

次の半荘、私は仕掛けていた。

  華 ツモ ドラ

テンパイなのでこんなツモ切る一手だが、問題は社長さんからのリーチの一発目であることだ。社長さんの捨て牌はソウズがと通っており、ピンズは切られていない。
オリるなら現物はある状況だ。自分の手が「中ドラ2」の4000点ということもありオリた方が良さそうにも感じる。

さて、あなたならこのを切るか?

私は真っ直ぐを切った。
リーチに対する押し引き判断要素はたくさんあるが、その要素の中でも一番大きいのは「好形でテンパイしているかどうか」だ。
イーシャンテンとテンパイは天と地ほどの差がある。またテンパイでも愚形ではめくりあいに勝てず、ツモリ損のこのルールだとよほど打点がない限り損だろう。
逆に好形テンパイなら安くても押していける。

この手もすぐにアガることができた。

その後もトップを重ね、社長さんがラス半をかけ、やめていった。
卓を離れる際、

「兄ちゃん、強いねぇ」

と笑顔で言ってくれた。
これまで互いに必要最低限のことしかやりとりしてなかっただけに、びっくりした。

認められた……とまでは思わないが、ひとりの麻雀打ちとして認識されたことが嬉しかった。

やはり余計なことを話さなくて良かった。
特に関西では勝負に厳しいイメージがあり、自分もその独特の雰囲気は好きだ。
何かを喋るから三味線やマナー違反になるのであり、何も話さなければ問題は起きない。

話すのは場に慣れてから、空気が読めるようになってからでいいと思う。

社長さんの代わりにメンバーが入ったが、私の勢いは止まらなかった。
十回くらい打っただろうか、半分以上私のトップで、気持ち良くラス半をかけた。

さきほどの梅田店に続いての快勝である。
完全復活!
と言いたいところだが、私自身は何も変わっていない。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

というのは野村元監督の言葉だが、半荘十回程度では基本的に勝ちも負けも偶然の中の出来事である。
結果に一喜一憂してはいけない。

といいつつ、いつも飲まないお酒をコンビニで買い、ひとりで晩酌したzeRoさんであった(笑)

まとめ

店内の作りだけでなく、メンバーさんの対応ややりとりにも二十年の歴史を感じた。
また、ゴージャスな高級感がありながらも大衆麻雀店のようでもある……という不思議な店である。
麻雀は真剣に打てるし、店内は明るく、そして店員さんも常に見守っていてくれるので安心して麻雀に没頭することができる。

ミナミで二十年間やってきた歴史を体感したいなら是非!

【評価】

刺激度 ★★★★
清潔感 ★★★★
サービス★★★☆
安心感!★★★★★
(なお「刺激度」は動くお楽しみゲームチップを元に、新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現)

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第十三回:北九州市小倉駅前「M-7(エムセブン)」

リーチ麻雀M-7レポート

福岡に来てよかった。
ゲスト来店(旅打ちはゲストとは少し違うのだが)自体が珍しいこともあり、多くの人が会いに来てくれたし、遠方の麻雀文化に触れる事により麻雀の原点を感じる事ができた。

そんな大団円を迎えようとしている福岡紀行の最後に訪れたのは……

北九州市は小倉である!

振り向くと小倉の街並みがあり、すぐそこには、

下町の情緒を感じさせるような、商店街があった。
小倉駅から徒歩数分といったところだろうか。

目的のお店、M-7はあった。
早速入店しようとした矢先、我が目を疑ってしまった。

35歳以下半額!? さらに女性無料!?
「チャン太」の28歳以下半額でも「ありえないサービス」と表現したのに、その遥か上をいく35歳である。
目一杯広げてくれたレンジにも自分は入らないが(笑)そんなことよりも衝撃が大きかった。

階段を登ると明るい店内が見えてきた。

入ると平日の昼間だというのに、既に複数の卓が立っており、とても賑わっていた。

煤けた壁色、そしてその壁に張られている役満の貼り紙、チョッキをきたベテラン店員さん。決して綺麗とは言えないが、掃除などは行き届いているようで、 それでいて古き良き昭和の雀荘を感じさせるには十分だった。

そういえば、先日亡くなられた小島武夫プロも福岡出身だっけ。
小島プロも、このような活気のあるお店で麻雀を覚えてきたのだろうか。

「いらっしゃい!」

そんなノスタルジックな気分になっていると、威勢のよい店員さんに声を掛けられ、ルール説明の運びとなった。

ルールは普通のアリアリルールのヨンマ。
ウマがちょっと特殊で、

  • 同じ2着でも3万点あるとプラス500pt、ないとマイナス500pt
  • 同様に、3万点ある3着は0、ないとマイナス1000pt
  • ラスは一律マイナス1500pt

と、順位ウマと沈みウマがミックスしたシステムになっていた。
3人沈めてトップをとると大きくなるという沈みウマの醍醐味をそのままに、順位ウマの競技性もあるという絶妙なウマ設定だと思う。

あとはテンパイ連チャン、途中流局アリ、形テンなし……くらいを覚えておけば困る事はなさそう。

最後に「M-7」の目玉となるのがこれである。

の赤が1枚ずつ、そしての金が1枚 ……の計3枚が入っている。
赤はリーチアガリした時にボーナスでゲームチップが300ptもらえ、金は仕掛けても500ptもらえるという特別な牌だ。

福岡では7に特殊牌が入ることは多々あったし、色によって条件が変わるのも珍しくない。
しかし面白いのがここからだ。
ルール表の最後にこう書かれていた。

「この3枚を全部使ってリーチをかけてツモアガった場合は役満になります」

や、役満!? 
2度見してしまった。
正直最初の印象はバランスを壊しすぎではないかと感じていた。
しかし打った後の感想は180°変わっていた。

早速そんな実戦をみていこう。

案内されて座った卓は、両脇に打ち慣れた若い方、対面が商店街の人だろうか私より一回りも上といった常連さんだった。

西家でもらった配牌がこれだ。

 ドラ

さて、何を切るか。
他の店ならいざ知らず、ここ「M-7」では確固たる正解がある。

そうなのだ、赤や金が7という事があり、2と8には明確な優劣が存在する。
ましてや金の存在するペンはそうそう嫌う事はできない。

白をポンした私の2000点のアガリで開幕した。

東2局、親の若者のリーチに対し、対面の常連さんがベチベチと独特な音をさせながら無筋を押していく。
今でこそ戦術本が氾濫し、押し引きに関しても多くのデータが公開されているが、昔はこの常連さんのようにひたすら打つ事によって自分の体でどこまで押していいのかを感じるしかなかった。

体で覚えた事は一生モノだし、何より無機質に並んでいる数字よりもよほど信頼できる。

あれだけ無筋を押していたようにみえた常連さんは、さすがにこれは…・…といった表情で現物を抜いた。
直後に親がツモ、4000オール。

「やっぱこれあたりかー」

常連さんが止めた牌をみせる。

こういう感覚派の打ち手は決して上手いわけではない。
でもこれまでに培ってきた経験からギリギリまで押してくるので、打っていてかなり強く感じるのだ。

――それにしても、このお店のお客さんは楽しそうに打つナ。
この対面さんと両脇の若者、親子くらい年齢は離れているだろうというのに、そういう隔たりを感じさせないような空気があった。
放銃してもアガっても「M-7」は笑顔で溢れかえっていたのだ。
小難しい事を考えていた自分が恥ずかしいくらいだ。

さて、ジリ貧で迎えた南場の親もマンガンを被り、オーラスを迎えて14000点持ちのラス目になっていた。トップは上家の若者で40000点以上持っている。

諦観の面持ちでむかえた配牌がこれだった

 ドラ

……きた!
そうなのだ。このルールで打っていると、赤が2枚きただけで役満がチラつき、ドキドキすることができる。
赤入りの麻雀を打っている皆さんならわかると思うが、赤2枚なら結構な頻度でくる。
その度にドキドキできるのだ。

門前で仕上げないといけないため、と切り飛ばす。

 ドラ

こんなをずっと引っ張っているあたりいびつな牌進行だが(笑)次のツモに心臓が高鳴った。

喉から手が出るほどほしかったである。

なお、最後にをツモってアガリとなっても役満になるルール(最終的に赤赤金になればよい)だったので受けができればよいと思っていた。
それなのに先に金そのものが到着するとは。よし、形はできた。

が1枚見えていたので、を切った。

 ドラ

うおおお! この景色を見よ! 目の前にある材料だけで興奮は高まっていく。
こんなダンラスでもこれだけ盛り上がれるのだから、このルールすげーよ!

しかしここからが長かった。
なかなかテンパイができぬまま、有効牌はバタバタ切られ、そしてトップの若者は役牌をポンし、対面の常連さんからリーチがかかる。

無理かな……と思ったところへ、スッとタテに抜ける盲牌。

 ツモドラ

キタ――(゚∀゚)――!!

は既に2枚打たれているが構わない。
を切って元気よくリーチ宣言した。

が、そのに常連さんからお声がかかった。
メンタンピンドラ1の満貫への放銃。
6000点持ちのラスになり、マイナス2400ptに1500ptの順位ウマを加え3900ptの支払いとなった。

赤が2枚くることなど、半荘に1度はあるだろう。
その度に役満がチラつくのだが、そこからが意外と厳しい。

「3つ使って門前でテンパイしてリーチを打つ」⇒「ツモ上がり」

というさらに複数の条件を満たさないといけないからだ。
ドキドキする頻度の割に、意外と条件が厳しいのだ。
何個も役満を入れるとインフレ化してしまうが、こうやって1つ目玉的な特殊役を入れるだけで、よいスパイスとなって非常に面白いな……と感じた。

さて2半荘目の親番でのこと。

 ツモ ドラ

これが5巡目。
ツモってきたは不要なのだが、問題は対面がリーチをかけていてその一発であることである。

しかし私はあまり深く考えずにを切った。

5巡目のリーチなんてまだまだ通ってないところだらけで何が当たるかわかったものではない。
それならば自分の都合でまっすぐ打つべき。そう打つ事で相手のアガリを最大限阻止できるし、ひいては放銃率も下がるはずなのだ。

次に安目となるがを持ってきてリーチ。
一発でをツモってハネマンの600ptオールとなった。

 ツモ ドラ

このハネマンが効いてトップ。
その後も一進一退あったが、定期的に大きいトップをとり、15半荘ほど打ち終わった頃には大きくプラスになっていた。

結局15半荘も打ったのに、例の役満は一度も出なかった。
自身で3回ほどテンパイしたのだが、やはりなかなかハードルが高い。
出る時は簡単に出るのだとか。

お客さんは入れ替わり何度も変わったが、全員気さくに話しかけてくれ、とても楽しい時間を過ごせた。
福岡の雀荘はどこも特色があって面白く、いい思い出になった。
気持ち良く名古屋に帰る事ができたzeRoさんなのでした。
(今日のわんこ風)

まとめ

「リーチ麻雀M-7」は大手チェーン店のように特別マナーに厳しいわけではない。お客さんの中には、強めの牌の扱いをする人もいた。 お店も古いし、広いわけでもない。

しかしそこにはずーっと麻雀を愛しているお客さんがいて、世話をやいてくれる明るい店員さんがいて、和気あいあいとした会話があり、そしてちょっとだけ刺激的な役満がある、そんな古き良き雀荘だった。
私は本当に昭和の時代にタイムスリップしたような感覚になった。

特に35歳以下の方は半額という破格の料金で麻雀が打てるので、小倉にお越しの際は是非立ち寄ってみてほしいと思う。

評価

刺激度 ★★★★
清潔感 ★★★
サービス★★★(35歳以下は★★★★★)
幻のオールスター役満!★★★★★
満ち溢れる麻雀愛★★★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現

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第十二回:福岡県大野城市「フォーラム」

私は焦っていた。

天鳳に没頭し、ブログを始めた事により、ゲスト依頼などたくさんの仕事が増えた。
昨年(2017年)には麻雀の戦術本を出すこともできた。そしてすぐに増刷されるほどに売れたのだ。

早いものであれからもうすぐ1年が経とうとしている。
あの時は連日忙しく、必要とされている実感を覚え、とても充実していたように思う。

しかしあれがピークだったようだ。
あと3トップというところまで迫った天鳳位を獲り逃し、ずるずると八段まで降段しその後は長く低迷。プロアマリーグなどの大会に積極的に参加するも結果を出せず、いつからか華々しい舞台から遠ざかっているように感じた。

今ですら齢40を数え、若者からすると距離を置かれる年齢だ。
柔らかく言うといいオッサンである。
それがあと10年経つと50になる。記憶力や瞬発力は大きく衰えてくるだろう。
私には時間がない。実働的にはあと数年。この麻雀界に何を残せるだろうか。

――そんな思いを抱えながらも、この日は「フォーラム」という雀荘を探していた。

おかしい。
JR春日駅より徒歩15分とのことで、その住所に着いたハズなのだが

パチンコ屋しか見当たらない。
何度地図アプリで確認してもこの場所のはずなのだが、周辺をぐるぐる回ってもみつからない。
ん、HPをよくみると「5F」と書いてあるな。もしやと思ってパチンコ屋の中のエレベーターに入ってみる。

あった(笑)
5階で降りると、すぐ隣が入り口だった。
もう少し、外部から存在がわかるようにするとよいと思うのだが。。

気を取り直して入ってみると、

平日にも関わらず縦長の店内にフリーが2卓、セットが1卓たっており、活気を感じる。

「いらっしゃいませー!」

元気のよい女性スタッフが迎えてくれた。初めての旨を告げると、待ち席に案内される。

待ち席では、福岡で定番となった大型モニターから日本プロ麻雀連盟のタイトル戦がライブで流れていた。

何やらこの雀荘は、私のイケメン仲間である滝沢和典プロがプロデュースする店らしい。

……ごめん、イケメンでも仲間でもないわ(笑)
20年前は同じ期待の新人だったはずなのだが、彼はスターダムの道を登りつめ、一方で私はドロップアウトした。あの時のことを自分は今でも鮮明に思い出せるが、滝沢プロが私を覚えているかはかなり怪しいところだ。

多くの大物ゲストが定期的に来店しているようで、所せましとサインが並べてあった。

さて、一通りルール説明を受けたが、オーソドックスなアリアリルールの4人打ちのようだ。
これなら初めてでも戸惑うことなく打てるだろう。

「zeRoさんが来るという事で楽しみにしていました!」

待ち席のお客さんに話しかけられる。
何やら天鳳をやっているということで、天鳳トークに花を咲かす。

そのお客さんと今来たお客さん2人で卓を立てる運びとなった。

「よろしくお願いします!」

元気な挨拶とは裏腹に、手が入らない。
まさに地蔵。先手を取る事ができず、1半荘目はぶら下がりの3着となった。

「フォーラム」では、ゲームが始まる前にこのようなボックスに各自ゲーム代(350円)を入れる仕組みだ。

トップ者がまとめて支払うシステムが全盛の時代で、私はこうやって各々から徴収する昔ながらのシステムを推す。

理由としては、全員分まとめて払うとえらい高いように感じてしまうのが大きい。
また無料ゲーム券や半額ゲーム券などのサービスも、その場で得を実感できるのが良いと感じる。そうそう、フォーラムでは11枚つづりのゲーム券を常時販売しており、これを使う事によって1ゲームオトクに遊べる。新規の方や女性の方はさらに安くこのゲーム券を購入できるようだ。

また、新規様にもれなくゲーム券がもらえるほか、ポイントカードも発行していて、サービスはとても充実している印象だ。

さて、気を取り直して2半荘目に入ったが、なかなか配牌もツモも呼応してくれない。
この、努力がすぐに結果に直結するわけでもなく思うようにいかない麻雀というゲームにおいて、自分はこれから何を残せるのだろうか。

再び心に闇が訪れていた、そんな矢先だった。

ツモられ貧乏で迎えた南1局の事。
私はがむしゃらにホンイツ仕掛けをしていた。

  ドラ

見切り発車で仕掛けてみたはいいものの、字牌は重ねる前に他家からだだ切られ、マンズも同様に被せられていた。

(少しでもいいところを見せたいけど、テンパイすら厳しそうだな……)

そう半ば諦めかけた時だった。上家からが打たれた。
すぐにツモ山に手を伸ばしたが、

(あれ、これって)

体が反応するように声が出ていた。

「チー」

  

何もなかったはずの空間からメンツを作る鳴き。
通常の発想の外にあるこのチーは、ボーっとしているだけではできないし、知識と経験がないと反応できない。

――何かが、代わった気がした。

丁寧に3枚切れているを切る。
次巡、他もほとんど出枯れていた字牌だが、その中の1枚を重ねる事に成功した。

   ツモ

次にを仕入れ、横に曲がっていた対面のを捉える事ができた。

   ロン

間一髪、ギリギリの満貫。
そしてこれがきっかけとなったのか、次局。

四暗刻のツモアガリ。
特に華麗な手筋があったわけでもない。手なりの四暗刻だった。

あれだけ欲しかった結果は、わけのわからないところに潜んでいるものだ。
あのカンチャンで鳴いたもそうだが、心から欲しかったモノは想定外のところにあり、普段はなかなか気付けないのであろう。
結果を出せず、焦っていた自分だが、麻雀の性質上、欲しい時に欲しいモノが手に入るわけではなく、ただひたすら正着打を打とうと努力を続けることによって、ときおり神様がご褒美をくれる……そんなものなのかもしれない。

その後
311121
3連勝もし、終わってみれば大きく勝って「フォーラム」での実戦を終了した。

遠く離れた地で

「一緒に打てて嬉しい」

と言ってくれる人がいるだけで、どれくらい幸せだろうか。
福岡にきてそれを実感した。

華々しく活躍する滝沢プロと違い、一度は諦め「ZERO」からやり直したこの麻雀道。
焦ることなく、やれることからやっていこうではないか。

何かふっきれたような、そんな麻雀だった。

まとめ

「フォーラム」は特徴あるルールや、目をひくようなシステムがあるわけではない。
しかし、低料金でテンパイ連チャンの麻雀がゆったりと遊べること、サービスやゲストイベントが充実していること、スタッフさんが丁寧で明るいことから、とても安心して麻雀を楽しめるお店のように感じた。

パチンコ屋の上にあるのはみつかりにくいが、パチンコ屋の駐車場は使っていいそうなので、車で来るお客さんにとっては非常に便利であろう。
私も地元名古屋では基本的に車で行動しているので、そのへんの気持ちはとてもわかるのだ。

さすが私のイケメン仲間である滝沢プロがプロデュースする店である。

評価

刺激度 ★★★
清潔感 ★★★★
サービス★★★★
イケメン仲間による安心感★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現

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第十一回:福岡県福岡県福岡市南区「チャン太 大橋店」

いわゆる「バブル」と言われた二十年前。
学生時代のzeRoが足しげく通った名古屋の雀荘は、地下に存在した。

ポケベルが全盛で、携帯電話が普及しだした昭和の時代だ。
地下ということで電波が入り辛かったのが致命的だし、狭くて暗い階段を下っていくのは怪しさ満点。お店のイメージとしてはマイナスの側面が大きかったと思う。

それでも私は、365日中350日はそのお店で麻雀を打ち込んだし、後にメンバーとなることで仕事や接客を学んだ。

イメージの悪い「地下」も、私としては隠れ家的な雰囲気で好きだった。
あそこにいけば誰かいる。あそこにいけば楽しく麻雀ができる。
麻雀も恋愛も仕事も常識も、すべてそこで覚えた。

――その地下にある雀荘は、私の青春そのものだった。

という背景があり、私にとって「地下」にあるお店は、ワクワク感が5割増しになる。
そう、本日紹介する「チャン太大橋店」は「地下」にあったのだ。

西鉄大橋駅から降りて徒歩1分。
麻雀と書かれた派手な看板があり、すぐにみつかった。

ここも隣にパチンコ屋がある…・・・という福岡雀荘の謎の伝統を守っている。

青春の中の狭くて暗い階段と違い、おしゃれな洋食屋さんにつながっていそうな、明るくてとても入りやすい階段だ。
思い出を噛みしめるように一歩ずつ降りていくと入り口についた。
店内もかなり明るそうだ。

「いらっしゃいませー!」

平日の昼間だというのに、すでに5、6卓立っていて、とても活気がある。

待ち席も広くて、人をダメにしそうな大きなソファーがある。
そしてこれも福岡の伝統か? 大きなモニターがあった。

また、久留米店同様28歳以下が半額と言う「ありえないサービス」をやっている。
ちょっと前ならギリギリ誤魔化せたと思うが、やはり40となった今ブラフをかますのはさすがに苦しいか。
(だからおそらく身分証明いるって)

そしてそして、この「わせりん」君↓にルール説明をしてもらった。

彼は天鳳プレイヤーであり、私と同じで十段を経験しており、とても強い。
それでいて店の中ではムードメーカー的な存在なのか、常に喋っている。
そんな彼の存在のおかげで、完全アウェイの私もかなりリラックスできたと思う。

「久留米店」同様、ここも「マナーに厳しいからこそ楽しく打てる麻雀」がコンセプトになっている。

特に目を引くのは一番下に書いてある

「七・当店は日本一お客様をお待たせしない麻雀店を目指します」

とあることだろう。

フリーに来るお客様は基本的に今すぐ麻雀を打ちたい人が多い。
十分な人数のスタッフで構え、その要望に応える事はシンプルながら重要なことだろう。

さて、ルール説明を受けて、「大橋店」には3つのルールがある事がわかった。
「サンマ」「ヨンマ」は「久留米店」とほぼ同じルールを採用していると思うのだが、ひときわ異彩を放っているのが「大橋店」独自の「RUSH」なるルール。

通常の麻雀とはかなり違うということで尻込みしていたが、わせりん君のススメと、せっかく福岡まで来たということもあり「RUSH」を打つ事にした。

結果的にこれが鬼のように面白かった!

鬼って面白いのか?
自分のあまりの語彙力のなさに辟易としてしまったが、そんなことよりも、今回この「RUSH」の面白さだけはどうしても伝えたいので、わかりやすいようにざっくりと解説していこう。

まず「RUSH」「一局勝負 のサンマ」である。
3人で60分を1クールとし、ひらすらサンマを打つ。
この「60分間の共有」が妙に卓内3人の連帯感を生むのだ。
いや、通常の半荘でも同じことなのだが、時間で区切られると一緒にカラオケボックスに入ったような、そんな謎の感覚を覚えた。

「今から『RUSH』を始めまーす!」

わせりん君の掛け声と共に50分のタイマーが押される。
アガった人が親になるのだが、この50分のタイマーが鳴った後に親が移動したらそこで終了となる。

メンツはわせりん君と常連らしき若者。
始めてであることを告げ、いろいろ教えてくださいと頭を下げる。

最初の親は私だ。
何もわからないまま、手なりで進めていくと、すぐにテンパイした。

(赤) 抜きドラ ドラ

まず、メンゼンでテンパイしたらリーチをかけないとあがれない、というルールだ。
迷わずリーチを打つが、リーチにも3種類ある。

通常のリーチと倍の供託を払うオープンリーチ、ここまではなんとなくわかるが、特殊なのが供託のいらないサービスリーチというやつだ。

サービスリーチでアガると、一発や本場、裏ドラは放棄となる。
どういう時に使うかというと、1人が「流し」など役満(大物手)気配の時に「お安くしとくよ!」という意志とともにサービスリーチを打って差し込んでもらうのだ。

さて、を切って通常のリーチを打ったら、あっさりと若者からが出た。

「RUSH」では通常のハン数による計算とは違い、独自の計算方法を使う。

これを初日で全部網羅するのは不可能だと思うが、リーチ・ピンフなどの頻出する通常の1ハン役はほとんど「2点」だ。

「リーチ・ピンフ・二色・RUSH……」

牌を2枚ずつ集めながら数える。
あとはドラの4枚を足す。
ここまでで12点だ。

そして熱いのがここから。
裏ドラをめくる。
が乗った。

裏ドラが乗ると5点付加され、さらに隣をめくっていく、いわゆる「アリス方式」だ。
アリスはマンガなどで見たことあるが、実際にフリーでやっているのははじめてみた。

次はがめくれて、抜いている北がダブルで乗った。
や赤牌が乗ると10点加点される、つまり2枚を抜いている今回は20点、加算される。

こうやって途切れるまでめくり続け、結局4枚連続で乗った。
12点に35点が加算され47点のアガリになった。

「早速『RUSH』の醍醐味を味わいましたね」

若者が笑顔で47点分のゲームチップを支払いながら言った。
この若者の打ち方が凄かった。

リーチに対してほとんどオリる事なく突っ込んでくるし、追っかけは全部オープンしてきた。
極端だなぁ……と感じたが、これが「RUSH」の1つの答えだとも思った。

なにせツモられても同額を払うのだ。
さきほどの手、ロンアガリだったので47点にしかならなかったが、ツモっていたら2人からもらえていたという事。
また、親だからといって基本的には得点が優遇される事はない。

それならば多少不利な手であっても、押し得となるのは自明の理。
オープンリーチに関しても、供託は倍払うことになるが、アガった時に5点となる上(通常のリーチは2点)ツモ上がり率が高くなる。

ここまででかなり通常の麻雀と違うことがわかったと思うが、難しいだろうか?

人は知らないモノに対して、腰が引けるものだ。
難解な得点表を見たり、今までの常識が通じない麻雀だと思うと、どうしても避けたくなる心理が働く。

しかし、一回でいい。
騙されたと思ってこの「RUSH」を体験してほしい。

通常の麻雀は競技と言うか、なるべく放銃しないよう我慢すべき場面がどうしても多くなるが、「RUSH」はガンガン前に出てアガっただの打っただのワイワイみんなで楽しむ麻雀である。刺激的な一方、あまり腕の差は出づらいと言え「娯楽の原点」がそこにあるように感じた。

また数え方にもコツがあって、「リーチツモ⇒役⇒ドラ⇒裏ドラ⇒アリス」など、数える順番や数えるために集める牌の場所(手牌やアリスとして使いそうなところは残す)など、それらを覚えて流れるように数える事ができると、一種の様式美のような美しさを感じるのだ。
私もその様式美を60分ではモノに出来なかったが、初めての旨を告げればスタッフさんが優しく教えてくれる。

さて、展開の方はというと、ビギナーズラックの私がツイていて、たくさんアガることができた。
若者もカンチャンでもなんでもオープンで追っかけてきて、もちろん返り討ちに合う事もあり何度も放銃していたが、時には奇跡的な太いアガリをモノにしてプラス圏だった。
2人に離される形だったのがわせりん君だ。

しかし後半に入ってわせりん君が親で連チャンしだした。
さきほど、基本的に親に優遇措置はない、と言ったが、少しだけある。
3本場から親だけ積み棒による加点が倍になるのだ。
3本場なら6点、5本場なら10点。
はじめは大したことないな…と思っていたが、これがボディーブローのように効いてくる。特にツモアガリは大きい。

8点のロンアガリからはじまり
16点オール
18点のロン
26点オール
40点オール

アガリを重ね連チャンしていくわせりん君。

これが「RUSH」と呼ばれるゆえん。
積み棒ブーストにより、確変に入ったようにゲームチップをかき集める。
ひとりへこみだったわせりん君は親の5連荘であっという間にプラスに戻してしまった。

そこでタイマーが鳴って試合終了。

私は結果的に少しマイナスになってしまったが、若者も優しく「RUSH」を教えてくれたし、時には一緒にわせりん君をからかったりして、非常に楽しい時間を過ごすことができた。

私は麻雀が好きだ。
これまで20年間ずっとそうだったように、これからもそれは変わらないだろう。

しかしあの青春を過ごした地下の雀荘で、貪るように打った麻雀の面白さはまた別物。
もう二度とあの時の魅力は戻ってこないのかもしれない。
そう思っていた。

しかし、奇しくも同じ地下にあるこの「チャン太大橋店」で、「麻雀の面白さの原点」を垣間見たような気がする。
それくらい衝撃的な魅力を持った「RUSH」の体験であった。

本当にもう一回福岡にいって打ちたいくらい面白かった。
是非本州でも流行って欲しい。

まとめ

全編「RUSH」の紹介となってしまったが(笑)「チャン太大橋店」は「久留米店」同様、サービスと接客がしっかりしていて、活気のあるお店だった。

久留米店同様、次回以降キャッシュバックをゲットできるカードをもらったし、

やっぱり個室もあった。
HPをみてもらうとわかるが、各種イベントを常に行っており、文句のつけようのない雀荘と言えるだろう。

また、久留米店同様、ご新規サービスにかなりの力を入れているようで、

フリー・セット、ともに、新規客には、キャッシュバックを含めて破格のサービスが用意されている。
フリーは最大で8500円相当のプレゼント、セットは最大で40000円相当のプレゼントに加え、ポイントカードのポイントを貯めることで、ゲーム代・卓代無料の激熱サービスまで付いてくる。

チャン太大橋店は、「麻雀の楽しさの原点をみた」、そんなお店だった。

評価

刺激度 ★★★~★★★★
清潔感 ★★★★★
サービス★★★★
わせりん君の騒がしさ★★★★★
RUSHの魅力★★★★★★★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現

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zeRoの麻雀ひとり旅

第十回:福岡県福岡県久留米市「ドリーム」

突然だが、各地を旅しているzeRoが旅をする上でこれだけは手放せない、というアイテムがある。それは、

アイマスクである。
zeRoはインターネットカフェやカプセルホテルを利用する事が多いが、アイマスクを装着する事によって、熟睡度が違う。
何もないとなんだかんだで光が入ってくるからだ。
しかし、これさえあれば電車の中だろうと一瞬で夢の世界。

あまり使った事がないという方は騙されたと思って是非試してみて欲しい。

さて福岡ではビジネスホテルを予約している。
そのホテルへのチェックインを済ませたzeRoは、腹ごなしに福岡名物のとんこつらーめんを食していた。

ギトギトのこってり味ではなく、あっさりとしたタイプで食べやすい。
ご飯が欲しいところだが絶賛ダイエット中なので我慢することにしよう。

店を後にしたzeRoが、どっぷりとした腹をさすりながらむかったのが今回紹介する「アミューズメント麻雀ドリーム」(以下ドリーム)である。

マスターに車で迎えにきてもらったのだが、道中お店や麻雀のよもやま話、そしてここでは書けない業界の話などをたくさんさせてもらった。年齢は私より少し上なのに麻雀にとても熱く、そしてお店を大事にしているのが伝わってきた。自分も頑張らないとな……と思わせる方だった。

そんな「ドリーム」に着いた。
やはりというか、パチンコ屋が隣にあった。
入ると……、

たしかに大手チェーン店と比較するとこじんまりとしているかもしれない、しかし「ドリーム」は活気に満ち溢れていた。

所狭しと並べられたPOP

大きなソファーの脇にはたくさんの本とテレビがあり、家にいるかのようにくつろげる。

さて、そんな「ドリーム」での麻雀だが、ヨンマ・サンマともに多彩なルールが用意されている中、東南の四人打ちを打つ事になった。
この時は来店する旨を告げていたので、対局を楽しみにしていたファンが待っていてくれたのだ。

名古屋から遠く離れた場所でこのように温かく迎え入れられるとは、なんてありがたいのだろう。天鳳に、そして麻雀に感謝しながらの対局となった。

恒例、「簡易ルールチェック」をしていこう。

  • 5に1枚ずつ赤アリ、鳴き祝儀2000点相当
  • テンパイ連チャン
  • 途中流局ナシ
  • ウマは10000点20000点

とてもオーソドックスなルールで安心した。
三人打ちを打つとどうしても地域色がでて、それはそれでとても面白いのだが、ルールにアジャストするころには帰る時間になったりする(笑)
この日も4時間くらいしか打てなかったので、ファンに対して麻雀の腕を見せるにはベストなルールだと安心したのである。

1半荘目を3着で終えた2半荘目。
東場の親番で次のような手を迎えていた。

3巡目

 ドラ

ターツ選択での場面である。
どれを選ぶかは場の状況次第といったところだが、私は悠然とを落としていった。
3巡目ならこの一手である。
タンヤオに向かうことにより、打点面だけでなく仕掛けも効く。
アガリトップの局面でもこう打った方がいいだろう。

 ツモ

メンタンピン一発ツモドラ1。
リーのみの手が6000オールとなるのだからたまらない。

これをトップでまとめた。

対面はサラリーマン風の方だった。
牌を触らなくなってかなりの時が経つが、同僚に誘われて打った「ドリーム」での麻雀がとても面白かったらしく、それ以来は定期的に顔を出しているらしい。
何が起きてもニコニコしていてこちらまで穏やかな気持ちになる。

三回戦目、そんな対面さんからの親リーチを受けた私の手牌。

 ツモ ドラ

リーチ者の捨て牌はこれだ。


手牌の形は絶好だが、入り目次第では安すぎて、親リーの一発に赤を切るのはちょっときつい。
どうしたのものかと悩んでいると、本当に麻雀を楽しんでいる対面さんのニコニコとした顔が視界に入った。

(慌てる事はないか……)

私は静かにを河に置いた。
勝負を一旦保留しておいて、次に危険牌を持ってきたら再度西を切って迂回、リャンメンを引いてテンパイしたらそこで勝負にいくかを考えればいい。
勝負に行ける高いルートだけを残して一旦勝負を保留。これがベターな選択だろう。

次にツモってきたのは
これでリスクを負わずに回る事ができた。

そして次巡。

を3つ並べた私が満を持して追っかける。
共通の安牌に窮したのか、上家の若者から親の現物のが放たれる。

 ロン

一発で満貫を召し取った。
精神状態によっては、えいやっとを勝負していたかもしれない。
もっと余裕を持って楽しみなよ、と対面さんの笑顔に何かを学んだ一局だった。

結果的にこの半荘もトップで終え、その後も調子良く4連勝した。
終わりに2着3着とまとめ、大きく勝って実戦を終えた。

まとめ

「ドリーム」はマスターの人柄が伝わってくるような、熱くて優しいアットホームな雀荘だった。
そして一番のセールスポイントは、久留米で一番安い! と豪語するゲーム料金だろう。
1卓1400円……と言うと、最初はそれほどでもないように感じたが、何しろテンパイ連チャンである。時には1半荘1時間を超えるだってあるだろう。
結果的に安い料金でゆっくりと麻雀を楽しむ事ができる。
また貸し卓も1時間800円とありえないくらい安い。

 また、今回は「東南戦四人打ち」を実践したが、そのほかにも、歌舞伎町ルールの「新宿ルール」、九州ならではの「リャンシバサンマ」、鳳凰杯ルールの「大阪サンマ」さらには裏メニュー的なモノもあるらしく、その日の気分によっていろんなルールが打てるのが面白い。次回来た時は、九州独特のサンマを打ってみたいと思った。

成績管理も行っていて、月間や通算でのランキングもHPから見る事ができる。

そして低料金でありながら、各種サービスもある。この時もらったのが行くたびにキャッシュバックがもらえる新規カードだ。

ただでさえ安いので、こんなに出していいのかと心配になるほどだ。

決して広いわけでも、刺激的なルールを採用しているわけでもない。
しかし、店内はマスターの麻雀愛に満ちあふれる 温かい雀荘だった。
久留米にお越しの際は是非のぞいてみてほしい。

【評価】

刺激度 ★★★
清潔感 ★★★
サービス★★★★
料金の安さ★★★★★
マスターの面白さ★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートルールを★…として表現

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zeRoの麻雀ひとり旅

第九回:福岡県福岡県久留米市「チャン太 久留米店」

五月某日――
初夏を感じる暑さの中、zeRoは福岡へ向かう機内にいた。
これまで麻雀ばかりしてきたからか、飛行機に乗るのはとても久しぶりである。

よくこんな「人を乗せた鉄の塊」を飛ばし、さらにそれをビジネスにしようと考えたよな……などと人類の英知に対して余計な事を考えているうちには福岡に着いていた。
名古屋から約1時間のことだ。人類の英知はホントに凄い。

目的はもちろん麻雀だ。
土地 が変われば麻雀も変わる。本州との違いをお届けできれば……と思っている。

今回訪れたのは久留米市にある「チャン太 久留米店」だ。

右にパチンコ屋が写っているが「チャン太久留米店」に限らず、パチンコ屋の隣にある雀荘が、この辺りでは多かった。 相乗効果を狙ってのことか、それとも遊ぶところはひとまとめにするのが福岡流なのか。

外から見るとプレハブ小屋のように見えるが、階段を登り、中に入るとかなり広く印象が変わった。

奥の扉の向こうには個室もある。

「いらっしゃいませ」

スラリとした秘書のような素敵な女性が声をかけてくれた。
この方にルール説明を受けたのだが、尽くしてくれる雰囲気が出ていて、秘書感がますます高まってくるではないか。

なんのレポートかわからなくなってきたので話を戻すと「チャン太」はルールやマナーがしっかりしているし、サービスも充実している印象だ。

HPを見ればその様子がわかる。

店内にはびっしりとマナーに関する貼り紙があり、

かといってギスギスした場かと言うとそうではなく、店員さんは楽しそうな雰囲気 を出しているし、お客様同士も和気あいあいと話しながら麻雀を打っている。

「楽しい」と「厳しい」は相反するようで、実は表裏一体の要素。
楽しむためには最低限のルールを守らないと楽しめないのだ。
知らない人同士が卓を囲むフリー雀荘はなおさらそうで、楽しむためにマナーを覚えましょう……ということなのだろう。

サービスもたくさんあったが、一番驚いたのがこれだ。

28歳以下の方は場代が半額らしい。
若い血を入れたいのだろう。
しかし、ここまで思い切ったサービスは名古屋では見なかったと思う。

28か……。
一瞬、なんとか誤魔化せないだろうか? と思ったがスマホに反射する自身 の顔をみて諦めた(笑)
(それにサービスを受けるにはおそらく身分証明が必要だろう)

さて、平日の昼すぎということもあってお客さんはまばら。
ヨンマだとスリー入りになるということもあり、まずはお客さんのいるサンマを希望した。
サンマほど地域の特色がでるものはない。
チャン太のサンマをざっくり解説すると

5の他に3や7にも色牌が入っている。
何故だろうと考えたその時
なるほど!閃いたぞ!
チャンタだ「チャン太」!
5だけに赤が入っているとどうしてもチャンタは苦労の割に見返りの低い不遇の役となってしまう。
ところが3や7に赤が入っていると「メンチャンピン赤赤!」と言う呪文を唱える事もできるってわけだ!

あとはツモリ損。1000点加符すらない純粋なツモリ損。
子で満貫をツモったら2000・4000で6000の収入にしかならない。要所でダマの選択が大事になってくるだろう。

最後に北の扱い。
北は抜きドラだが、オタ風として手の内に使える。
私は北抜きのルールの中では手の内で使えるこのルールが大好きだ。
チートイ北タンキに構え他の人が抜くのを待ったりすることができるなど、戦略性を感じる。

早速どうするのか問いかけるような配牌がやってきた。

(赤) ドラ

普通にから切り出すのもいいが、私は試しに……とを抜いた。

「ペー」

を抜く際はこう発声するのがルール。

(2枚だから「ぺーぺー」と言うべきなのか?)

などと思いながらリンシャンから持ってきた牌は

(赤) 抜きドラ ドラ

さっきとは見違える手になった。
が役牌なら他人が抜いた牌もポンできるのでそのまま抜かない方がいいと思うのだが、所詮はオタ風。先ほどのようなタンヤオの見える手ならなおさらを抜いて変化を求めた方が良いと思ういい。

その後

(赤) 抜きドラ ドラ

テンパイしたものの、すでに11巡目と時間がかかった。
自分の捨て牌が派手になってしまったのと、他家がを数枚切っている事もあり、ダマに構えた。

ここからアガリ確率を削って倍満を目指すより、確実にハネマンを拾うのが「ツモリ損」の基本だ。
この後に赤牌やドラなどを入れ替えたり北を抜いたりで、さらに高くなったりする事もある。

すると次巡、そんなを切っている親からリーチがかかった。

(赤) 抜きドラ ドラ

追っかけるかどうかの判断。
は不要なはずなので高打点出アガリのチャンスとも言える。
しかし、やはり正着はダマ続行だろう。

現状打点は十分であり、現物待ちでもう1人から出るかもしれないのにその可能性を削るのは愚の骨頂だ。また牌を入れ替える事により放銃回避できるかもしれない。
とにかくハネマン以上の手はアガリ率最大に構えておくのが吉である。
出ていく牌が目立たないならなおさらだ。

もくろみ通り脇からを拾って、ハネマンをゲットした。
そんなこんなでサンマを楽しんでいると、4人打ちのお客さんが揃ったということで移動となった。

さて、ヨンマのルールを解説していきたいところだが、みなさんは初めてのお店に行った時、ルールを全部頭に入れるだろうか?

いくつもお店を回っている私から言わせると

「国士のアンカンは当たれるか――」

などは一切覚える必要がない。

いや、しっかり全部覚えられるならいいが、1年に1度あるかどうかすらわからないレア現象に頭のリソースは割かず、ゲームに大きく関わり、そして「出現頻度の高い重要な項目」だけを覚える方が、効率がいいのだ。

その重要な項目とは

  • 祝儀チップの対象、枚数
  • アガリ連荘かテンパイ連荘か
  • 途中流局があるか
  • ウマ

極論するとこの4つだけを把握しておけば事足りる。

オーラスの2着ヤメができるかどうかなんて、その時に聞けばよいではないか。

そんな感じで「チャン太」のルールを見ると…

赤3に金1の鳴き祝儀。そしてマンズに2枚入っていることはしっかり覚えておこう。

  • テンパイ連チャン
  • 途中流局なし
  • ウマ10000点20000点

そして重要なのは「条件付き東南戦」だということ。
東4局終了時点で32000点以上持っている人がいるとそこでゲーム終了。
いわゆる「新宿ルール 」というやつだ。

西家で迎えた手牌。

(赤)

南家から打たれたを鳴くかどうか?

「ポン」

新宿ルール の役牌は基本ポンだ。
よほど面前リーチが見込めるくらいの速度がない限り鳴いた方が良い。
鳴き祝儀ならなおさらだろう。

ただここまでバラバラだと、2つ目の仕掛けは形が整うまで控える。

(赤) 

ここで南家に打たれたをスルー。
カンチャンを2つ残したまま手を短くすると、アガリが見込めない上に危険だけが広がる。

これを鳴くことは、知らない女に「一目惚れした!」と言われ、いきなりホテルに行くようなモノだ。
きっとクローゼットに怖いお兄さんが隠れている。

(赤) 

ここまで進んだが、他家にアガリを拾われた。

そんなこんなで時は進み、東4局となっていた。

東家 40000
南家 18000
西家 16000
北家 26000 ←自分

 ドラ

役牌は基本ポン、と言ったばかりだが、私はこのを鳴かなかった。
トップ目の親がをポンしており、ここに満貫を振り込むとたちまちラス目になってしまう。その一方で鳴いて上がってもトップになれない。

門前で親に放銃しないように手を進め、ハネマンリーチが見込めない限りオリる……という戦略がベターだろう。

そして

 ドラ

ここまで手が進んだが親にあがられて終局となった。

このように終盤はいろんな条件が発生する。
南入りの条件なども絡むと、より戦略的になるだろう。
新宿ルール というと一見インフレルールのように感じるかもしれないが「条件に合わせた立ち回りをする」ことが大切であり、それは赤ナシの競技麻雀にも通じる部分がある。

密度が濃くなって、ある意味それは麻雀の醍醐味とも言えるだろう。

結果、サンマで少しマイナスした分をヨンマで大きく取り戻し、プラスで終えた私は待ち席で気分よくご飯を注文した。

待ち席の横には大きなモニターがあって、飽きさせない。

この時は音楽チャンネルが流れていたが、時には麻雀番組も流しているのだろう。

そしていよいよご飯が到着した。

ご飯の上にじゃがいもとほうれん草、そしてマヨネーズをぶっかけたチャン太名物「ポパイ丼」だ。

カロリーの味しかしないが、カロリーは裏切らない(名言)

とても美味しい上、満足感があった。

まとめ

「チャンタ久留米店」はマナーとサービスが共にしっかりしていて、店員さんも感じよく(特に秘書)店内も広いので、とても安心して麻雀に没頭できる場所だった。

また、新規のお客様には、フリー・セットを問わず手厚いサービスがある。

 フリーならば最大で8500円相当のプレゼント。
 セットならば最大で40000円相当のプレゼント。
 ともに初回来店から来れば来るほどサービスの内容が良くなっていき、ポイントカードのポイントを貯めると、「ゲーム代無料」「卓代無料」などの激熱サービスの恩恵が受けられて、実にお得だ。
 久留米に立ち寄る際には、ぜひともチャン太に足を運んでみてほしい。

評価

刺激度 ★★★☆
清潔感 ★★★★☆
サービス★★★★★
秘書の色気★★★★★

(なお「刺激度」は動くお楽しみチップを元に 新宿ルールを★★★★★、学生でも安心して遊べるルールを★★★、ノーレートールを★…として表現